2018年7月21日土曜日

夏真っ盛りの奥穂高岳(3190m)、二泊三日で上高地より登る。(Day2)(2018年7月20日)

2018.07.20

今日は、奥穂にアタックする日。
起きるまでなんとなく体力が心配。

例によって、朝3時半ごろから、あたりでガソゴソ始まる。
はや立ちのグループだ。
われわれは、5時までゆっくり寝床でくつろぐ。

寝床は一人1畳分あり、おまけに横は空席だったのでストレスを感じなくてすんだ。

食事の前に、テラスに出てみる。

すでに奥穂の峰々は朝日に染まっている。
朝日がちょうど屏風の頭から覗き始めた。

今日も暑くなりそうである。

朝食の後、宿の脇から、登山道を歩み始める。
最初は、木の下で調子が良いがすぐにガレ場に出る。

岩の照り返しの中、黙々と登り続ける。

カールのガレ場を斜めに上がりきると雪渓を少し横切る。

頭を冷やすため、ザラメ雪をタオルに巻き、首に回す。

頭と首が冷えた。
大分楽になった。
結局、この雪のおかげで穂高岳山荘(コル)まで持った。
コルの雪渓でさらに追加。

雪渓からは、岩だらけの尾根道をひたすら登る登る。

やがて先方に、木の櫓の先端が見える。
その辺が穂高岳山荘とわかるが、なかなか近づかない。

赤い屋根が見えた。

山荘前は、非常に整備された広場が広がっている。
平坦な、石を引きつめた舗装になっている。

小屋の前でしばし休憩ののち、奥穂に向かう。

いきなり、垂直の壁が待ち構える。
これがこのまま続くとやばいと思ったが、その後は、鎖もない登山道が頂上まで続いた。

先方に人だかりが見える。

明確なピークには見えないが、あそこが日本3番目のピーク奥穂高岳!

記念写真を撮ってもらう。

カメラを渡したおにいちゃんも心なしかハイである。

それもそのはず、周りには、名もなきピークを含め、おびただしい数のとんがりが見える。
二年前に苦しんだ槍ヶ岳も!
最高の瞬間である。

涸沢岳にもチャレンジし、下りは順調に、元来た道を横尾山荘まで降りてきた。

それにしても、長い長いアプローチでした。

横尾山荘は、真新しい山小屋(旅館?)で温泉ではないが、風呂もあり最高の一夜でした。

朝日を浴びる奥穂高岳

宿のそばに咲くニッコウキスゲ。

上の方にも群落が

涸沢小屋ヘリパッドから見たカール


カールの下で一休みの大森さん

カールには平坦な斜面が広がる

湧水の場所で休憩。それにしても冷たくておいしい

振り返った常念岳方面


カールの斜面。石の粒度で斜面の傾斜角度が決まっている?



大分高度を上げてきた。涸沢ヒュッテが小さく見える

穂高岳山荘がやっと見えてきた。

ほんとうはこんなに距離がある。

厳しいのぼりを続ける

槍ヶ岳山荘。なんと水が100円/500mL 、宿泊者は無料!!
近くに水源があるよう。

穂高岳山荘のすぐわきから続く垂直の登山道。登山者が斜面に張り付いている。


穂高岳山荘のすぐわきから続く垂直の登山道。登山者が斜面に張り付いている。

これは涸沢岳。100m程度登る必要がある。


笠が岳が美しい

垂直の岩をよじ登る

垂直梯子の大森さん

真下に山荘が見える

涸沢岳。縦走路が延々と続いている。

しばらく登ると緊張をしなくていい登山道になる。



槍ヶ岳が遠くに見え始めた。

槍ヶ岳!この存在感!

これが頂上らしい

これが噂のジャンダルム。この上を縦走するらしい。

ジャンダルムを背景の大森さん

ここがピーク


槍を背景に記念写真

真正面に河童橋が!焼岳も見える。一番遠くは乗鞍岳。よくぞ登ってきた。

ジャンダルム


穂高山荘まで降りてきた



涸沢岳に登頂中。


涸沢岳頂上3100m



涸沢小屋に到着し、リュックを回収。


横尾到着。四時を回ってしまった。へとへとに疲れてしまった。今日は横尾山荘宿泊。風呂がありがたい。




夏真っ盛りの奥穂高岳(3190m)、二泊三日で上高地より登る。(Day1)(2018年7月19日)

