2017年12月5日火曜日

快晴の檜洞丸2017年12月

2017.12.04

西丹沢の檜洞丸に登ってきた。
富士山、大室山などが快晴のブルーによく映えて望め、最高の一日であった。

西丹沢ビジターセンター~犬越路~檜洞丸~ゴーラ沢~ビジターセンターの約7時間。


落ち葉を流す冬の景色

大室山

犬越峠から稜線を登るにしたがい、富士山が全貌を現してくるようになる。

快晴の富士山

頂上から伊豆方面。遠くの山並みは伊豆半島。墨絵のよう

快晴のブルーに枯れ木の白が映える。

ゴーラ沢出合から下ってくると等高線にそった緩やかな道がある。ここの沿道は見事なモミジが存在する。

2017年9月10日日曜日

東日本大震災から9か月目の月食

2011.12.11

東日本大震災から9ヶ月目のこの日は11年ぶりといわれる皆既日食。
0時ころ外に出てシャッターを切ったが大失敗。
三脚が必要。
庭のすすきが満開(?)






2017年9月9日土曜日

大雨の立山、剣断念の無念

2017.9.07~08

会社の休みを無理やりとって、立山と剣を目指した。
天気予報は完全に雨だったが、次に休みが取れるタイミングがわからないので強行突破。
結果は大外れ(天気予想は大当たり)で、強風の大雨の中の雄山登山になり、ほうほうの体で、剣山荘に到着するしかなかった

翌日も9時くらいまで雨。
結局、剣岳を断念し、帰りの別山乗越付近で雨が上がった。振り返ると剣岳が壮大な姿を垣間見せた。その瞬間、えもいえぬ無念さに心が満たされた。

永年使ったカメラも、GPS受信機も水浸しでアウト。なんとも壮絶な登山経験となった。

昨夜は9:40横浜発の夜行バスで、朝5時半に富山駅到着。
6時10分の立山行きの富山地方鉄道線に乗る。
電車は、数名の登山客と通勤客。ガラガラ。

立山に到着。ここで、ケーブルカーに乗り換え。
5日有効の往復切符を勧められる。何割か安いようである。

20分待って、7分の旅で美女平到着。ここで、バスに乗り換え。
約一時間の旅で室堂到着。

ところが、バスターミナルから一歩踏み出すと、雨混じりの強風が吹きすさんでいる。
あわてて、ビルの中に引き返して、態勢を整える。

ビルの前で水を1Lとりあえず汲んでおく。
一ノ越向けて歩み始める。(9:40)

誰もいない。

視界もわるく5m。

道は舗装されており、歩きやすい。
風に吹き飛ばされそうになりながら、一の越山荘に逃げ込む。
中は別世界のように静か。

中に従業員が4名ほど暇そう。本日の天候だと客もいないよう。
キツネのどんべえを注文。

この天候の元、登山を継続するべきか悩んだが、継続を決心。

岩だらけのきつい稜線を風に飛ばされないようにゆるゆると登ってゆく。

突風が、吹き始めるとストックを突き立て、4本足でしばらく我慢してやり過ごす必要がある。
あたりはまったく視界が効かない。
我慢の登りを続け、急に目の前に小屋が現れて、頂上の社務所に到着。(12:00)

登拝料をお納めして、御払いをしていただくことになった。
この天候での参拝者を想定していないようで、巫女さんもあわてて着替えをしている。

やがて一人で、お祓いをしていただいた。
家族と登山の安全を祈願いただいた。
恐縮のいたりで、お賽銭を追加でお納めした。

実は、本日の参拝者は二人目のようで、8時に通過したよし。

ここからは、地獄のような縦走の開始。
とにかく、雨風がきつい。
殴りつける雨粒がほほに突き刺さりしびれるように痛い!

どれだけ、登ったり下ったりしたかわからない。

カメラで撮影する余裕など、増して、ない。
困ったことにGPSまでがおかしくなってきた。

目的地(経由地)までの距離がまったくわからない。

驚いたことに目の前にメスのライチョウが飛び出してきた。
ガイドするように数メートル先をちょこちょこと同じ速度で走ってゆく。
しばらくすると見えなくなった。

ところが、いつの間にか、又、目の前を走っている。
これはきっと神様の道案内と思うようにした。

周りは相変わらず何も見えず。
雷鳥以外は、時たま目に入る標識が唯一の頼り。

よろよろと強風の尾根道を歩き続ける。
風は南風。耐えきれなくなり、尾根の北側に少し逃げ込むと嘘のように静か。
雨粒も落ちてこない。
上空を飛び去っているようである。
しばしの休憩。エネルギーを補給。
最近は、非常食で水あめ状のエネルギー食をもちあるいている。
少量で、すぐにエネルギーが回復する。

