2019年4月28日日曜日

四万温泉、四万ブルーが表現のしようのないブルーだった。

2019.4.26

ゴールデンウイークの直前を狙って、群馬県中之条町にある四万温泉を訪れた。
四万温泉は、関越道の渋川・伊香保ICで高速を降りて、国道を353号線を1時間ほど走った山間の温泉街である。

500年近く前の戦国時代にすでに宿が開かれたとあるが、この地は、渋川駅から35㎞もある。車で訪れてもずいぶんと遠く感じる。
昔の人は、歩いて、こんな山奥の温泉まで通っていたのかと思うと感慨深いものがある。
ここはどう見ても街道の途中にある温泉ではない。
旅のついでに温泉に入るというのではなく、四万温泉に入るために訪れるのである。

さて四万温泉の魅力はなんであろうか?
温泉質は無色透明でにおいも皆無。
しかし、湯船の湯口には白い結晶がびっしりこびりついている。
しかも、湯量が多く、大量の湯が湯舟に常に供給されており、まさに源泉かけ流しである。清潔感がこの上ない。

温泉の良さはさておき、あたりの木々は、新芽をふき、春の色があたりにあふれていた。
この辺りは標高も700m程度あり、桜は満開の時期にあたり、まさに春満開というところであった。

四万温泉の水は、独特である。
宿の近くの川の流れを見てみるとすでに微妙なブルーを呈している。
これが四万ブルーというらしい。
もっと深いところでは色合いが濃くなる。

上流の四万ダムに行ってみた。まさしくネットで見るような四万ブルーである。
ただし写真にするのは難しく日光のさし具合、周りの風景の反射などが影響してなかなかいい写真が取れない。

下流の桃太郎の滝がある小さなダムに降りてみた。
こちらは水面に近く、周りの映り込みが少ないので、少しそれらしい写真がとれた。

連休前ということで、観光客は多くなかったが、またモミジの季節にでも訪れてみたい温泉地である。



天気予報は、曇り/雨であったが、晴れてきた。四万温泉は、四万川の谷合に開けた温泉地であり、国道353号線をのぼりつめたところにある。道は、広いが、温泉街に入ると極端に狭いので要注意。要所に駐車場があるのでそこに駐車して歩くのが正解そう。

国道をのぼりつめたところに四万ダムがある。それほど大きなダムではないが、散策にうってつけ。ダム湖の周囲に散策路がめぐらされている。丁度、若葉の頃であり、あたり一帯が萌えている。
しかし、山の稜線を見上げると雪がまだ残っている。


四万ダム湖の水面。四万ブルーでなんともいえぬ色合いを醸し出している。
しかしながら、目で見たと同じように写真で表現するは難しい。
ネットの写真のように撮影ができなかった。
どうも素人写真ではダメみたいである・

上流の橋から望むダムサイト。そんなに大きくない。ダムサイトは車両通行禁止のため、回って戻る必要がある。

これは上流のほうにあるしゃくなげの滝。30mほどの急な滝床を水が一気に流れ落ちる。前日までの雨のためか、轟々と音がすごい。

四万ブルーらしきものが少し撮れている湖面。

標高が高く桜がいまだ満開。




あたりは桜が満開。


下流の小さなダム。四万ブルー。

ダムの脇には桃太郎の滝。そういえば桃の形に見える。

もう少し四万ブルー。

花筏がすごい!と思ってよく見ると花弁より泡が多かった。



2019年4月22日月曜日

箱根旧東海道石畳を歩く

2017.5.21
<古い書きかけを発見、公開します>

箱根の旧東海道の石畳を歩いてみたいと以前から思っていた。
時間を見つけた今日実行。ただし、天気予報によると夏日。
箱根港から旧東海道を畑宿まで降りたあと、上二子山を巻くように飛龍の滝を経由して芦の湯まで歩行。その後バスに乗って箱根港まで帰ってきた。
一周13㎞、累積登高600mの山旅でした。

さすがにこの時期日差しがきつく、同行の家内もグロッキー気味。

左下の箱根港が出発地点。左周りのコース。

説明の看板。
本当にこのような石畳を馬が走っていたのだろうか?人が歩くのも大変。




ところどころ登りもある。


敷石をどこから持ってきたんだろうかと気になる。

このまま歩けば麓の湯本まで1時間で行けるそう。

ところどころ自動車道路を横切る。

甘酒茶屋に到着。まだ開店前だったがご主人が寄って行かないかと声をかけてくれた。


緑がきつい・・


一部国道の脇を歩くことになる。
車で来るとよくわからないが、すごい急こう配になっている。右の道路は箱根新道。

畑宿からの入り口に到着。

畑宿のバス停。バスが頻繁に行き交う。
さすが大きな観光地である。
ここからルートを変えて箱根港まで登る。


飛龍の滝。期待してたほど大きくはない・・・

畑宿まで下ってきたが、同じ標高差を今度は登りかえす必要がある。
植林の間の道を登ること登ること・・



箱根港の様子。すっかり初夏である。

観光船にはたくさんの外国の観光客が列を作る。

2019年4月7日日曜日

茨城奥久慈、秘境・竜神峡沢登り:無念の途中断念

2019.4・5~6

茨城県の奥久慈地方にある竜神峡は、竜神ダムから亀ヶ渕までは林道のハイキングコースとなっており、それなりに人出もあるが、亀ヶ渕より上流側は、竜神川源流域の持方集落までは、一日歩いても人一人に出会わないいわば秘境である。

