2010年8月15日日曜日

日光湯元から白根隠山

2010.8.13~14

日光白根山の外輪山である前白根山から南下すると、やがて避難小屋に降りるポイントに行き当たる。大半の登山客は、右に折れるが、そこからは、まっすぐ尾根沿いに踏み跡が続いている。

以前から、気になっていたので今回行けるところまで行ってみた。

湯元スキー場を出発。(10:10)
スキー場のなだらかなスロープ内の道を歩く。
中途半端な勾配はかえって疲れる。
曇りだといいが、晴天だとつらい行程になりそうである。

途中で、昆虫採りの人に出会う。大きな網をもっている。

やがて、林道が終点になり、工事現場に到着した。(10:45)
しばらく休憩。意外に汗を多くかいている。

ここからが、急登の開始。いきなり石というより岩に近い瓦礫の道に出迎えられる。
急な道と、重い荷物が堪える。数歩、歩んで休憩の繰り返し。

延々と同じような坂道が連続する。どこまで行っても同じように急な道。
途中で昼食をはさんだが、どれくらい歩いたかわからなくなる頃、やっと尾根に到着。(12:40)
この急坂に2時間もかかってしまった。

ここからは比較的に順調。やがて、天狗平に到着。(13:10)
木々がなければびっくりするような広場ができそう。

ゆるい尾根を、また少し登ると、見覚えのある前白根山に到着。(13:40)
ここまで3人に出会って、3人に抜かれた。皆、息のみだれも感じさせないでさっさと横を通り過ぎる。圧倒される。

天候は、曇り。雲は高いので、白根山も五色沼もはっきり望める。
この辺の外輪山あたりから眺める白根山は、いつも堂々としていて大好きである。

ここからは、きつくない道が続くので、のんびりと歩いた。
避難小屋への分岐を過ぎたあたりからパラパラ来だした。
風は強くない。
人一人にも出会わない。
だけかんばの葉に当たる雨粒の音がやけに大きく聞こえる。
この時刻になるとだれもいない。

白根隠山あたりから急にガスが厳しくなってきた。
暗くなり、雨も予想されたので、降りた鞍部にテントを張った。(15:30)

いきなり、大量のムシがテントにへばりつく。
ハエや小さなクモみたいな虫、あぶなど。良く見ると意外に種類が多い。
テントの中に入ってみると、もう大量に入り込んでいる。つかみ出すのにずいぶんと時間がかかってしまった。外でゆっくり時間をすごすことを考えていたが甘い。
多数の虫にまとわれつかれて、それどころではない。

汗拭き用のタオルも虫だらけ。塩分でもあさっているのだろうか?

夜は、かなりの強風が吹きテントが揺れた。
テントをたたく雨音も、時々きつく響いた。

天気予報は、明日は晴れ。午後からにわか雨の懸念。
明日にかけよう。

8/14 朝5時にやっとすこし明るくなってきた。
相変わらずガスが濃く、数m先も見えない状態だが雨は降っていない。
5:30に出発したが、直ぐに、横殴りの雨が顔をたたきつけ始めた。
しばらく迷ったが、縦走継続を断念して引き返した。

昨日の急な道を雨に降られながら降りるのは危ないと思い、
五色山から北側に降りた国境平から湯元に帰るコースを取った。

これが大間違いであることが途中で判明。散々な目にあった。
まずこのコースは、
●泥道である。
⇒すべるすべる。鹿でさえ滑ったあとがあった。
●相当部分が熊笹で覆われている。ところどころ背丈を越える。
⇒下が見えないので、躓く、踏み外す。(雨でえぐられた場所が多い)
相当慎重に歩かないと、危ない。 時間がかかる、つかれる・・・ 

2000m程度まで降りてくるとガスはなくなっていた。それでも山頂付近は雲に覆われている。
南を見ると昨日登ったコースが概観できる。
工事現場の脇には雪渓が見られる。 

湯元に到着した頃は、雨は完全に上がっていた。  

今回は、思うとおりに事が運ばなかったが、いろいろと経験はできた山登りだった。
汗だくで、湯元のバス停で乗ったバスのクーラーの涼しかったこと・・・


湯元スキー場から眺める男体山。この時期、キャンプ村になっている。


振り返ると湯元の温泉街が遠くに見えるようになってきた。





林道終点の工事現場。ここから左に折れて急登攀が始まる。この奥の沢に、この時期でも雪渓がある。




いきなり始まる岩だらけの道。



天狗平の標識。驚くほど広い。




斜面のはいつくばってがんばる小さな桔梗



前白根の標識と白根山。曇りだが雲は高い。


白根山と五色沼。



白根隠山付近から望む白根山頂。



白骨化した樹木。


白根隠山標識。ピークという趣はない。大分ガスってきた。





いわばで見つけたヤマネ(中央岩の上)。ちょこまかちょこまか動き、表情もかわいい。
(⇒ヤマネは間違い。図鑑ではオコジョ)


3時半というのに大分暗くなってきた。


狭い鞍部の熊笹の上にテントを張った。




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