2022年4月28日木曜日

アイゼンなしの登山客がいっぱいの福井県・荒島岳(1524m)に勝原から登る。(2022.04.23)

2022.04.23

京都にゆく用事があり、関西の百名山にチャレンジすることにした。

関西の山々は中途半端に遠く、なかなかチャンスが訪れなかった。

多少厳しい日程であるが老骨にムチ打ち敢行。

Day1:大峰山(弥山、八経ヶ岳)(2022/4/20):11km、1200mの登山
http://chibira-tamy.blogspot.com/2022/04/189519152022420.html

Day2:大台ヶ原(2022/4/21):7km、400mの登山
http://chibira-tamy.blogspot.com/2022/04/2022421.html

Day3:伊吹山(2022/4/22):8km、1000mの登山
http://chibira-tamy.blogspot.com/2022/04/13772022422.html

Day4:荒島岳(2022/4/23):9km、1200mの登山

今日はDay4。福井県の荒島岳(1524m)に登る。

昨夜は、福井市内のホテルの温泉に数回浸かった。本当かどうかわからないが、温泉に入ると何となく足の筋肉の痛みが少なくなるような気がする。朝食後、周りの山々を見渡しながら大野市方面に向かう。さすが裏日本の福井、低い山でもやはり雪が多い。アイゼン携行は必須のようだ。

荒島岳勝原登山口に到着。ここもスキー場跡である。こちらは伊吹に比べて大分コンパクトで、スロープがいきなり急こう配になっている。

立派な駐車場があり、もう5台ほどの車が駐車している。
トイレ脇から舗装された道がまっすぐに斜面を登ってゆく。

これが結構急こう配でこたえる。斜面には桜の木が沢山植えられている。まだ木が小さいので最近植えたものだろう。さすがに時期が遅いが、それでも何本かは、結構な花びらをつけている。

道が大きく右に曲がり急坂を上り詰めると、スキースロープの上部まで来た。大きな石がゴロゴロした道に変わった。歩きにくくてしかたがない。どうもこの道はスキーのコースだったようである。ところどころ道の両脇に、逸脱防止のフェンスの残骸が転がっている。

案の定、1時間も歩くと、リフトの回転機の残骸がある場所に着いた。ここがどうもスキー場の最上部のようだ。回転機がちょうどいい形でベンチになっている。小休憩。

少し歩くと、なんと登山口の標識がある。リフトが稼働しているころは、ここまでリフトで上がってきて、登山をしていたのであろう。これも伊吹と同じだ。

登山口からは基本的に尾根道を上がってゆく感じになる。この尾根には、大きなブナの木が群生している。中には数百年たっているのではないかと思われるものもある。

いつまでも同じような道が続く。時折、雨がパラパラ混じる。カッパを切るまでにならないのが幸い。

大分登ったころ、大きな犬を連れた人が下りてきた。聞くと九州の開聞岳からスタートしてここまで来たそうである。今回登った大峰山、大台ケ原、伊吹も最近登ったそうである。早い下山なので、理由を聞くと、途中積雪が多くアイゼンを持っていないために降りてきたそうである。おまけに、最近の雨のために雪原の踏み跡がわからなくなっているとのこと。
アイゼンを持参しているのでとりあえず登り続けることにした。

登るに従い雪が増えてきた。勾配がきつくないためアイゼンなしでも頑張れる。

深い雪に覆われた平べったいシャクナゲ平に到着。ここは4差路になっているがいわれたように、踏み跡がよくわからない。右往左往して、樹木の倒れている向こうに続く道を発見。

ここから少し下り、再び登るころ、とうとうアイゼンをつけることにした。使う方がさすがに歩きやすい。先方で、抜いていった二人の声がする。追いついて話を聞いてみるとアイゼンなしでここまで来たそうである。結構な勾配の雪の斜面を登る必要がある。登りはまだしも下りがもっと難しくなる。

とにかく気を付けるようにとしかいうことがなく別れた。

道を登り切ったと思ったが、小さな前荒島岳の標識。さらに中荒島岳を経由してやっと到着したのが荒島岳。またもやガスに覆われた頂上である。いつものように小さな祠に参拝をして早々と下山をしてきた。

驚くことに、アイゼンなしの登山客が陸続とのぼってくるではないか??
あまりにも安易に考えている人が多いのにおどろかざるを得なかった。
登るのはいいが、下りで進退窮まるシーンを一度経験した。
最悪のことを考えて準備をするべきだと思う。

九頭竜湖を経由して茨城までの帰途に就いた。R158の峠は1000m近い標高になる。平地でははるか前に散ったはずの桜が満開である。高度1000mは北海道と同じ条件なのか・・

これで今回の関西百名山ツアーはおしまい。

しばらく苦しい山登りは嫌だと思うが、いつの間にか苦しさをコロッと忘れてしまい、次回登り始めるころこの苦しさを思い出すということの繰り返し。




今日は勝原コースで荒島岳を目指す。

スキー場跡の登山道はギュイ~ンと上がってゆく。

カメラでは緩やかに見えるが実際はとてつもない勾配。

さすが福井。さして高くない山にもたくさんの雪が残っている。

1時間ほどで、リフトの終点に到着。ちょうどよいベンチになっている。



リフトの機械の裏に”荒島岳登山口”の標識が・・・




尾根道はブナの林に囲まれている。



巨大なブナの木。樹齢400年? 胴回り3~4mはありそう。

登山道脇には可憐なイワカガミが咲き誇っている。

トトロの木だというが・・・



網の目のようなブナの根っこ

ブナのコブ。赤ん坊がしがみついているように見える。



「白山ベンチ」残念ながら白山は雲の中。

シャクナゲ平への最後のとりつきで雪が増えてきた。

シャクナゲ平は積雪1m。標高1200m。あと300m!







日当たりが悪いと雪がどっさり

鎖場に遭遇。





やっと山頂!!何も見えない・・・
祠の風下側で昼食後、下山開始。


椿の赤が森では映える。



山桜もまだ残っている。花びらが仰々しくなくていい。


まさに鈴なり。木の名前は知らない。




スキー場跡地の桜。種類はわからない。

山吹の黄色も鮮やか

桃なのか、桜なのか・・



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