2020年3月21日土曜日

泥と格闘の九州・久住山(1787m)、牧ノ戸峠から登る(2020年3月8日)

2020.03.18
九州登山旅行中。
昨日は、韓国岳(からくにだけ)に登った。
今日は二日目、久住山(1787m)にチャレンジ。
九重連山の久住山であり不思議なネーミングである。

昨夜は九重町にある民宿「たから温泉」に投宿。
自炊の設備はないため、1泊二食付きのメニューを選択したが、出発が早いために朝ごはんはおにぎりにしていただいた。
ここも、温泉は源泉かけ流しで、お湯が豊富。
さすが湯の国大分県である。

朝6時に宿を出発。
道路には、車がほとんどいない。
数えきれないほどカーブを曲がり、ついたところが牧ノ戸峠。立派な駐車場がある。まだ2~3台しか駐車がない。
朝が明けたばかりのあたりの雰囲気は完全に九重そのもの。

標高はすでに1300mを超える。久住山の標高差を考えると、楽勝かと思いきや、思わぬ敵が待ち受ける。


風がものすごく強く寒い。
もってきた最もヘビーな装備で出発。
アイゼンも念のために持参。
さすがにヘルメットは置いて行った。

登山道はしばらく舗装された坂道。
幸いにも積雪がないのでいいが、積雪だとアイゼンが必須になる坂道である。

やがて道は木の階段になり、それを過ぎると沓掛(くつかけ)山。
200m弱登ってきたことになる。

ここからは岩だらけの道になり少し下ると緩やかな山道になる。
女性が下りてきて挨拶。ずいぶん早いですねと聞くと、泥んこが嫌なのでとの回答。
帰りにその意味が痛感されることになる。

だらだらとした道をひたすら歩く。
星生(ほっしょう)山の下を通過。道はまだ凍っており、あくまでもなだらか。速度を稼げる。

だんだん久住山山頂が近づいてきた。

小さな岩だらけの小さな峠に到着。
真正面に久住山が屹立している。
阿蘇側は激しく切れ落ちている。
どうだという感じで、一種近寄りがたい雰囲気を醸し出している。
さすがに九重連山の盟主の風格である。

岩の小峠を超えると避難小屋が見えてきた。
小さなカルデラの縁にある。
だらだら下ると平坦な広場に出る。まだ地面は凍っている。

小屋を覗いてみる。
結構古い小屋である。
戸がないため、帳をつってある。
これでは強風が吹けばひとたまりもない。
横には新しいトイレがあるがまだオープンしていない。

ここから山頂まで30分。
岩だらけの道をゆっくり登ってゆくと山頂があった。

風はびゅうびゅうで残念ながら阿蘇方面の眺望は今一つ。
それでも阿蘇中岳のすそ野が茫洋とした広がりを見せている。
見回すと、名も知らぬまさに九重の山という峰々が連なっている。
九州で、しかも比較的標高が低いにもかかわらず、山には樹木がないのが不思議でもある。

阿蘇・中岳もカスミの中にたたずんでいる。

ひとしきり写真を撮った後下山開始。
登り返しも少なく楽勝と思いきや、大変な帰路であった。

天気は快晴、気温もうなぎのぼり。
来ていたシェルも上着も脱ぎ捨てた。
道がぐちゃぐちゃになってきている。
しかも、登りの登山客が大挙して押し寄せている。
泥んこの道は、こねくり回されて、泥田のようになっている。

ぴちゃぴちゃと跳ねる泥をよけながらの下りは想定以上に時間を要した。
靴もズボンも泥んこの泥んこ祭りであった。

想像以上に大変であったが、想像以上に圧倒的な雰囲気の久住山であった。

この後は、阿蘇の烏帽子岳に登るために草千里に急ぐ。


牧ノ戸峠(1330m)から登る。頂上との標高差は450m程度であり、近所の山のイメージを持ち高をくくっていたが、実際にはアップダウンがあり、累積で700mほど登ることになった。

駐車場わきの登山口。緩やかなの舗装路で始まる。警戒心のわかないのぼりはじめだった。

しばらく登ったところの登山届ポスト。この先も舗装路が続く。

結構長く続く舗装路。

第一展望所に到着。だいぶん眺望が効くようになってきた。


壮大な阿蘇のカルデラが見えてきた。阿蘇方面の眺望は今一つ。

真正面の沓掛山に向けてなおも舗装路が続く。

雲の向こうに、中岳、根子岳が見えてきた。


道はまだ凍っていて歩きやすい。道も緩やか。スピードを稼げる。



正面は星生山。登らずにこの下手前を右に巻いてゆく。


とうとう姿を現した。これが久住山本峰?。実はこれは隣の中岳。久住山より3mほど高い。

平坦な道がしばらく続く。帰り道では、氷が解けて、とんでもないことになる。



いきなり久住山の本性を現した。阿蘇側は人を寄せ付けないような落ち込みを見せている。圧倒される雰囲気を醸し出している。

避難小屋に向けて50mほど下る。ここもカルデラであることは明らかである。

古びた避難小屋。ドアは壊れてカーテンを張ってある。

久住別れ。右は最高峰の中岳。


やっと到着。


頂上からの風景。阿蘇方面。


頂上からの風景

頂上からの風景

頂上からの風景

頂上からの風景

頂上からの風景

頂上からの風景



たくさんの登山客の自動車。久住山は人気の山のようである。

阿蘇の草原は野焼きが終わったばかり。

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