いくつ峰を超えたかわからないころやっと小屋が見えてきた。
剣御前小舎である。14:50になりすでに薄暗い。
ここで断念かと思ったが、小屋の女性に親切に剣山荘までのルートを教えていただき、頑張ることにした。

ここから下り、先がよく見えず、岩がゴロゴロの小尾根を越え、雪渓もわたり、極度に不安になり始めたころ目の前にガスの中ぼんやりと明かりが見えた。やっと、剣山荘である。16:00。
結局ここまで、一人の登山者にも出会わなかった。

ずぶ濡れのカッパ、靴、その他の持ち物を乾燥室にぶら下げ、暖かいシャワーにあびてやっと人心地がついた。

カメラとGPS受信機を確認すると完全に水でアウト。
GPSは防水仕様で今まで7年くらい問題なく動作していた。
カメラは防滴仕様。やばいと思いビニールでくるんでおいたがアウト。
ショックが大きい。

剣山荘にはさすがに客は少なく40人部屋に4人。全体でも20人弱。

問題は翌朝の天候。とりあえず眠りにつくが、時々耳にする雨音がやまない。

5時半の食事の呼び出し。天候はまだジャンジャンブリ。
ファイトのあるチームは剣のアタックに出発。

自信のない(?)10人ほどは天候待ち。
結局7時くらいになってもまったく改善する気配がなく断念して薄暗い中を帰ってきた。

別山乗越手前まで来ると急に晴れてきた。
剣がその姿を現した。

写真でみるよりはるかに堂々として壮大な岩の鎧をまとっている。


峠まで来ると完全に太陽が顔を現し、カッパなどを日干しにするとあっという間に乾燥した。

長~い雷鳥坂を下り始めるころには、下から登ってくる登山者がたくさん目に入ってくる。
川を渡り、又重い足取りで、200mほど登り返し、室堂に到着。

黒部湖までと思ったが、時間がかかりそうなので、昨日のルートを逆に帰ってきた。

富山から、新幹線。かがやきは全指定で、満員。次のはくたかで帰ってきた。

剣は、次回までお預け。
雨の富山駅に到着(5:30)
おなかがすいたので、ローソンのおにぎりを購入。
練梅ととろろ昆布のローカル色豊かなおにぎりで朝ごはん。

電車のヘッドマーク

立山行きは左のツートンカラー。
立山までは1時間10分かかる。



立山駅からケーブル。

美女平駅

美女平からはバスに揺られて1時間。
途中称名滝が遠望できる。

室堂。強風吹きすさぶ雨模様。

台風のような中、一ノ越山荘。だれ一人いない。

雄山神社にていただいたアリバイ

翌日朝。剣山荘。雨で煙っている。

そういえば昨夜、ここを渡った。

別山乗り越え付近で初めて剣の雄姿を望む。

剣御前小舎。このころすっかり晴れてきた。

初めて見る雄山!!

室堂平含めて壮大な風景が広がる。
晴れていれば昨日これが見えたはず・・・

一ノ越から雄山

すでに紅葉した草の葉っぱ

雷鳥沢のキャンプ場が見えてきた。


雷鳥沢ヒュッテ。山小屋にしては巨大な建物。

山崎カール。
(どうしても長嶋さんのヘイカール事件を思い出す)

地獄谷

室堂は、中国人、韓国人の観光客でごった返す。

立山駅の電車



2017年5月5日金曜日

八ヶ岳、雪の急斜面に苦戦、緊張の赤岳(2017.5.3~4)

2017.05.03~4

昨日は、蓼科山に登頂し、八ヶ岳の赤岳に挑戦するため、美濃戸にある赤岳山荘に宿泊。
この時期、赤岳登頂には、技術と装備が必要あるとの助言を同宿の方にいただいた。
確かに、この時期、一般登山客には難しい個所がルート上に点在しており、緊張を強いられるシーンが何回もあった。

