2025年7月5日土曜日

ゴアテックスの雨カッパの賞味期限が切れていた・・・・

 20250705

14年前に購入したGoatexの雨カッパ。

山行を控て念のために耐水性能試験をしてみた。

ほとんど使っておらず外観も良好な状態なので、性能をキープしていることを期待していたが・・・

ハンガーでつるして、水道のホースで勢いよく水を1分ほどかけてみた。

結果は残念、性能大幅劣化。

防水性能が落ちており、内側に水分が広がっている。

最後に使ったのは4年前。水晶小屋から黒部五郎小屋まで大雨の中を歩いた際、内側がべちょべちょになってしまった。汗をかいたと思っていたが、実際は雨漏りだった可能性が大きい。夏の高温時期だったので助かったが、寒冷期の雨であれば事故につながりかねない。

外観上あまり劣化がないので、防水スプレーをかけて、日常生活用に転用することにしよう。

山用にはさすがに新品を購入するしかない。予定外の出費である。

ケミカルな製品は、加水分解などで自然と劣化が進むらしい。定期的に確認をしないと事故につながりかねない。


後日談)MontBelの店員さんにこのことを話したら、”だめですよ。通常は4~5年で買い替えるものですよ!”とのこと。山道具はお金がかかる・・




2011年7月購入した雨具。50%Off18000円で購入。


2025年6月30日月曜日

夏本番の八溝山(20250629)

 20250629

八溝山(1022m)が夏の登山の定番になってしまった。

今日も、車で8合目まで上がり、登山開始。下界はすでに30℃を越えていたが、8合目までくると25℃。さわやかな風が吹いて涼しい。ただし、湿度は高く、登りに入るとすぐに汗だらけになる。

さすがに、今日は登山客は少なく、駐車スペースには1台のみ。結構交通量は多いが、ほとんどが頂上まで車で向かっている。

いつものように谷に降りて、日輪寺経由で頂上に向かう。登山道はほとんど樹木の葉っぱに覆われているので直射日光を避けることができる。

日輪寺から頂上までは、高低差200mあまり。あまりきつくはない尾根を長々歩く。30分ほど歩くと八溝嶺神社。頂上広場のニッコウキスゲはもうすでに終わりを迎えて、一部は枯れてしぼんでいる。

展望台に上がる。そこは気持ちのいい涼風が吹き抜ける別世界。例によって、ラーメンを作って食べるが、涼しい風のおかげで今日は、汗だくになることはない。

涼しい展望台で、ぼ~っと時間をつぶして、ゆっくり降りてきた。

途中、通過する盆地の大子町は、36℃にもなっていた。

まだ6月であるがすでに夏本番である。



登山道はブナ、杉の覆いがあり直射日光から守ってくれる。

日輪寺に咲くアキレア、今年も咲いていた。

展望台からの風景。強烈な陽の光が差しつける。

展望台から。赤とんぼが乱舞する。頂上標識周辺にはかろうじてニッコウキスゲが残る。

涼しい風が吹き抜ける展望台

今日はいつになく鉄水が湧き出ている。

金性水も元気いっぱい。顔を洗うと冷たくて爽快。

2025年6月3日火曜日

尾瀬、ミズバショウの白がまぶしい(2025.06.01~02)

 20250601~02

久しぶりの尾瀬である。2014年夏に会社のグループで至仏山に登り、暑くて大変な目にあって以来である。

今まで尾瀬歩きは4回と比較的多いが、実はミズバショウにばっちりのタイミングで訪れたことがない。

今回はミズバショウに狙いすまして、1泊2日の行程で計画。

6月1日、天気予報は午前中雨。小雨のぱらつく鳩待峠に到着(11:30)。

日曜日だけあって、峠の広場はごった返している。多くは、これから下山する人たちである。少数の入山者の後を追うように山道を下ってゆく。おびただしい数の登山客が続々と坂道を上ってくる。尾瀬のいいところは、広い登山道が整備されているので、すれ違いによる渋滞を起こすことが比較的に少ない。しかもほとんど木道なので歩きやすい。何しろ靴が泥んこに汚れないのがうれしい。

途中のテンマ沢まで降りてきた。渋滞をしている。比較的狭いエリアにおびただしい数のミズバショウが咲いている。みんな撮影に余念がない。我々も交通流を妨げながら写真撮影。この辺のミズバショウは小さめでいい。巨大なミズバショウは、どうも歌のイメージにそぐわないので好きではない。

多数の登山者にすれ違いながら、山の鼻ビジターセンタに到着。山小屋のチェックインにはまだ時間があるので研究見本園を散策。広い園内は、あちらこちらにミズバショウの群生が見られ、登山客が思い思いに写真撮影。

二時を過ぎたので山小屋に向かう。近くの尾瀬ロッジに宿をとった。この時間帯、木道を行き交う登山客の数もめっきり減ってきた。天候もあまりよくないので、尾瀬ヶ原散策は明日とする。