2018.7.19

昔の仲間と示し合わせて、奥穂高岳にチャレンジ。
天気は、抜群の快晴に恵まれたが、その反面、直射日光に悩まされる羽目になった。

奥穂高岳頂上からは、360°フルの展望が、目のあたりにし、今までの苦しさもわすれ、思わず涙ぐんでしまった。

初日;上高地~涸沢小屋(泊)
二日目;涸沢小屋~奥穂高岳~涸沢岳~涸沢小屋~横尾山荘(泊)
三日目;横尾山荘~上高地

初日は、横浜の自宅を朝4時に出発。松本駅で仲間に合流後沢渡の駐車場に向かう。
木曜日とあって、7時過ぎだが、道はさほど混んでいない。

沢渡本橋の駐車場に到着。40%の入り。係員の方に聞くと今日は混んでいない由。
タクシーだと4200円。バスだと1100円程度。二人なのでけっちってバスにした。

30分で上高地バスターミナルに到着・
標高はすでに1500m。雰囲気は完全に高原。

トイレを済ませて、梓川沿いの道をさかのぼる。

遡るといっても、高低差はほとんどない。
明神通過、徳澤通過、横尾到着(ここまで10km、標高差100m!)
幸いなことに登山客は多くない。

ここから、横尾大橋を渡り、本格的な登山道かとおもいきや、しばらく川沿いの平坦な登山道をひとしきり歩む。またもや距離の割にほとんど高度を稼げない。

日向だと、陽の光がガンガン状態である。
幸いなことに木陰になっている。

じわじわと登りになってきた。
なんだか、足に力が入らない。

手に震えがくる。
これはやばいと思い、塩飴をもらいなめ続ける。
少しはましである。

橋を渡った。

さらに本格的なのぼりが始まる。
ここからが地獄のような登りが、涸沢小屋まで続く。
ほんとに足に力が入らない。

樹木が低くなってきた。
陽の光が容赦ない。

木陰を見つけては休む事の繰り返し。

道の脇に沢水が流れている。
思い切り頭に水をかける。
生き返る思いがする。

涸沢ヒュッテの屋根がちらちら見えてきた。
でもなかなか近づかない。

やっと、分岐道。

右にルートを取り、さらに苦しい歩みを続ける。
ガレ場に出てきた。

左手にヒュッテ。
ふと正面に目を向けると、背後の崖の陰になった涸沢小屋がへばりついている。

やっと到着。

しかし、先行したはずの仲間がいない。
大騒ぎであたりを探していると電話がかかってきた。
この辺はAUの電波が入り、ラッキーなことに双方がAU。

聞けば間違って、ヒュッテで待っていたとのこと。

疲労しきって、5時半の夕食後、へたり込んでしまい6時から翌朝4時までトイレも行かず寝込んでしまった。

沢渡駐車場到着(7:50)
上高地バスターミナル到着(8:40)

カッパ橋到着(8:50)


名物の河童橋にはまだお客さんは多くない。
背後には奥穂の峰々が待ち構える。



河童橋は、昔は跳ね橋だったとか。
水位が高い時には、収納していたかもしれない。

川沿いに歩むに従い奥穂の峰々が大きくなってきた。

徳澤到着(10:25)

徳澤の売店にはアイスクリームをほうばる観光客が多い。
日向ではとんでもない気温になってきた。

明日の宿、横尾山荘前に到着。(11:25)
ここは、槍への分岐。
涸沢はここを左に、橋を渡る。

槍ヶ岳には11kmもある!

横尾大橋で記念撮影

屏風岩が大きく見えてきた。涸沢にはこの麓を大きく左に巻いてゆく。



本谷橋を渡った。(13:00)

やっと涸沢が見えてきた。それにしても遠い。



沢水が道の脇に大量に流れている。
思い切り頭を冷やす。
雪解け水が冷たい!



涸沢の末端。向こうには白出のコルが光って見える。
明日ここを登ってゆく。



登ってきた方向を振り返る。遠くのとんがりが常念岳。



やっと涸沢ヒュッテの分岐到着(15:10)

ガレ場の上はテント場。

やっと涸沢小屋に到着(15:40)


ヒュッテより少し高いところにあり、テント場がよく見える。

涸沢のカール!

同行の大森さんも、ヒュッテから到着。

宿の裏のがけには、日光キスゲの群落

宿の前は、北穂、奥穂の分岐となっている

空はあくまでもブルー

ビールを飲んでくつろぎ中の大森さん