装備もさることながら、確固たる技術がなければ事故にもつながりかねないとの実感を持たされた。

ルートは、
初日;赤岳山荘~赤岳鉱泉~行者小屋~<文三郎尾根>~赤岳山頂~赤岳頂上山荘
二日目;赤岳頂上山荘~行者小屋~赤岳山荘

赤岳山荘を6時半に出発。
しばらく行くと北沢と南沢ルートの分岐に差しかかる。
赤岳鉱泉へのルートを取る。しばらく未舗装の林道を行く。

その林道もやがて終わりになり、山道になる。

谷川は、少し赤茶けている。なめてみると鉄分が多い。

やがて、雪道が現れてきた。
アイゼンをはくのも面倒なのでなしでとおす。
勾配がきつくないので、何とかなる。

赤岳鉱泉に到着。

分岐になっており、行者小屋方面に向かう。
だんだん勾配がきつくなり、とうとうアイゼンをはく羽目に。

小さな峠を越すと小屋が見えてくる。
行者小屋である。

テント場になっており、色とりどりのテントが並んでいる。
見上げると八ヶ岳の岩稜が延々と続いている。

向かう赤岳方面は一段と雪が多いよう。
緊張感が走る。

水場があり、水を補給。透き通った水でおいしい。
これから上には、水場はない。

林に入ると最初こそ勾配はきつくないが、登るに従い、どんどんときつくなってくる。

あまりに勾配がきつくて、途中の休憩場所もままならない。
少しの平坦地をみつけては小休止を繰り返すこと数知れず。

足を滑らせると大変なことになりそうである。
それでも登りはましである。
下りを考えると憂鬱になる。

やがて、風がきつくなって気が付くと、稜線に到着していた。
阿弥陀が岳につながる縦走路へ出たのである。
鞍部は風が強いせいか雪が付着していない。

土が赤茶けている。

見上げると赤岳は、まだ岩塊のむこうにありそうである。

岩の間には雪が飛ばされず凍っている。その斜面を注意しながら登ってゆく。

難しいのはすれ違い。

雪がなくてもやばいと思うような道を登り続けること約40分。
小さな鉄の梯子を登ると神社の社が目に飛び込んできた。
頂上である。

お約束の360°の展望が待ち構えていた。

本日の宿の赤岳頂上山荘はというと、まさに頂上にあった。
食堂はガラス張りになっており270°程度の展望が得られる。
まさに飛行機に乗った感があり、550円のビールを買って、しばらし空中の展望を堪能した。

翌朝は、地蔵尾根経由でそろりそろりと降りてきた。
降りる方がはるかに難しい。



左の赤岳山荘~赤岳鉱泉~行者小屋~文三郎尾根~赤岳~地蔵尾根~行者小屋~赤岳山荘のルート・
トータル15km、登高1200mの山旅

朝6時半赤岳山荘出発

すぐに南沢、北沢の分岐に到着。北沢ルートを行く。

しばらく林道が続く。鹿3匹がお迎え。


林道が終点になり、本格的な登山道が始まる。



やがて、雪がだんだん増えてきた。

赤岳鉱泉に到着。


見上げると稜線の向こうに赤岳が見えてきた。



小屋の前には巨大な氷柱。危険なの接近禁止


行者小屋には小さな峠を越えなければいけない。



樹間からは、雪に覆われた壮大な山容が見えてきた。


少し下ると行者小屋に到着。ここも雪に埋もれている。

小屋の前は交差点。

これは阿弥陀岳か

小屋の前は、テント場。結構広い。

いよいよ、赤岳の全貌が姿を現した。


横岳も手に届くよう


いよいよ厳しいのぼりが始まる。最初は緩いが・・

尾根に近づくに従い、下ることもおぼつかないような登りになる


氷の滝!



振り返ると、よくぞ登ってきたと思えるような急登。
尾根道に到着。

阿弥陀岳の雄姿。


この岩の塊が頂上のよう

キレット分岐到着。きつい勾配になっている。

ザイルを使って二人組が降りてきた。

竜頭峰分岐到着。

やっと赤岳頂上!

恒例の記念写真

少し降りたところに本日の宿赤岳頂上山荘。まさにへばりつくイメージ。

入り口は、雪の階段を下ったところ。

食堂はまさにガラス張り。感動もの。ビール片手にのんびりと
富士山も絶好の位置に見える。

食堂の様子。板張りの床で清潔。ストーブがあたたかい。


寝床。30人程度か。一人分の幅がきっちりあり、助かる。

朝の北アルプス。


朝日をあびた赤岳頂上


今日は、雲が多い。富士山も上下に雲で挟まれてる。

下降開始。狭い尾根あり、急斜面ありで緊張感満載。

ハイマツがある場所はなぜか少し安心する

100m程度を汗かきながら降りてきた。振り返った頂上山荘。

清里方面を滝のような雲!

やっとホッとできる平面まで降りてきた。振り返る山頂。

赤岳天望荘通過。

地蔵のかしら到着

お地蔵さんが鎮座


赤岳

行者小屋到着

大分暖かくなってきた。半袖の人も。