2016年10月24日月曜日

巻機山(1967m)は、熊笹と草紅葉のなだらかな頂だった(2016年10月26日)

2016.10.21

日本百名山を全部踏破しようとすると、今の年2峰のペースではあと40年もかかってしまう事に気がついた。

このペースでは、無理がある・・・・

ということで、明日の谷川岳登山を控えて, 頑張って近傍の山を探して巻機山におまけで登ることとした。


横浜の自宅を、朝5時出発。昨夜寝たのが12時半なので眠い・・・

登山口まで意外に時間がかかり9時前に桜坂駐車場に到着。
駐車場は、何か所かあり、一番奥の駐車場に車を止めた。
10台くらい駐車中。(有料で、帰りしな、500円払った)

標高730mの駐車場を出発して、1967mの頂上を目指す。

林道を歩き始めるとすぐに山道に入る。
落葉樹がメインだがまだこの辺は青々としている。

クマが出そうな森の中を、とぼとぼとあるく。

途中、後から登ってきた男性と女性に抜かれた。

女性のほうは軽々と、忍者のようにスーッ、スーッ、と走るでもなく滑るように登ってゆく。

1時間ほどでやっと見晴らしの良い場所に到着。

井戸尾根の東に位置する米子沢の絶景が目に飛び込んでくる。
急峻な沢に幾条もの滝が流れ落ちている。

登山道の左手には、ブナの林が広がっている。
欅のようにすくっと伸びたブナ林は見事である。

ここからは,長~い長~い尾根の登りが始まる。


地面を見ながら、少しづつ少しづつ登ると今度は左手に天狗尾根の見事な紅葉に彩られた斜面が目に飛び込んでくる。 部分的に、常緑樹の緑が紅葉に対して強いコントラストをなしている。

さらに登る。

だんだん樹木が低くなってきた。

ひらべったい尾根が現れ、その中をくねくねと登山道が続いている。
ググッとした登りを耐えて登るとそこはニセ巻機山ピーク。

頂上ではない・・・

巻機山山頂はというと、まだまだはるかかなたに平べったい頂を誇示している。
よく見ると小さな人影が、ちらほらと見える。

ここから、道は下りになる!

木道をたどってゆくと避難小屋に到着。

この後は最後の100mの登りになる。

小さな池塘が山頂を水面に移している

やっと、標識のある頂上に到着。
数人が休憩中。

最高地点はまだ先だという。

往復20分をかけて行ってみたが、趣も何にもなかった。

遅い昼食を終えて、下りの途に就いた。

振り返ると山頂付近を登りで抜かれた女性が下ってきているのが遠くに見える。
しばらくして振り向くとすぐそこに距離を詰めてきている。
またしばらくすると、すうっと抜かれた。
そのうち遠くの方に消えてしまった。

池波正太郎の小説のくの一のようであった。


下りは、よくぞ登ってきたと思うほど長い長い道程であった。




頂上では、出会った登山者二人と話した。
彼らが声をそろえて言っていたのは、
ぬくび沢の沢登りコースはとんでもないコースの由。
危うくお陀仏さんになりそうだったと土佐弁丸だしの男性が訴えていた。

今回はたまたま安全コースの井戸尾根コースだったが、
まかり間違うと危ないところであった。

なめずに事前によく調べて行くべしと肝に銘じた。

桜坂駐車場。500円の有料。帰りしな管理人が待ち構えていた。

コース案内の看板。割引沢、ヌクビ沢コースは危ないとか・・・頂上まで1200m登る必要がある。




5合目を過ぎると美しいブナ林が始まる。ブナの白い木肌と紅葉の対比が美しい。


美しいブナ林



ブナの肌は、青い空にも生えて美しい。

5合目の米子沢の展望。

小さな紅葉


漆の赤もまだ残っている

黄色の葉っぱも・・・美しい




天気は良好。左のピークは割引岳



大きなブナには葉っぱはない





しばらく緩やかな斜面が続く


熊笹の緑と紅葉の対比が美しい

遠くの山は苗場山のよう。大分登ってきた。


天狗尾根は紅葉真っ盛り

草紅葉が増えてきた


登ってきた平べったい井戸尾根を振り返る

森林限界の上と思いきや樹木の林が・・




ニセ巻機山から南方面。どれかのピークが明日の谷川岳

クマの足跡みたいな草地



目指す巻機山頂上はまだまだ先。稜線の左肩。
小さな人影が動いている

ニセ巻機山頂上標識。ここから避難小屋までいったん下る。


頂上につながる道がにょろにょろと続いている。


巻機山避難小屋に到着。


中は驚くほどきれい。シュラフをもって泊まりたい気分。
近くには水場もある模様。


少し登って振り返った避難小屋とニセ巻機山

池塘に映える巻機山


やっと頂上

登ってきた道が白く見える



いつものように登山客を捕まえて証拠写真

これは、5年前の8月に熱中症になった八海山。八つ峰がギザギザに見える。


これは越後駒ヶ岳。いつか登ってみたい。

六日町の平野

最高点は10分ほど先。ほんの少し標高が高く、ケルンが積んである。








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