2024年4月14日日曜日

久慈男体山、春爛漫(20240414)

 2024.04.14

昨年の晩秋のモミジ狩り以来の久慈男体山。晴天に恵まれて、多くの登山客に交じり、いつものように滝倉から健脚コースに入り、長福に降りてきた。

久慈男体山の周辺はまさに春爛漫。ヤマザクラの白と、落葉樹の淡い新芽の競演がえも言えない雰囲気を醸し出していた。

滝倉の西口に車で到着すると、トンネル越しに見える東口の駐車場はすでに、4~5台の車が駐車しており、がやがやと登山客のにぎやかな話声がトンネル内でこだましている。

我々も、準備を急ぎ後に続く。天気はすこぶる良好。ただし、日差しがキツイ。今時の新芽のころは、葉っぱの大きさが小さいので、このへんの樹林帯でも真冬と変わらないくらいに太陽の光が地面に届く。

いきなり始まった急登に、たちまち汗が湧き出る。

大円地からのコースに合流したあと、勝手に名付けたモミジ谷に到着。モミジの新芽がまぶしいくらいである。ここでしばしの休憩。

ここからは鎖場のオンパレードになる。垂直とも思える崖を登って行くと尾根道に出る。この辺からは下界がよく見えるようになる。同時に直射日光の攻撃もキツくなる。

新芽を付けた背の低い落葉樹の間の道をふ~ふ~言いながら登る。勾配がきつく、頻繁に立ち止まり息を入れなければいけない。この辺は、露出した岩場が主体である。太陽に熱せられた風が斜面を登ってくる。まるで真夏の登山の雰囲気になってきた。

急登に格闘すること30分、ようやく東屋に到着。10人ほどのチームが休憩中で、隅の方に座らせてもらう。

ここから頂上はもうすぐ。いつものように男体山神社に参拝して下界の風景をゆっくり眺める。淡い色をした若葉の斜面のところどころにヤマザクラが咲いており、アクセントとなっている。

休憩していると、頂上は、見たことが無いような混雑をきたしてきた。

昼食をとり、長福経由でゆっくり下山することにした。

約3時間の夏山に近い汗だく登山でした。

滝倉トンネルの西口から登り始める。

古びた鳥居がお出迎え

登山道わきにはつつじが咲き誇っている。

鳥居からの急坂を上り詰めると男体山頂が見えてきた。

モミジ谷に到着。モミジの大木はすっかり薄緑の衣をつけている。



黒こげの木は、20年前の火災によるもの。

このような鎖場が連続する。

神社の日陰で小休止



燃えるような新緑と、ヤマザクラ


眼下は長福の集落

たくさんの登山客

今日のラーメン。函館は塩味で淡白すぎた。



登山道わきのイワカガミ。群生があるが、周りが踏み荒らされている。

長福から見上げる男体山
































2024年3月31日日曜日

大雨後の篭岩山、大分春めいてきた。(20240330)

 2024.03.30

大分春めいてきた茨城奥久慈の篭岩山に佐中の林道から、釜沢越~湯沢峡経由で登ってきた。昨日は低気圧の接近により、台風並みの風雨が襲った。このため、山道のぬかるみを心配したが、湯沢峡以外はほぼ悪影響はなかった。このコースは、急こう配が多いため、水分のはけが早いためだと思われる。

林道から登山道に入ると、やはり大量の雨が降ったようで、登山道には川のように落ち葉が流されたようなあとがみられる。幸いにもぬかるみは一切ない。

比較的緩やかな、尾根道をしばらく行くと、道は、とてつもない急こう配の杉林に入ってゆく。釜沢越直下の杉林である。この時期花粉症で苦しんでいるが、そんなことを忘れるほどの急こう配の道で、体が喘ぎ始める。

高度差はそんなにはなく、すぐに鞍部に到着。釜沢越である。鞍部を少し登ったところに鎮座する小さな社にお参り。10年ほど前には、榊などのお供えがされていたが、最近は絶えてみたことがないのが少し悲しい。

