2010年5月5日水曜日

五月の竜神峡上り(Part2)

2010.05.04

朝4時ごろ、鳥たちの声に目を覚ました。まさにピーチクパーチクという感じでおしゃべりをしているような楽しい雰囲気。中には、”ホーツ、ホーツ”とけっこう不気味なふくろうの声も聞こえる。

しばらくまどろみ、朝ごはんの準備。卵かけご飯にした。少しあまったので、近くのよどみにいる小さな魚にあげたら、物陰からいきなりお父さんと思しき大きな魚が出てきて奪っていった。

6時半ごろ、出発。今日は、持方集落、男体神社を経由して、上小川駅まで。
歩き始めてすぐに、水車の残骸のある場所に到達。その上流が鬼門の場所。左側をへつってゆくと、ロープの垂れ下がった垂直3mほどののぼりが待ち構えている。先回は、このロープが上に巻き上げられていたのだ。10kgのザックを背負ってののぼりは危険を感じたので、ロープで結わえて後で引き上げた。

この鬼門を乗り越え、岩とびを少し行うと、中武生への離脱ルートの看板を目にする。

ここからは、いわゆる上流部といわれているルート。
平坦な川原が続く部分と、切り立った壁が続く厳しい部分が交互に現れる。
次第に平坦部分が増えてくるので、距離を稼げる。

出発して3時間経った。GPSを見ると直線距離が1.8km。なんと時速600m程度。
川が大きく蛇行しているのと、コース見極めに行きつ戻りつする時間が多いためだと思う。

上流部は、下流部に比べて歩く人が少ないと見えて、踏み跡が薄くてコース決定がむつかしい。さらにところどころ、ロープがあるが、古くなっていて不安。中には切れかかっているロープがあったので近くの木に結びなおしておいた。とにかく、ロープに体重をかけすぎては危険。

個人的には、上流部が難しいと思う。

持方集落を経て、酷暑の男体山の左肩の峠を越えて、上小川駅到着。
ここまで、実に8時間弱、15km(GPS)。

ちょうど、14:51発の臨時快速列車があった。

竜神峡沢登りのおさらい。
1)竜神峡を一気にのぼり切るのは難しい。暗くなっては、コースの見極めが、ほぼ不可能。
  安全優先で、じっくり踏破するのが筋だと思われる。
2)コース取りに迷ったら、周りを良く見て、鉄のワッカ、ロープを探してみる。
  なければへつり、岩の乗り越え。
3)持参ロープが意外に役立つ。
4)荷物は軽く。
5)体重をかけられる杖(木の棒)が大変役立つ。反対側に体重をかけながらへつりを行える。


後半のコース(GPS軌跡)



3mほどの滝


迫りくる岩塊群。右に左に飛び移る。


平坦な川原と急峻な滝が交互に現れる。右を高巻してクリア。



いのししの足跡。上流部でよく見かける。


犬(?)、鳥などの足跡。これだけ密集して見られるのは珍しい。


持方集落の桃の花。


スモモの花?


きれいな円形のクサソテツ(こごみの親)


男体山神社に降りる途中からみた男体山の手前の岩峰。
各コースのうちこのコースが一番眺めが良いと思う。


よくわからぬ木の若芽。なんともいえない薄い緑色をしている。


同じく、よくわからぬ木の若芽。赤が新鮮できれい。

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