2022年8月12日金曜日

2022年真夏、雨飾山(1963m)雨飾高原キャンプ場から登る。(2022.08.10)

 2022.8.10

雨飾り高原キャンプ場で目を覚ました。

昨日まで、白馬岳の縦走を行ったため、いささか体力的に心配である。

今日のコースは、歩く距離が短いわりに、高低差が1000mほどある。特に頂上の笹平手前への登りは水平距離750mで450mほど登る必要があり、実に平均60%(30°)程度の勾配である。

キャンプ場の方と話していると、下部はブナ林の下で涼しいが、上部の稜線は、急峻な勾配の上、直射日光にさらされるため、夏は大変だということである。作戦として、なるべく朝早く出発することにした。途中、谷川を横切るポイント「荒菅沢」がほぼ中間地点であり、まずはそこまで頑張り、そのあと本当に登れるかを判断することにした。

パンとゼリーで簡単な朝食を済ませ出発。(4:45)薄暗い中、川沿いの木道から歩き始める。すぐに大事なGPSを忘れたことに気づき、車に戻る。この時間ロスの間に明るさが増してきたので、ヘッドランプを残してゆく。再び歩き始め、数百m程度も歩くと木道は終わり本格的な山道が始まる。大きなブナが生い茂る森の中の急な道が延々と続く。途中、ガイドらしき女性に伴われた年配の女性5人グループを追い抜く。きわめてゆっくりなペースで、歩いている。この調子で今日中につくだろうかといらぬ心配をする。

やがて道が平坦になり、簡易トイレブースを通過すると、今度は急なくだり道。先方でごうごうと水音がする沢に降りてきた。荒菅沢である。一人の男性登山客が休憩中。大阪からの登山客で、この辺の山を回っている由。谷川に降りて見上げると、雪渓の末端が見える。水は極めて冷たく火照った体に気持ちよさがこの上ない。

ついでに谷の水をペットボトルに詰め込んだ。途端に水滴が、周りから滴り落ちる。この先も何とか登れそうな雰囲気になってきたので、登山継続。

とてつもない急こう配が始まる。急こう配のメリットもある。時間の割に、高度を稼げるのである。1時間あまりで、笹平まで登り切れた。曇り空であったのもラッキーであった。ここからは多少のアップダウンがあるものの最後のとりつきまで、笹原の中を快調に進むことができた。ただし、ササをかき分けて進むので、朝露でびしょ濡れになってしまった。

この辺も白馬と同じで、おびただしい種類の花々がさきみだれており、晴れていれば最高の高原歩きとなったのだが・・・周りはガスで全く見えず。

いよいよ最後の登りに取り付いた。結構急な登りになっている。それでも10分もしないうちにお地蔵さまが並んでいる北峰に到着。北峰は仏式である。お賽銭をあげてお参り。周りは全く見えない。

振り返るとガスに包まれた南峰の方で、登山客が手を振っている。行ってみる。すぐの距離である。雨飾山の標柱がある。7時50分である。心配していたが意外にも3時間弱で登頂できてしまった。いつものようにお願いして記念写真。

南峰は少し標高が高く神式である。小さな祠にお賽銭をあげてお参り。

残念ながらまたもやガスのため眺望がよくない。一瞬ガスが途切れる。南側が絶壁になっているがわかる。西の方が見える。高い峰々が一瞬見える。おそらく白馬方面も、どれかのピークであろうが確認する間もなくガスが覆う。

この繰り返しでらちがあかないので、30分ほどで切り上げて下山を開始した。

雨飾山は大変人気の山のようである。おびただしい数の登山客が次から次へと登ってくるのである。

笹平の手前では、下で追い越した女性グループとすれ違った。夜までかかるのではないかと心配していたが、なんと1時間以内の時間差である。さすが登山ガイドさんはプロである。

笹平から急尾根に差しかかった。直射日光を浴びる確率が急上昇してきた。途端に雨具のズボンの中が、灼熱状態。慌てて、急尾根の小さな踊り場で脱ぎ去り、半ズボンになる。やはり夏は半ズボンに限る。今までは怪我を恐れて、長ズボンであったがやはり相当涼しい。

毎度であるが、よくぞ登ったと思う急坂を延々と荒菅沢まで降りてきた。

少し早いが昼食タイム。雪解け水を頭からかぶる。どうせ全身汗だくなので、濡れても平気。実に気持ちがいい。生き返る思い。

しばし休憩ののち、50mほどの登り返した後、ブナの林を延々と歩き続け、キャンプ場に帰着。11:20。約6時間20分の真夏の雨飾登山でした。

雨飾山登高プロファイル。
頂上付近がフラット。笹平下は急坂。頂上直下も50mほどの急登。


朝五時過ぎ、登山口を出発。



木道が終わると本格的な山道が始まる。

400m毎に標識がつけられている。最初m表示は標高と思っていたが、歩行距離だそうである。

ブナの巨木がある登山道が続く。

ブナ平に到着。この辺にはブナの巨木が多い。

アジサイの水色が涼しい



荒菅沢に降りる道に差しかかると本峰方面が見えた。
(どれが山頂かよくわからず)

1時間10分程度で中間地点にあたる荒菅沢に到着。
雪解け水が冷たくて気持ちがいい。

見上げるともうガスに包まれている。

ガスに包まれた急登を進む。

ところどころ垂直に立てられた梯子を慎重に登る。

岩肌がむき出しの急登

傍らには、鈴なりの花



急登を上り詰め、少し歩くと笹平。ここは、鋸岳方面への分岐になっている。

笹原をしばらく下ると雨飾温泉への分岐

相変わらずガスの中。すぐそこに頂上が見えるはずだが・・・

この辺もお花畑。多種の花々が競い合っている。

何かの標識?を通過



ヤマハハコ



斜面一面の花畑

これは何だろう?ネットで調べても見つからず。



アカバナシモツケソウ

雨飾山北峰のお地蔵様

南峰で人の影



雨飾山頂上(m)

南峰の祠にお参り





わがGarmin 60CXsは1961mを示す。 

時折、うっすらと周りが見える。

遠くの峰々は、白馬岳付近か・・・





北峰の登山客


名前は今度調べよう

これも今度調べよう



これも今度調べよう・・・

アザミの蜜を吸うのに忙しい蜂






東の方に、火打山か?

遠くに雨飾高原キャンプ場が見える



急尾根をどんどん下る。直射日光できわめて暑い!!

ところどころ長~い梯子。慎重に降りる。





布団菱と呼ばれる頂上直下の絶壁

これが雨飾のピークかもしれない



途中一カ所のみの簡易トイレブース。



巨大なブナの枯れ幹には、巨大なサルノコシカケ

ここにも巨大なミズバショウ

帰ってきました。

駐車場にはまだおびただしい数の車





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