日曜日というのに宿はほぼ満員。子供連れもいるが、やはり年配者のグループが多い。夕食時大声で乾杯をしている。

6月2日、朝5時に目が覚めた。昨日はよく見えなかった至仏山が朝日に輝いている。尾瀬歩きにはもってこいの天候になった。

6時の朝食を済ませて、勇躍して木道に足を踏み出す。お日様はすでに燧ケ岳のはるか上まで、昇ってきている。朝方の気温は、3℃だったが、すでに5℃をとっくに超えている感じである。風もないのでなおさら暖かく感じる。しばらく歩くと暑くなり上着を脱いでしまった。

みなさん木道を歩く速度が極めて速い。ついてゆくのがやっとである。木道上で時間をかけて写真撮影などをしていると、すぐに追いつかれる。

木道から離れてゆっくりくつろげる避難所がところどころに設けられている。今日はゆっくりできるので、のんびりと、のんびりと休憩を取りながらあく。

それにしても、おびただしい数のミズバショウである。鹿よけの網が設けられているところがあるが、効果はてきめん面、網の左右で全く違うのである。

ところどころにある有名なスポットを回って、帰途に就くことにした。

山の鼻~竜宮~ヨッピ橋~山の鼻と10km余りを歩いた。水平面を歩くのみだからとバカにしていたが、足の疲労感がいつもと違う。これは鳩待峠の200mの登りが大変だと警戒していたが、意外にも軽快に登り返すことができた。どうも水平歩きと登りでは使う筋肉が異なる様である。

それにしても、尾瀬の人気はすごいものがある。海外からのお客も多いが、北アルプスなどとは異なり、欧米系の客は少ない。かわりに韓国系のグループがやけに目についた。外国人の好みも随分とバラエティに富んでいる。

鳩待峠(1591m)に到着。今から尾瀬ヶ原まで200m標高を下げる。

最初は石畳の道から始まる。峠近くは大量の水が流れ落ちている。


テンマ沢まで降りてきた。ミズバショウに初対面!


テンマ沢のミズバショウの群生。小ぶりなのがいい。

山の鼻に到着。多くの登山客でごった返す。


宿のチェックインまで研究見本園を散策

おびただしい数のミズバショウがお出迎え

小ぶりな花弁がかわいい

見本園は、鹿よけのフェンスに囲まれて鹿による食害を防いでいる。

ミズバショウは名前の通り水が大好き

ショウジョウバカマがポツンと。これからの花のようだ。

6月2日、朝日がさして、至仏山がくっきり。最高の天気になった。

いざ木道を歩き始める。気温はまだ少し低い。

振り返る至仏山。朝日を浴びてきれい。今は登山禁止期間。尾瀬ヶ原からは800mあまりの登りだがそんなに高く見えない。


燧岳に向けて黙々と歩く。朝早いので、付近の宿に泊まっていた人が中心でまだ人出は少ない。皆さん足が速い。燧ケ岳は900mの標高差。至仏山よりはるかに高く見える。

川べりのミズバショウ。日陰のためか小ぶりな花弁

たくさんの登山客と木道を進む。

逆さ燧岳を望遠でとってみた。雪がまだ残る。

こちらは逆さ至仏山

ところどころに休憩用のベンチがあり、多くの人がたむろしている。

鹿よけ柵の効果は歴然

有名な下の大堀川のポイントにやってきた。黒山の人だかり。

写真でよく見る構図


竜宮の分岐に近付き、竜宮小屋が見えてきた。

竜宮の分岐まで来た。ここまで約4km歩いた。ここで左にルートをとる。

尾瀬ヶ原の北縁の林を見る。背景は景鶴山と思われる。

イメージ通りのミズバショウ

ヨッピ吊橋に到着

橋を渡ると燧岳方向に延びる木道があるが、今日はここまで。



牛首分岐まで帰着。ヨッピ橋からここまでは比較的に単調。


風が出てきて、逆さ燧ケ岳はみえなくなった。吹き渡る風が気持ちいい。


多くの登山客が山の鼻に向かう。

ツアーの多人数が竜宮方面に向かう。

ショウジョウバカマのプチ群生

水平とは言え、なかなかハードな木道歩き。脚が張ってくる。



10時を回り登山客がますます増えてきた。

ようやく山の鼻が見えてきました。

やっと宿に帰ってきました。4時間弱10kmの尾瀬ヶ原探勝でした。
荷物を回収して鳩待峠に向かいます。


鳩待峠への上りでは、打って変わり歩行速度が大幅に低下する。
そこかしこで渋滞。特に大人数のツアーグループは大変。

歩荷さんが下りてきました。重そうな荷物で大変そう・・・

また歩荷さんが・・・今度は米俵を背負っている。


やっと鳩待峠!!朝、宿を出発して約5時間の尾瀬歩きでした。