2022年12月12日月曜日

快晴の丹沢表尾根縦走、登山客で大混雑(2022初冬)

 2022.12.10

一年ぶりの丹沢行である。今回は古い昔の仲間と6年ぶりの山歩き。

コースは、ヤビツ峠から塔ノ岳経由大倉バス停。地図上は、歩行距離14km、累積登高1000m程度。これくらいの行程でも、年のせいでだんだんきつい。

体力の戦いは秦野駅から始まる。朝7時20分の神奈中バスに乗るのであるが、以前、超満員のバスに50分ほど揺られて、いきなりへとへとになった経験があるので、50分ほど前にバス停に到着。すでに2名並んでいる。

ところが時間が経過するに従い行列の長さがどんどん伸びる。結局セブンイレブンの前をはるかに越して、交番前まで伸びてしまった。目測で100m、200人程度の行列である。いつも茨城の山に登っているとぶったまげるほどの人の多さである。一台しかも小型バスに収納しきれるはずもなく、結局2台の臨時便が追加されてしまった。

仲間3人で最後席に陣取った。コロナ対策で、窓を開けてある。冷たい風がビュービューと入り体が冷え切る。

バスは曲がりくねった道路をあえぎながらどんどん高度を稼ぐ。いいかげんうんざりした頃、やっとヤビツ峠に到着。2台の後続バスも次々と到着。広くもない峠の広場はごった返す。

一部の登山客は、大山方面に上がっていってしまった。さらに一部の人は、岳の台登山口から登って行った。のこりの多くの登山客は、林道を一斉に速足で歩き始める。岳の台を巻く短縮ルートであるが、悔しいことに高度をどんどん下げてしまうのである。

林道を歩くこと30分。トイレのある林道の分岐に来る。ここで、左に折れるとすぐに登山口があり、厳しい植林の中の本格的なのぼりが始まる。途端に無口になる。大量の登山客が、ありの行列のように続く。少し休みを入れるとぞろぞろと追い越される。

やがて、植林帯を抜けると、落葉樹の下の道に入り、あたりが明るくなる。おりからの晴天に恵まれ、直射日光にさらされるようになってくると体が、火照って来る。

上着を脱いで、ザックにしまう。それでもすぐに汗だくだくになってくる。もう一枚脱ぎ、トレーナ一枚の姿になってしまった。想定外である。

だんだん道が緩やかになってくると二の塔に到着。林道から400m高度を上げ、1140m。ベンチが沢山あり、多くの登山客が休憩している。ここで一気に眺望が開ける。振り返れば、大山、西を見てみると雲一つない青空を背景に白い富士が屹立している。

今まで見た富士の中で一番いい部類かもしれない。

次の目的地は、三の塔(1206m)。二の塔より60mほど高いが一旦50mほど下る必要がある。簡単に到着できると高をくくっていたが意外に急坂をたくさん下る必要がある。

三の塔は、二の塔よりも広々としており、ここでもたくさんの登山客が休憩中。立派な避難小屋があり中でも休憩をできるがほとんどの人が表で、さんさんと降り注ぐ太陽の光を浴びている。

