2023年5月23日火曜日

5月なのにまるで夏山登山の開聞岳(924m)(2023.05.16)

 2023.5.16

この山には、数年前に、屋久島登山の帰りに登った。しかしながら、あいにくの雨模様で、5合目から少し下界をうかがえた程度で、後は完全に靄に包まれた満たされない登山であった。
http://chibira-tamy.blogspot.com/2016/03/blog-post.html

再挑戦の今回は、晴天に恵まれすぎて、気候は完全に夏モード、登山者用の駐車場を出発するころから汗が噴き出す始末。

救いは、2合目登山口から登山道に入ってから樹木の下で直射日光が遮られていること。それでも気温は高くとてつもなく汗が滴り落ちる。

すこしは下界でも伺えれば、つらさも軽減されようというものであるが、この登山道は99%樹木で視界が効かない。

流れ落ちる汗を拭きながら、我慢の登りをつづけ5合目に到着。ここはちょっとした眺望が得られる場所になっており、山川、池田湖方面が結構な高度感を持って眺めることができる。

道は、再び樹木の下に入り、単調な歩みを続けることになる。

登山道は、次第に大きな岩の道になり、その上を伝ったり、乗り越えたりするようになる。

気が付くと今まで比較的緩やかだった道もどんどんと急になってきている。

仙人洞を通過。大人数の老人グループで先方が渋滞している。18人のパーティだという。先に行ってくれということで、抜かせていただくが、あまり待たせては悪いと思いスピードを上げるとこちらの心臓もバクバク状態。

樹木の背丈が低くなってきた。7.1合目に到着し眺望が開ける。登山道は渦巻状態になっており最初は南向きで始まるが、この辺では西向きになり南斜面にあたる。南に種子島、屋久島が見えるはずであるが、残念!夏のような霞のため、屋久島が見えない。

道はいよいよ急になり、鎖場、はしご場が次々と現れる。これは厳しいと思い始めたころ、先方が騒々しい。やっと頂上に到着したのである。

頂上付近は岩場になっており、おびただしい数の登山客が、高揚した声でがやがやと話し合っている。それにしても直射日光がきつい。

頂上の岩の上に立ってみる。この山は富士山のような独立峰である。周りに何もない。高度感が半端ではない。枕崎方面につながる海岸線、池田湖方面、指宿市街地方面が真下にから広がって見える。よくぞ登ってきたものだと感心する。

直射日光がきつくて、渋滞気味なので、少し下った場所の日陰でお昼ご飯。その間も登山客が次々と到着して、さして広くもない頂上はごった返している。

あまり長居をしても、下山渋滞が始まりそうなので早々に下山を開始。岩場、鎖場が多いので慎重に下山。降りるに従いムッとする暑さがよみがえってくる。

むせかえる林道を歩き、駐車場に到着するともう半分ほどの車がいなくなっていた。車に戻って、エアコンの冷風の気持ちの良かったこと!

この山の魅力は、西大山駅付近から眺める均整の取れたプロポーションと、頂上からの高度感のある眺望に尽きる。魅力的な山であるが、たぶん再訪はないだろう。



西大山駅から眺める開聞岳は、海からす~っと立ち上がった均整の取れた姿が美しい。これだけ美しい山は富士山の他にはないのではないだろうか?


開門山麓ふれあい公園(駐車場)付近(西)から眺める開聞岳は多少いびつに見える。



7.1合目。屋久島が見えるはずであるが残念!!



頂上で記念撮影



広くもない頂上広場は登山者でごった返す。



頂上からの眺望は抜群。池田湖方面。



枕崎方面








0 件のコメント:

コメントを投稿