2010年1月31日日曜日

竜神峡上流部探索



2010.01.31
竜神峡の上流を歩きました。

佐中の釜沢越登山口に駐車し、釜沢越を経て湯沢峡に下りました。
最近、雨も雪も降っていないためか、水流がずいぶん細っていました。
あぶらはやの居る淵に立ち寄り、お菓子を砕いて、いつものようにプレゼント。
最初は気配がなかったが、えさをまくとどこかから、たくさん出てきてついばんでいました。

杉林の間の谷間を右に折れて、しばらくのぼり、篭岩山につながるコルに到着。
今日は、このまま降りてみることにしました。

谷筋はあまり人のふみ跡はなく、むしろイノシシの足跡らしきものがあり、
ところどころには、ぬた場みたいな場所が見られた。

比較的順調に下ってきたが、いつものように両側がV字になった急峻な滝状の場所に出くわした。
20m程度のロープではどうしようもないので、獣道みたいな踏み跡をたどって、いったん尾根道に出た。 しばらく尾根を下ったあと例のごとく、ふみ跡が薄くなってきた。ちょうど反対側の谷に下りるふみ跡が見つかったので、その谷間を下った。
やがて竜神峡の水音が聞こえきたが、最後の最後で絶壁の滝!。
横にそれてロープを使いながら、やっと竜神峡に到着。
コルからここまで1時間。登るときのように汗だく。

竜神峡の上りは、難渋の連続。
へつりあり、高巻きあり、中武生の分岐まで35分。鉱泉跡まで2時間45分もかかってしまった。

ある場所で、ふみ跡をたどってみてもどうしてもギャップを越えられない。
行きつもどりつしてもなかなか難しい。
仕方がないので、ザックにロープを結んで片方を上に投げておき、少し戻って大きく高巻をした。
なんとその場所のロープが上に引き上げられたまま!
こんないたずらをするのはやめましょう。おかげで、15分はロス。

鉱泉跡で昼食。

このあたりまで来ると峡谷の様相もやさしくなり、距離を稼げる。

かなり歩いて、川の流れも小さくなってきたころやっと武生林道に出会った。
ここから、林道経由、大円地越、古武屋敷経由で佐中まで帰ってきた。

峡谷での電波の反射のため正確ではないが、手元のGPSでは18km、
トータル7時間30分の長丁場でした。

龍神峡の上りは、脚力はもちろん、腕力、指力が必要です。
岩の出っ張りを捕まえて体を進める必要があります。

また、岩には苔がはえているため、雨天時のトレッキングは困難が伴うと思います。
また水の量が多いと、極端に体力を消耗するかもしれません。
いずれにしろ、十分に計画を練った行動が必要と思います。




佐中の駐車場から竜神峡に下りて、持方集落経由のルートを取ってみました。


篭岩のほうから降りてきた最後の絶壁の滝。高さは15m程度。降りる方策がなかった。


典型的な側壁


途中で見かけた”遺跡”。小さな発電機でも合ったのだろうか?こんな場所で発電してもどこに送電したのか?興味は尽きない。



上の水車につなげられた自転車の車輪を応用したプーリー(?)。



岩に打ち付けられたワッカをつかみながら横ばいをする。ただし、このような親切な場所は少ない。



ところどころこのように両側の壁がきつく迫る。


大きな岩が行く手を邪魔する。


やっと武生林道分岐。道中はまだ長い。


武生林道分岐にはこのような親切な標識も。


途中で見かけた、水に磨かれた木塊。


同上。



久慈男体山系の大木の末路。下が岩盤のため、根が深く張れない。いつかこのように倒れてしまう。


上流域のやさしい川相。


鉱泉跡の五右衛門釜。いつか風呂を沸かして入ってみたい。


鉱泉跡の石垣の跡。ここにどのような建物があったのだろうか?



打ち捨てられた鍋。横にはウインチらしき鉄の塊。


ところどころに見られる氷の滝。



武生林道の出会点。


道端の美しい年輪

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