次の目標は烏尾山(1133m)。三の塔より70mほど低いがなんと、一旦150mほど急坂を下る必要がある。

丹沢の尾根歩きは、アップダウンが大きく、結構体力を消耗することを計算に入れておくべきである。

烏尾山から塔ノ岳(1489m)にかけては、平均的には上りであるが、実際には細かなアップダウンが続く。

この表尾根は、天気が良ければ爽快感はこの上もない。尾根には高い樹木がなく、縦走路がはるか先まで見渡せる。さらに左を見下ろせば、相模湾が、陽の光にきらめいている。

今日は気温も低くなく、海から吹き上げる風の冷たさが心地よい

最後の苦しい登りは、塔ノ岳直下。

前にはなかった巨大な太陽光パネルが見えると頂上に到着。

案の定、広大な頂上広場には、登山客があふれんばかりである。関東では、一二を争う人気の山だそうである。入国管理が緩和されたせいか、外国語も飛び交っている。

多少の休憩後、毎度いやになるバカ尾根経由の下山。

既に膝に来ている。あとからあとから高速の登山客が追い抜いてゆく。

我慢すること2時間半、やっと大倉バスターミナルに到着。驚いたことにここでもバスを待つ長蛇の列。必死の思いで乗り込んだバスは臨時便であった。


夜は、厚木名物ホルモン焼きで、6年ぶりの再会を祝うことにする。


朝7時。秦野駅前。すでに長蛇の列。目測100m、200人。

ヤビツ峠到着。

ヤビツ峠の駐車場は狭い。すでに満杯。



いざ出発。





林道を下って、分岐を左折するとすぐに二の塔向けた登山口がある。

きついのぼりが始まる

         
二の塔到着。多くの登山客が休憩中。
二の塔からの富士眺望は抜群。



三の塔向けて出発。向うは60mほど高いが、一旦70mほど下らなければいけない。

記念撮影

塔ノ岳までず~っと見通せる。それにしても遠い・・・

三の塔到着。ここも登山客がいっぱい。

塔ノ岳は一向に近づかない。

避難小屋の内部は休憩専用。宿泊禁止でそのようなスペースはない。

烏尾山が真下に見えるが、高低差は70mほどしかない。

尾根道は、木道が多くて歩きやすい。以前はどろどろで歩きにくいところが多かった。

烏尾山に行くのには、急な坂を150mも下る。

山小屋のある烏尾山頂に到着。

ここで休憩。7年前には、仲間と烏尾山に直接上り塔ノ岳に向かった。

烏尾山からの富士。

主だったピークにはトイレがあるが、冬季閉鎖もあるので要注意。



行者岳に到着。ここからは少し鎖場があり、大渋滞。




時にはやせ細った尾根を歩く。

新大日で休憩。


小屋は来るたびに崩壊度が増している。とたんが吹き飛ばされて付近の木の枝に引っかかっている。
この辺からは、木の背丈が高い。今は葉を落とし明るい登山道。


塔ノ岳真下ののぼりがつらい。

相変わらず人混みが凄い塔ノ岳頂。

ここからの富士の眺望もいい。少し太陽の光線の具合が・・・




なんと有人のハングライダーが上空を通過!

いつか泊まってみたい尊仏山荘。

バカ尾根を下山開始

大分降りてきた花立山荘からの風景も高度感たっぷり。

日頃鍛えに鍛えた体の同行者も多少疲れたか・・

下界に近づくとまだモミジが残っている。トンネルを歩く。

夜は久しぶりの再会を祝ってホルモンパーティ。

まだ飲み足りないかもしれない・・・









2022年11月30日水曜日

40年以上花を咲かし続けてくれるカニシャボテン

2022.11.30

我が家には、齢40年以上のカニシャボテンがいる。

40年以上前に、プレゼントとして、小さな2Kの社宅に小さな鉢植えでやってきた。

以来、40年以上毎年花を咲かせてくれている。途中、遠隔赴任のために、時折しか面倒を見てあげれない時には、ほとんど枯れかかっていた。それでも毎年けなげに花は少しでも咲かせていた。

今年は世話をした効果か、盛大に花を咲かせてくれた。今まで一番の出来かもしれない・・・・




2022年11月28日月曜日

紅葉登山で”混雑”する茨城奥久慈・明山(2022晩秋)

 2022.11.27

夏の間敬遠していた茨城奥久慈にそびえる明山を久しぶりに訪れた。

下から登ると、結構大変なので、上山まで林道を車で上がり一番の近くの登山口から向かった。ここからだと1時間足らずで頂上に立つことができる。

谷間にあるモミジはまだ多くの葉っぱをつけており、それを目当てにたくさんの登山客が来ていた。遭遇した登山客は20人ほど。亀ヶ渕から登ってきた人がほとんどとみられる。この山にはもう何十回となく来ているが、これほどの登山客に遭遇したのは初めてである。

明山は、標高こそ高くないが、頂上に立つと、360°遮るものがない眺望を得られる。今日は、雲ひとつない快晴。最高の景色である。

山頂は4.5畳ほどしかなく5人も上がれば、お弁当を広げるスペースもなくなってしまうので、篭岩の展望台まで移動していつものラーメンのお昼とした。

篭岩からの展望も、雲一つない青空の元、澄み切った黄色と、モミジの赤がうまく山肌を彩っており、一年でも一番に近い絶景を堪能することができた。


上山の林道わきの登山口から入る。驚いたことにクマ注意の看板。茨城県で、クマは絶滅したのでは?

今日の明山。天気は快晴。最高の登山日和。

早速赤いモミジが迎えてくれる。

久しぶりの登山で、息が上がる。最初のピークで小休止。

竜神川をはさんだ対岸の尾根もきれいに見える。

真っ赤なモミジも残っている。

落ち葉の中にモミジが混じる。



黄色系のモミジの群落。

モミジは終わっているのかと思ったが意外に多い。

明山の北側は厳しく切れ落ちる。

明山頂上到着。久慈男体山がくっきり。



上山集落も美しく染まる。

篭岩の東屋でラーメン昼食とする。

篭岩のお地蔵さん群は静かに鎮座。

ここにもきれいなもみじ。

抜けるような黄色の葉っぱはなんだろう?

湯沢峡の絶壁も色とりどり。