2017年9月10日日曜日

東日本大震災から9か月目の月食

2011.12.11

東日本大震災から9ヶ月目のこの日は11年ぶりといわれる皆既日食。
0時ころ外に出てシャッターを切ったが大失敗。
三脚が必要。
庭のすすきが満開(?)






2017年9月9日土曜日

大雨の立山、剣断念の無念

2017.9.07~08

会社の休みを無理やりとって、立山と剣を目指した。
天気予報は完全に雨だったが、次に休みが取れるタイミングがわからないので強行突破。
結果は大外れ(天気予想は大当たり)で、強風の大雨の中の雄山登山になり、ほうほうの体で、剣山荘に到着するしかなかった

翌日も9時くらいまで雨。
結局、剣岳を断念し、帰りの別山乗越付近で雨が上がった。振り返ると剣岳が壮大な姿を垣間見せた。その瞬間、えもいえぬ無念さに心が満たされた。

永年使ったカメラも、GPS受信機も水浸しでアウト。なんとも壮絶な登山経験となった。

昨夜は9:40横浜発の夜行バスで、朝5時半に富山駅到着。
6時10分の立山行きの富山地方鉄道線に乗る。
電車は、数名の登山客と通勤客。ガラガラ。

立山に到着。ここで、ケーブルカーに乗り換え。
5日有効の往復切符を勧められる。何割か安いようである。

20分待って、7分の旅で美女平到着。ここで、バスに乗り換え。
約一時間の旅で室堂到着。

ところが、バスターミナルから一歩踏み出すと、雨混じりの強風が吹きすさんでいる。
あわてて、ビルの中に引き返して、態勢を整える。

ビルの前で水を1Lとりあえず汲んでおく。
一ノ越向けて歩み始める。(9:40)

誰もいない。

視界もわるく5m。

道は舗装されており、歩きやすい。
風に吹き飛ばされそうになりながら、一の越山荘に逃げ込む。
中は別世界のように静か。

中に従業員が4名ほど暇そう。本日の天候だと客もいないよう。
キツネのどんべえを注文。

この天候の元、登山を継続するべきか悩んだが、継続を決心。

岩だらけのきつい稜線を風に飛ばされないようにゆるゆると登ってゆく。

突風が、吹き始めるとストックを突き立て、4本足でしばらく我慢してやり過ごす必要がある。
あたりはまったく視界が効かない。
我慢の登りを続け、急に目の前に小屋が現れて、頂上の社務所に到着。(12:00)

登拝料をお納めして、御払いをしていただくことになった。
この天候での参拝者を想定していないようで、巫女さんもあわてて着替えをしている。

やがて一人で、お祓いをしていただいた。
家族と登山の安全を祈願いただいた。
恐縮のいたりで、お賽銭を追加でお納めした。

実は、本日の参拝者は二人目のようで、8時に通過したよし。

ここからは、地獄のような縦走の開始。
とにかく、雨風がきつい。
殴りつける雨粒がほほに突き刺さりしびれるように痛い!

どれだけ、登ったり下ったりしたかわからない。

カメラで撮影する余裕など、増して、ない。
困ったことにGPSまでがおかしくなってきた。

目的地(経由地)までの距離がまったくわからない。

驚いたことに目の前にメスのライチョウが飛び出してきた。
ガイドするように数メートル先をちょこちょこと同じ速度で走ってゆく。
しばらくすると見えなくなった。

ところが、いつの間にか、又、目の前を走っている。
これはきっと神様の道案内と思うようにした。

周りは相変わらず何も見えず。
雷鳥以外は、時たま目に入る標識が唯一の頼り。

よろよろと強風の尾根道を歩き続ける。
風は南風。耐えきれなくなり、尾根の北側に少し逃げ込むと嘘のように静か。
雨粒も落ちてこない。
上空を飛び去っているようである。
しばしの休憩。エネルギーを補給。
最近は、非常食で水あめ状のエネルギー食をもちあるいている。
少量で、すぐにエネルギーが回復する。

いくつ峰を超えたかわからないころやっと小屋が見えてきた。
剣御前小舎である。14:50になりすでに薄暗い。
ここで断念かと思ったが、小屋の女性に親切に剣山荘までのルートを教えていただき、頑張ることにした。

ここから下り、先がよく見えず、岩がゴロゴロの小尾根を越え、雪渓もわたり、極度に不安になり始めたころ目の前にガスの中ぼんやりと明かりが見えた。やっと、剣山荘である。16:00。
結局ここまで、一人の登山者にも出会わなかった。

ずぶ濡れのカッパ、靴、その他の持ち物を乾燥室にぶら下げ、暖かいシャワーにあびてやっと人心地がついた。

カメラとGPS受信機を確認すると完全に水でアウト。
GPSは防水仕様で今まで7年くらい問題なく動作していた。
カメラは防滴仕様。やばいと思いビニールでくるんでおいたがアウト。
ショックが大きい。

剣山荘にはさすがに客は少なく40人部屋に4人。全体でも20人弱。

問題は翌朝の天候。とりあえず眠りにつくが、時々耳にする雨音がやまない。

5時半の食事の呼び出し。天候はまだジャンジャンブリ。
ファイトのあるチームは剣のアタックに出発。

自信のない(?)10人ほどは天候待ち。
結局7時くらいになってもまったく改善する気配がなく断念して薄暗い中を帰ってきた。

別山乗越手前まで来ると急に晴れてきた。
剣がその姿を現した。

写真でみるよりはるかに堂々として壮大な岩の鎧をまとっている。


峠まで来ると完全に太陽が顔を現し、カッパなどを日干しにするとあっという間に乾燥した。

長~い雷鳥坂を下り始めるころには、下から登ってくる登山者がたくさん目に入ってくる。
川を渡り、又重い足取りで、200mほど登り返し、室堂に到着。

黒部湖までと思ったが、時間がかかりそうなので、昨日のルートを逆に帰ってきた。

富山から、新幹線。かがやきは全指定で、満員。次のはくたかで帰ってきた。

剣は、次回までお預け。
雨の富山駅に到着(5:30)
おなかがすいたので、ローソンのおにぎりを購入。
練梅ととろろ昆布のローカル色豊かなおにぎりで朝ごはん。

電車のヘッドマーク

立山行きは左のツートンカラー。
立山までは1時間10分かかる。



立山駅からケーブル。

美女平駅

美女平からはバスに揺られて1時間。
途中称名滝が遠望できる。

室堂。強風吹きすさぶ雨模様。

台風のような中、一ノ越山荘。だれ一人いない。

雄山神社にていただいたアリバイ

翌日朝。剣山荘。雨で煙っている。

そういえば昨夜、ここを渡った。

別山乗り越え付近で初めて剣の雄姿を望む。

剣御前小舎。このころすっかり晴れてきた。

初めて見る雄山!!

室堂平含めて壮大な風景が広がる。
晴れていれば昨日これが見えたはず・・・

一ノ越から雄山

すでに紅葉した草の葉っぱ

雷鳥沢のキャンプ場が見えてきた。


雷鳥沢ヒュッテ。山小屋にしては巨大な建物。

山崎カール。
(どうしても長嶋さんのヘイカール事件を思い出す)

地獄谷

室堂は、中国人、韓国人の観光客でごった返す。

立山駅の電車