ここで少し休憩。気が付くと汗だくである。さすがに3月も終わりである。

ここから20~30mほど高度を下げてゆくと湯沢峡の谷川に降りてくる。今日は記憶にない程ゴ~ゴ~と水が音を立てている。

谷川を飛び石伝いに対岸に渡り、支流の方に延びている道に入る。

この支流は、水が流れているのを見たことがないが、さすがに今日は違う。谷筋を上り詰めると再び杉林に入る。釜沢越直下程ではないが結構な勾配がある。

ふ~ふ~言いながら尾根道に上がる。ここから篭岩山は、尾根道伝いにもうすぐ。急なコブをひとつ乗り越え、最後の登りに取り付く。ここの登りも結構きつくて足に堪える。

この辺りは、数年前にはクマザサがびっしり覆っていたが、今はすっかり坊主になっており、見通しが良い。

厳しい登りに少し耐えると、ピークに登りつく。そこが篭岩山である。振り返ると久慈男体山が遠くに屹立している。ずいぶん遠い。今まで通しで縦走をしたことがまだない。

少し南の岩場で小休止。太陽の直射日光がやけにキツイ。早々に降りることに。湯沢峡でいつものラーメンで昼食とし、下山してきた。

トータル3時間の春らしい山登りでした。

快晴!今日の久慈男体山。頂上直下の垂直の登りが厳しい。

今日の釜沢越(杉林の鞍部)。直下はとんでもない急こう配。

林道わきの登山口から登り始める。

釜沢越に到着。道標が真新しい。上の大きなヤマザクラの根元には小さなお社が鎮座する。

湯沢峡に出現した滝を横目に支流の方に入る。

スギ林を登りきると落葉樹の尾根道に上がる。

篭岩山直下の厳しい登り

頂上の道標。真新しい。

頂上から久慈男体山が見える。遠い・・

西方面。春霞で遠くまでは見えない。

南側。鋭いピークの明山が見える。

岩場で小休止も暑くて早々に撤退。

湯沢峡でラーメン昼食

今日は札幌ラーメン



いつもは水が少ない湯沢峡だが今日は水量豊富。





2024年3月21日木曜日

46ぶりの高鈴山、昔のイメージがなかった・・・

 2024.3.18

茨城県日立市にある高鈴山(623m)に登った。実に46年ぶりである。当地に就職時の研修で訪れた際に、研修期間中に登山のイベントがあった。2週間にわたる新人研修で、狭い椅子に閉じ込められストレス満杯の状態であった。そのような状態で登った高鈴山は、広い頂上から海が臨めて爽快そのものであった。何しろ800人ほどの人間が一斉に登っても十分に受け入れられるだけのキャパシティがあった。渡された弁当を頂上広場でみんなで食べてから46年もたったのは感慨深いものである。


その高鈴山には、今回は、北側のふもとにある御岩神社から登ることにした。累積登高は400mにも満たないため、結構気軽に登れる。御岩神社はパワースポットで人気急上昇中であり、ウイークデーにもかかわらず多数の参拝客が押しかけている。休みにもなると神社付近の多くの駐車場が満杯になるそうである。

御岩神社の駐車場から出発し、御岩山頂上には1時間もかからない。頂上(賀毘礼之高峯)にある賀毘礼神宮奥宮に参拝。ここには、高さ2mほどのご神体の岩があり、宇宙飛行士がここから発する光を見たという話がSNSに上がったりしているが、神社側はそのような情報には関知しないと言っている。

以前に登った際、頂上付近の掃除をしておられた神社の方と話すと、SNSでパワースポットと紹介されて初めて以来、登拝客が激増したそうである。

御岩山頂上からは、茨城ではあまりないと思われる常緑樹の馬酔木が生い茂る尾根道を歩くこと30分で高鈴山に到着する。残念ながら眺望は得られない。途中、コンクリートでつくられた遺構が在しているが何であるかは想像もつかない。

46年ぶりの高鈴山頂上には、高いレーダ棟が建築されており、頂上の一角を占領している。このためか、以前に登ったひろ~い頂上のイメージがない。

風がめちゃめちゃ強い。展望台に登ると、北側がよく見える。特徴のない多くのピークが連なるが、どれがどれだか識別不可能である。

風を避けて、温かいベンチに陣取り、少し早いおひるごはん。ここまでくる登山客も少なく静かな高鈴山を堪能しました。






30分ほどで中腹の賀毘礼神宮に到着

賀毘礼神宮本殿



谷間にあり、あたりは静寂そのもの

さらに30分ほどで賀毘礼の高峯(御岩山山頂)に到着




頂上から少し下るとさらに30分ほどで賀毘礼神宮奥宮がある。
ここが有名なパワースポットらしい。
後ろの岩の柱がご神体。ご神体から宇宙に光を放射するのが宇宙飛行により目撃されたとか・・・



御岩山山頂からの眺望

さらに30分ほどで高鈴山到着

頂上には巨大なレーダドームが鎮座。46年前にはなかった。

北西側には、名もなき峰々が連なる

北側には、神峰山のピークが望める。




2023年11月29日水曜日

大木のモミジの紅葉が圧巻の久慈男体山(2023.11.29)

 2023.11.29

今年も紅葉のシーズンになった。

紅葉狩りといえば茨城県奥久慈地方にある久慈男体山と決めている。久慈男体山の登山コースにはモミジの大木がたくさんあり、いつも満艦飾の紅葉で待ち構えてくれている。

昔の仲間を誘って、健脚コースで登り、一般コースで下山。

途中、大円地越で昼食。悲しいことに、作りかけのカップラーメンがひっくり返りスープなしになってしまった。仕方がないので、スープたれを半分にしてまぜそば状態にしてお昼ご飯。

本日は、県外からの登山客が多数詰め掛け、ウイークデーにしては混雑した久慈男体山であった。


朝日に輝く久慈男体山を目指して出発。西壁はとんでもない絶壁になっている。

暗い針葉樹林帯を抜けて”モミジ谷”に到着。ここにはたくさんのモミジ大木がある。

一部に緑を残したモミジ

日光の当たり方で色が輝いて見える。

狭い谷間はモミジの競演





まだまだある。

鎖を伝って、急峻な道を急ぐ。


ほぼ垂直の壁をよじ登ってゆく。

尾根に近付くと黄色の葉っぱばかり。

稜線が見えてきた。



本峰をバックに記念撮影。この辺で標高400m程度。まだ200mある。
このピークに男体山神社奥宮が鎮座する。

鎖場のオンパレード。まだまだ続く厳しい登山道。

ようやく頂上に到着

一般コースを下山開始。健脚コースに比べて安全に歩ける。

道端で見かけた花。名前を思い出せない。この時期に咲いている?

久慈男体山本峰の西側は絶壁。



大好きなケヤキ林がある大円地越(峠)に降りてきた。

この辺のモミジはまだ若木が多い。

すくっと立つケヤキは美しい。




一般コースの谷にあるモミジ巨木。このような木がたくさんある。




暗い谷間は赤く染まる。



健脚コース分岐まで降りてきた。