2015年8月11日火曜日

北岳(3193m)広河原から1泊2日で登り。けが人を救助。(Day1)(2015年8月9日)

2015.08.09

お盆休みに入った。
5月に丹沢山系の檜洞丸から犬越路へ下山中にお尻に4針のけがを負った。
chibira-tamy.blogspot.com/2015/05/blog-post.html

それ以来の山登りを再開しようと無謀にも北岳をターゲットに。

標高差1600m程度あり、自分の体力では、日帰りは無理と判断。
当初、テントを持って行く計画をしていたが、さすがにこれも体力的に無理と判断し、山小屋どまりとした。

コース概要
  -広河原(7:48)~白根御池小屋(10:43)~二俣分岐(8:11)~右俣コース~小太郎分岐(14:23)~肩の小屋(15:09)


横浜の自宅を4時ちょうどに出発。東名~圏央道~中央道で、6;30頃に芦安の市営駐車場に到着。すでにたくさんの車が駐車されており、結局急坂の下の方の第8駐車場に誘導された。
芦安第8駐車場。急坂を下ったところにあり。ロッククライムの練習場を兼ねる。


急坂をバス乗り場にてくてくと歩いているとタクシーの運転手さんが、下で待っていれば、乗れたのにとのこと。

第3駐車場付近で乗合タクシーを待つことに。近くにトイレがあり、用を足したが、小さな密室の中で、汗だく。
乗合タクシーは、満員になり次第出発。いきなり急な山道を登ってゆく。

途中、夜叉神峠の駐車場があり、たくさんの車が駐車している。鳳凰三山の登山口である。
ここまで自家用車で入れるようだ。

ここからは、道幅が狭く、通行規制は正解。
夜叉神トンネルは1kmもあるが、道幅が1車線しかない。下手に進入すると数百mもバックする羽目になる。さらにすれ違いできる場所も限定されており、道を熟知していない観光客を入れると渋滞で身動きが取れなくなるだろう。

トンネルを抜けると車窓の左には、雄大な谷向こうの山並みが迫る光景が広がる。
はるか下には、野呂川が流れている。

走るに従い、川がだんだん近づいてくる。道路が下り勾配かと思っていたが、GPSで調べるとほとんど、道の高度は変わらず1500m前後。

くねくね道を右に左、時には素掘りのトンネルをぬけ、飽きてきたころ広河原に到着。(7:48)
すでに多くの登山客が帰りのバスを待っている。

空気が冷たく気持ちがいい。
広河原のバス乗り場。わきにはきれいなインフォメーションセンターが。
トイレはここがおすすめ。
ここから上は、においがすごい。



野呂川上流に向かって、すぐに吊り橋に出会う。。
真正面に北岳山頂(と思える)が目に飛び込んでくる。ずいぶんと遠い・・・
正面が北岳山頂。


北岳への登山口は、山小屋のわきになっており、いきなり坂道が始まる。
よく整備されているので歩きやすい。

しばらく歩くと、二股分岐に到着。右手にルートを取り、御池小屋を目指す。
最初の分岐点。左に行くと谷筋沿いのルート。
右に行くと白根御池小屋方面。


だんだん道が厳しくなる。

5月以降のブランクのせいかどうも歩みがのろい。
汗が噴き出る。

木陰でおかげでそれでもだいぶ助かっている。
(翌日降りてきた大樺沢のルートは大半が直射日光を受け、下りでも大変。)


大分登ったころ道はやっと緩やかになる。
白根御池に水平に向かう道である。
それでも多少のアップダウンはある。

すれ違った人の足が縺れている・・・
数m歩いたところで、後ろでいやな物音。
駆け寄ってみると道から落下したひとが、顔中血だらけで、うずくまっている。
足が何かに引っ掛かり、倒れた由。
あわてて、駆け寄り、通りがかりの人の助けを借りて、応急処置。
バンソコウは、出血がおおいとそれだけでは、役に立たない。
タオルは、頭に巻くと短すぎる・・・
助けにあたってくれた女性が、三角巾を提供してくれた。
バンソコウをあてて、三角巾でぎゅっと縛ることができた。
けがされた当人は、自力で下山するという・・
血も止まったし、大丈夫かと別れた。

Lesson 第○○○号;登山には三角巾を携行しましょう。


しばらく歩くと、御池小屋に到着。
ここでは、冷たい水を無料で補給することができる。
ペットボトルに残っていた水を捨てて、補給。

白根御池小屋から望む北岳から南東に伸びる稜線。風景はまさに盛夏そのもの。

御池小屋は、すごく立派な小屋である。南アルプス市市営とある。


小屋の前には、小さな池があり風情を醸し出している。
白根御池。小さな池がある。

振り返る鳳凰三山が大分水平に見えてきた。
白いのは石灰石のよう・・・



色とりどりのテントが、張られており、学生と思しき集団がワイワイとやっているのを横目に見ながら、二股を目指す。

右を見上げると、草地の中を登るルートがあり、なんだか暑そうである。


ここから二股分岐まではほぼ等高線をたどるルートになっている。高低差はないが、岩あり、木の根っこありで速度は稼げない。

40分ほど歩くと、突然、強烈なトイレのにおいがしてきた。
二股分岐に到着。
たくさんの人が休憩中。
暑いのに皆さん、炎天下で休憩。

大樺沢二俣。雪渓が見える。正面が、八本歯コル。
右のピークのどれかが、目指す北岳。
まだまだ遠い。






ここで右方向の右俣コースに入る。
しばらく、上った木陰で休憩。昼食。

こちらのコースを登る人は少ないようで、急に人影が少なくなった。

ここからは、苦難の急登の連続。次第に木が小さくなってきて直射日光の攻撃もきつくなる。
喘ぎあげぎながら、頻繁に、木陰で休息。

急に本歯のコル方面が騒がしくなってきた。
ヘリコプターがマイクで何か激しく怒鳴っている。
一回離れたと思うとまた帰ってきた。
合計何回も何回もゴーアラウンド。

次の日、二人の方がなくなったというニュースを見た・・

救助に当たるヘリ。
拡大して見える程度にしか撮影できず・・



苦しい苦しいのぼりも、次第に道勾配が小さくなると終わりに近づく。
やっと小太郎尾根分岐に到着。




小太郎山分岐。あまり行く人はいない模様。










北岳頂上。明日登る。まだだいぶある。





地蔵岳方面。標高2700mもある。




小太郎山方面



今までは鳳凰三山しか目に入らなかったが、急に塩見岳、仙丈ケ岳などなどその他名も知らぬ峰々が覇を競っている。

西面の斜面には、お花畑と称していいほど、一面に名も知らぬ花が咲いている。

西斜面には白い花びらが一面に広がる。


のろのろと斜面をのぼりつづけ、やっと肩の小屋に到着。

今日の目的地肩の小屋に到着。ヘリコプターで運び上げたたくさんの資材がデポされている。


すでにビールで乾杯の登山客がいっぱい。


すでに多くのお客が盛んに酒盛りをしている。

海外からも多くの観光客が屋外のテーブルに陣取っている。
ひときわ大きな声で盛り上がっているのは、40人ばかりの韓国人観光客。

あてがわれたこやは小屋は、大混雑。なんと一人あたりのスペースが40cmx180cm程度。
毛布二枚とシュラフを割り当てられて睡眠。

寝返りもほぼ不能。

真夜中に隣の人に頭をなぐられてしまった・・・・・・

大変な状況で、眠れないと思いながらまどろんでいるといつのまにかと寝入っていた。
これもいつもながらのこと。








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