9年前に、テントを担いで1泊2日で竜神ダムから竜神川を持方までさかのぼり、上小川駅まで踏破した。

http://chibira-tamy.blogspot.com/2010/05/blog-post.html

http://chibira-tamy.blogspot.com/2010/05/blog-post_05.html


今回も、ほぼ同じルートをチャレンジしようと思い立った。・・・結果的には想定外だらけで悔しいリタイヤになってしまった。


初日は竜神ダムの管理事務所まで車で送ってもらった。(7:30)
前回はバスでトライし、時間を大幅にロスしてしまった。
亀ヶ渕まで、舗装路を急ぐ。50分ほどかかる。
途中であったのは散歩中の男性のみ。

亀ヶ渕に到着。(8:20)
人っ子一人いない亀ヶ渕は静寂に包まれていた。

小休止の後、武生神社に上がる道を行くと、最初の標識が現れる。

標識の裏側を入ると竜神峡に降りる道があるはず・・・・なんと、近頃誰も利用しないようである。荒れるにまかされていた。藪漕ぎをしなければいけない。
一つ目の想定外である。

7年前と変わっている。
枯れた熊笹が道を遮る。赤い実をつけた万年青のような木が沢山生えている。

路が細っている。足を滑らせると竜神川までまっさかさまである。

ほうほうの体で、竜神峡に降り立った。(9:00)
体中ゴミだらけである。

沢登りを開始。いきなり大きな岩が前方をふさぐ。
いくつもの岩を乗越えると河原が現れる。
大きな岩に遭遇するとルートを見極めるのに時間がかかる。

小さな淵に差し掛かるとへつりをする。
小さな岩の出っ張りを指で確保したり、金属の杭にしがみついたりする必要がある。
中には、腕力を要する場所もある。

武生(たきゅう)神社からのハイキングルートに交差する地点まで来た。(9:30)
ここも以前に比べて荒れている。人が歩いた気配が少ない。
沢登りを継続。

途中結構、高度のある高巻を行うところが3回ほどある。
ロープ頼りであるが、ロープに苔が生えている。
なるべく、体重をかけないようにして上り下りをする。

竜神ダムを出発して6時間したころ、やっと中武生の分岐の看板が現れた。(13:30)
まだ二時前だが、ここでキャンプを張ることにした。

夜は、山でいつものことだが、谷の上から冷たい風が吹き始める。
ダウンのシュラフを持ってきて正解だった。
この季節夜はまだ寒い。

翌朝、6時半に出発。なんと出発して200mほど上流にある垂直の岩壁を登れないのである。ほぼ腕だけで4mほど登る必要があるがそれができなくなっている。
二つ目の想定外:体力が落ちている!
悔しすぎるほど悔しいがリタイヤ。

ここもロープが苔むしている。それに体重を100%かけるのもきわめて不安である。

中武生のほうにエスケープすることにした。
7年前の記憶を頼りにルートファインディングをするも、なんと道が完全になくなっている。
尾根道に上がれそうなけもの道をトライしたが、途中で消えてなくなった。
ここも7年間に完全に自然に帰ったようだ。
三つ目の想定外。

唯一のオプション:元来た道を帰るという最悪の結果になってしまった。

体力の減退が考慮されていないこととと7年前の記憶に頼った計画が失敗の原因であった。

GPSの軌跡。竜神ダムから亀ヶ渕までが遠い。

朝七時半。吊り橋は営業前。

歩くこと1時間弱で亀ヶ渕到着。

竜神峡の出口の亀ヶ渕。
たったこれだけの大きさしかない。
大雨時の鉄砲水を見てみたい。

竜神川の支流のお釜。見事なお釜になっている。

亀ヶ淵からいったん高巻して降りた竜神川

ここから巨岩の回廊が始まる

ところどころへつり用のわっかが岩壁に打ってある。
相当古い。

川の両サイドは大体急峻になっており、エスケープできそうな場所は少ない。

ところどころこのような河原になっている。
それにしても以前に比べて砂利が増えた・・

このような狭まった場所は大体高巻のパターン。
この場合には、右側に高巻く。
ロープを探すが、苔むして見つけにくい。


高巻中。30mほどの高度があり怖い。



いつの頃につけられたか不明だが、ロープは苔むしている。


お釜は深く、巻くしかない

V字谷になった場所。



色が変わっているが、左側に支流の谷があり、水がしたたり落ちている。


蛇に遭遇。死んでいるように動かない。

ところどころ深いお釜が現れる。巻くかへつるかしなければいけない。


苔むした岩肌は滑るので要注意

岩肌を滑るように流れる水。水量は亀ヶ淵で見るのとほとんど変わらない。
支流からの水量がほとんどないようである。


中武生へのエスケープルート。
荒れるに任せているのはこの時知らなかった。


キャンプサイト。
上流に民家があるので、水を飲む気にならない。
運ぶ水が3Lと重い。
渓谷の割にこころなしか、苔が多い。
この辺まで来ると、茶碗の割れかけなどを見かける


正面岩でロープを使った垂直懸垂ができなかった・・・・



元来たルートをたどり亀ヶ渕までたどり着く。
上流の川幅に比べて、出口の小さいこと!!

ダムサイドの道には、ほとんど桜がない

乱れ咲くこぶしの花。

この辺も桜は満開に近い。