瀬戸大橋の橋脚の島として知られる与島に繋がる鍋島という小さな島に鍋島灯台がある。
本日は、その鍋島灯台の年一度の公開日に当たる。
与島のサービスエリアにつくとたまたま案内の小さな看板を発見。
にわか灯台マニアとしてはいかざるを得ない。
パーキングエリア外につながるゲートを抜けて、歩き出したのはいいが灯台まではずいぶんと距離がある。
竹藪の坂を下るとさびれた民家の間の道に出る。
見ると完全に過疎の集落のようである。
多くの住居が無人となっている。
見上げると巨大な橋げたが威圧するように上に覆いかぶさっている。
瀬戸大橋線の列車が轟音を立てて通り過ぎる。
確かに、住むには環境が悪くなっている。
やがて、海沿いの道に出る。
堤防続く先を見ると小さな島の上にちょこんと灯台が鎮座している。
これが鍋島灯台のようである。
堤防を進み、急な階段を上るとそれはあった。
坂出市観光協会のHPによると、明治期に建てられた灯台120のうち現存する64基の一つだという。明治5年建造。高さがなんと9.8m。
今まで見た中では、ずいぶんとずんぐりむっくりのかわいい灯台である。
https://www.sakaide-kankou.net/spot/stele/nabeshima-lighthouse.html
海上保安庁の方々がたくさん待機しており、案内をしていただける。
ずんぐりの灯台に入り、短い階段を上るとすぐに上の投光器の部屋に到着する。
内部には、大きなレンズの投光器。
すぐ下には、海、すぐ横には巨大な瀬戸大橋。
坂出市の町がすぐそこに見える。
鍋島灯台には、平成初期まで灯台守が常駐していたそうである。
小高い小島の上で、行きかう船舟を見ながら暮らすことを想像するとあこがれみたいなものがわいてくる。近くの海では魚はいくらでもつれそうである。
などと妄想を抱いて帰り路につこうとすると、おみやげのタオルまでいただいてしまった。
海上保安庁というとすぐに隣国などとの摩擦を思い出されるが、もともとはこのような地味な海上交通の安全確保のための活動がメインのはずである。
いろいろな人がいろいろな安全のための地道に働きをされているのを実感しながら、元来たなが~い迷路を帰ってきた。
汗をふきふき、サービスエリアで食べたさぬきうどんがこれまた絶品であった。
与島のサービスエリア。巨大な橋脚が立っている。 |
向こうは坂出市。 |
集落の上に巨大橋が覆いかぶさる。 |
まさに橋が覆いかぶさっている。この真下にも集落がある。下層の橋げたを鉄道がはしると大きな騒音が出る。 |
堤防の向こうに鍋島がある。 |
鍋島入り口の看板。年に一回の日に偶然来てしまった。 |
ずいぶんとかわいい灯台。 |
ランプ室から見る瀬戸内海。 |
巨大なレンズの前には赤緑の二色フィルタ。 |
ランプの周りを一周。 |
ランプ室の周りにバルコニーがある。 |
お土産のタオル。Nbeshima,Onigashima,Tamamo、Ogishimaの四灯台が高松海上保安部の守備範囲のよう。 |
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