2019年5月20日月曜日

武尊山で滑落、ろっ骨骨折・・・アイゼン効かず

2019.5.8

昨日の、赤城山に続いて、武尊山にチャレンジ。
結果的に、けがを負う羽目になった。

経緯を報告しておきたい。

下のGPSの歩行軌跡にある通り、武尊神社の駐車場から出発。
(結果的にこのGPSデータのみが登山の証拠になってしまい、携帯は滑落時にどっかにぶっ飛んで行ってしまったので写真は一切ない。)

とりあえず神様に山の安全を祈願。

林道を歩き始めるとすぐに、想定より雪が多いことに気がつく。
朝方は、0℃を下回り、林道の雪はがちがちであった。

1時間ほど林道を歩くと、初めての分岐に到着。
この辺まで来ると、雪も相当深くなっており、おそらく1mを超えていたと思われる。
雪が想定外におおいので、12本歯のアイゼンにしなかったことが少し頭の中をよぎる。


武尊山へのGPS軌跡。避難小屋の下で滑落。

とりあえず、緩やかな斜面を歩き始める。
困ったことに、期待していた足跡は一切ない。
ときどき、スノーシューらしき足跡がかすかに見える程度。
右に左に、登れるルートを探しながら歩く。

どんどん登ってゆくと、傾斜が急になってきた。
しかし、雪質がしっかりしているので難なく、手小屋沢避難小屋分岐まで到着。
ここまでくるとまったくの新雪状態で、20cmほどのさらさら雪が、固まった雪の上にある。

ここからは尾根道で道をまようことなく鎖場まで到着。
下の鎖場をバイパスして、雪の急斜面を登る。

鎖場を超えると、比較的に容易な尾根道が頂上まで続く。
12:30に頂上到着。右往左往してルートを探しながら登ってきたので想定外に時間を食ってしまった。

天気は快晴。これ以上ないと思われる風景を提供してくれ、必死になって、携帯で写真をとる。

下りは、一部急な斜面は、バックで降りざるを得なかったが避難小屋までは順調に降りてきた。

しかし、この日の気温は非常に上がってきており、雪が午前中に比べて大分ゆるんできたのを実感していた。

問題はここからの下りである。
アイゼンがズル~っとすべるシーンが増えてきた。
これはやばいと思いながら、キックを入れて、深く深くけりこんでいくようにした。

ふっと気が抜けたのであろうか、一気に目の前の風景が、高速で移動しだした。
何かにつかまろうとしたが、スピードがつくとなかなか無理。
やがて、大きな木が目の前に迫ってきて、それにぶつかり激しく胸を打った。

しばらくいきができないほど苦しむと次第に楽になってきた。

やってしまったと思い、携帯を探すとない!

GPSはというと、ひもがブチ切れてない!
とふと目の前の斜面を見るとGPSが奇跡的に転がっている。

それから苦闘1時間、斜面をよろよろと、時間をかけて降りてきた。

緩斜面に到着してほっとしているとなぜか目の前に山鳥のなが~い尾羽が落ちていた。
ひろった山鳥の尾羽。以前、大嵐の日に、立山に登った時、ライチョウが目の前に飛び出してきて、しばらく一緒に歩き励ましてもらった。なぜか、鳥に縁がありそうである。


それをひろって、武尊神社に安全に下山をさせていただいたお礼参りをして、とろろろと車で帰ってきた。
翌日、医者に行くとろっ骨の一本が3か所骨折が判明。

またまた、反省しきりの山旅であったが、Lesson Learnedをのせておく。

1.面倒がらずに最大限の装備で臨むこと。横着をしてはいけない。常に謙虚に。
  (今回は、アイゼンが10本歯で12本でなかった。つめの長さが違う。)
2.短時間に雪質が大幅に変わる前提に立つ。
  (朝は、快調だった。これは完全に知識不足を反省))
3.携帯電話等重要なアイテムは、体外にぶら下げない。
  (簡単にぶっとんでゆく)
   (ちなみに、サイドポケットのものも簡単になくなる。今回はペットボトルがどこかにぶっ飛んでいた。予感があったのか、事前に半分を予備のボトルに入れて、ザックにしまっておいた。それをちびちび飲みながら降りてきた。)

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