2025年6月3日火曜日

尾瀬、ミズバショウの白がまぶしい(2025.06.01~02)

 20250601~02

久しぶりの尾瀬である。2014年夏に会社のグループで至仏山に登り、暑くて大変な目にあって以来である。

今まで尾瀬歩きは4回と比較的多いが、実はミズバショウにばっちりのタイミングで訪れたことがない。

今回はミズバショウに狙いすまして、1泊2日の行程で計画。

6月1日、天気予報は午前中雨。小雨のぱらつく鳩待峠に到着(11:30)。

日曜日だけあって、峠の広場はごった返している。多くは、これから下山する人たちである。少数の入山者の後を追うように山道を下ってゆく。おびただしい数の登山客が続々と坂道を上ってくる。尾瀬のいいところは、広い登山道が整備されているので、すれ違いによる渋滞を起こすことが比較的に少ない。しかもほとんど木道なので歩きやすい。何しろ靴が泥んこに汚れないのがうれしい。

途中のテンマ沢まで降りてきた。渋滞をしている。比較的狭いエリアにおびただしい数のミズバショウが咲いている。みんな撮影に余念がない。我々も交通流を妨げながら写真撮影。この辺のミズバショウは小さめでいい。巨大なミズバショウは、どうも歌のイメージにそぐわないので好きではない。

多数の登山者にすれ違いながら、山の鼻ビジターセンタに到着。山小屋のチェックインにはまだ時間があるので研究見本園を散策。広い園内は、あちらこちらにミズバショウの群生が見られ、登山客が思い思いに写真撮影。

二時を過ぎたので山小屋に向かう。近くの尾瀬ロッジに宿をとった。この時間帯、木道を行き交う登山客の数もめっきり減ってきた。天候もあまりよくないので、尾瀬ヶ原散策は明日とする。

日曜日というのに宿はほぼ満員。子供連れもいるが、やはり年配者のグループが多い。夕食時大声で乾杯をしている。

6月2日、朝5時に目が覚めた。昨日はよく見えなかった至仏山が朝日に輝いている。尾瀬歩きにはもってこいの天候になった。

6時の朝食を済ませて、勇躍して木道に足を踏み出す。お日様はすでに燧ケ岳のはるか上まで、昇ってきている。朝方の気温は、3℃だったが、すでに5℃をとっくに超えている感じである。風もないのでなおさら暖かく感じる。しばらく歩くと暑くなり上着を脱いでしまった。

みなさん木道を歩く速度が極めて速い。ついてゆくのがやっとである。木道上で時間をかけて写真撮影などをしていると、すぐに追いつかれる。

木道から離れてゆっくりくつろげる避難所がところどころに設けられている。今日はゆっくりできるので、のんびりと、のんびりと休憩を取りながらあく。

それにしても、おびただしい数のミズバショウである。鹿よけの網が設けられているところがあるが、効果はてきめん面、網の左右で全く違うのである。

ところどころにある有名なスポットを回って、帰途に就くことにした。

山の鼻~竜宮~ヨッピ橋~山の鼻と10km余りを歩いた。水平面を歩くのみだからとバカにしていたが、足の疲労感がいつもと違う。これは鳩待峠の200mの登りが大変だと警戒していたが、意外にも軽快に登り返すことができた。どうも水平歩きと登りでは使う筋肉が異なる様である。

それにしても、尾瀬の人気はすごいものがある。海外からのお客も多いが、北アルプスなどとは異なり、欧米系の客は少ない。かわりに韓国系のグループがやけに目についた。外国人の好みも随分とバラエティに富んでいる。

鳩待峠(1591m)に到着。今から尾瀬ヶ原まで200m標高を下げる。

最初は石畳の道から始まる。峠近くは大量の水が流れ落ちている。


テンマ沢まで降りてきた。ミズバショウに初対面!


テンマ沢のミズバショウの群生。小ぶりなのがいい。

山の鼻に到着。多くの登山客でごった返す。


宿のチェックインまで研究見本園を散策

おびただしい数のミズバショウがお出迎え

小ぶりな花弁がかわいい

見本園は、鹿よけのフェンスに囲まれて鹿による食害を防いでいる。

ミズバショウは名前の通り水が大好き

ショウジョウバカマがポツンと。これからの花のようだ。

6月2日、朝日がさして、至仏山がくっきり。最高の天気になった。

いざ木道を歩き始める。気温はまだ少し低い。

振り返る至仏山。朝日を浴びてきれい。今は登山禁止期間。尾瀬ヶ原からは800mあまりの登りだがそんなに高く見えない。


燧岳に向けて黙々と歩く。朝早いので、付近の宿に泊まっていた人が中心でまだ人出は少ない。皆さん足が速い。燧ケ岳は900mの標高差。至仏山よりはるかに高く見える。

川べりのミズバショウ。日陰のためか小ぶりな花弁

たくさんの登山客と木道を進む。

逆さ燧岳を望遠でとってみた。雪がまだ残る。

こちらは逆さ至仏山

ところどころに休憩用のベンチがあり、多くの人がたむろしている。

鹿よけ柵の効果は歴然

有名な下の大堀川のポイントにやってきた。黒山の人だかり。

写真でよく見る構図


竜宮の分岐に近付き、竜宮小屋が見えてきた。

竜宮の分岐まで来た。ここまで約4km歩いた。ここで左にルートをとる。

尾瀬ヶ原の北縁の林を見る。背景は景鶴山と思われる。

イメージ通りのミズバショウ

ヨッピ吊橋に到着

橋を渡ると燧岳方向に延びる木道があるが、今日はここまで。



牛首分岐まで帰着。ヨッピ橋からここまでは比較的に単調。


風が出てきて、逆さ燧ケ岳はみえなくなった。吹き渡る風が気持ちいい。


多くの登山客が山の鼻に向かう。

ツアーの多人数が竜宮方面に向かう。

ショウジョウバカマのプチ群生

水平とは言え、なかなかハードな木道歩き。脚が張ってくる。



10時を回り登山客がますます増えてきた。

ようやく山の鼻が見えてきました。

やっと宿に帰ってきました。4時間弱10kmの尾瀬ヶ原探勝でした。
荷物を回収して鳩待峠に向かいます。


鳩待峠への上りでは、打って変わり歩行速度が大幅に低下する。
そこかしこで渋滞。特に大人数のツアーグループは大変。

歩荷さんが下りてきました。重そうな荷物で大変そう・・・

また歩荷さんが・・・今度は米俵を背負っている。


やっと鳩待峠!!朝、宿を出発して約5時間の尾瀬歩きでした。





2025年5月19日月曜日

緑の洪水、八溝山(20250518)

 20250518

最近は、八溝山に登ることが多い。以前は、もっぱら久慈男体山であったが、やはり、徐々に体力が減退してきたせいなのか、行ってみようという気にもならない。

困ったものである。

いつもの通り、楽して、8合目の駐車場から登り始める。日輪寺を経由すると300mほどの登山になる。今日は、先客は誰もいないようである。下の登山口の鳥居周辺にも車は一台もいなかった。

これもいつもの通り、谷に降りて日輪寺に向かう。

1か月前に来た時には、新芽の淡い緑が主役であったが、もうあたり一面緑の洪水状態である。緑の水の中を泳いでいるような感じに襲われる。木々は、まだ完全に夏の装いとはなっておらず、青年の緑という感じである。夏本番の八溝山ではない。

下界はすでに26℃を越えているが、この辺りは21℃と涼しい。しかしながら、昨日の大雨で湿度が極めて高い。谷を渡って、日輪寺に向けて登り返すころにはもう汗だく状態。

じめじめした杉林のジグザグ道を8回折り返すと日輪寺に到着。今日は、駐車場にはお坊さんの車しかない。本堂は工事中のようで、足場が組まれている。

お参りを済ませて、東屋で休憩。気温は高くないが湿気でムッとする。

裏手の舗装された急坂を登る。上の林道交差までたかだか50mほどの登高であるが、これがなぜだか、結構苦しい。林道に出てきた。いつものように一息を入れる。

ここから頂上まで、150m、だらだらした尾根を登ってゆく。勾配はきつくないが、距離は長い。

頂上直下の鳥居まで来た。驚くことに4台も駐車している。

展望台に登ってみたが、案の定、雲で何も見えず。後から来た観光客も早々と降りて行った。

展望台でラーメン昼食をして下山してきた。

今日の金性水の水はさすがに勢いがあった。



8合目の駐車場を出発。今日はほかに登山客はいない。

いきなり緑の洪水のお出迎え。緑、緑、緑・・・・





緑の深海を歩く



日輪寺は工事中・・・





ところどころにブナの巨木が・・・

遅咲きのツツジ・・花リレーの最後のランナーのようだ。

可憐な花びらをつける。



今日のお昼は、凄麺「京都ラーメン」とおにぎり