2019年8月31日土曜日

石垣島やし屋のバウムクーヘン予定より早く到着

2019.08.31

7月頭に石垣島を訪問した。

米原のヤエヤマヤシ林の入り口にやし屋という土産物店兼食堂がある。
そこの名物が、バウムクーヘン。
すぐには購入することができず予約注文。

注文してからの納期が11月!!
それが、予定よりも3か月も早く完成して到着した。

まだ開封していない。
黒糖バージョンと塩バージョンが存在する。

石垣の塩バージョン

黒糖バージョン

2019年8月6日火曜日

早池峰山(1917m)、長い蛇紋岩の岩場を抜けると天国だった。(2019年8月2日)

2019.8.2

本日は、東北5百名山巡りの最終日。
7月29日から始まって、八甲田、岩木山、八幡平、岩手山を登ってきた。

朝4時ごろ、河原坊の駐車場で目が覚めると実に晴天。
昨夜はキャンプ場が草ぼうぼうなので、駐車場でテントを張った。
早めに、登らないと暑くなる。

早めに出発する。
入山届をすると、朝5時、一人目の入山者のようである。
昨日のこともあり、いつもよりいっそうクマよけベルが鳴るようにして出発。

すぐに大きな岩がゴロゴロした場所に出る。
噂(?)の蛇紋岩である。

至仏山で滑った記憶があるので慎重に慎重に進む。
絶対に磨かれたところで、摩擦係数を期待してはいけない。

だんだん風が出てきた。
ラッキーにも朝日に浴びた山頂付近が見えている。
風もものすごく強い。

時々、ストックを立ててやり過ごす必要がある。

長い梯子に到着。

恐る恐るクリアしてゆくと次第に平坦になる。
意外にも尾根が平坦で広いのである。

しかもあれほど吹きすさんだ風が全くない。
別世界である。
ホッとする。
山頂はとみると、なんとガスが山頂のみにかかっている。

道は平たん、風はなし。そのまま快調に山頂まで歩を進めることができた。

山頂には避難小屋と、早池峰神社が鎮座。

残念ながらここでも山頂の眺望はなし!
そそくさと下山開始。

週日にもかかわらず大量の登山者が、次から次へと押し寄せる中を下山してきた。

なぜだかわからないが、意外と満足感が高い山登りであった。

これで、今回の巡礼はおしまい。
それにしても、5峰全部頂上からの展望はゼロだった。

今夜一晩、温泉に泊まりゆっくり帰ることにする。

小田越の登山口。河原坊の登山道は閉鎖。

やがて、木が途切れ、岩だらけの道になる

ラッキーにも上部にガスはかかっていない。



どんどんきつくなる道。

反対側の薬師岳方面。ガスがかかっている。

岩だらけの道を登ってゆく




きついのぼりがいったん緩やかになる。頂上が見えてきた。




正面の岩の塊を乗り越えると剣が峰分岐。以降ほぼ平坦になる。


問題の長い梯子。


剣が峰分岐到着。ここまでくるとあとは楽勝。ほぼ平坦道。


木道を歩む。この岩の塊の向こうが山頂。山頂付近にガスがかかっている!!


霧が深くなってきた。残念。

これが頂上。

頂上付近に立つ避難小屋。




早池峰神社にお賽銭をあげて参拝。小さなお賽銭箱がいっぱい。


避難小屋内部。小さいながらも清潔。トイレは、糞尿自己持ち帰り式。小屋で無人販売中。

頂点から少し下がったところに三角点。


早池峰神社に参拝。例大祭が昨日終わったばかり。まだのぼりが残されている。
途中、宮沢賢治記念館に立ち寄り

今日は、花巻の大沢温泉湯治屋に投宿。素泊まり3000円。長期湯治客向け。
エアコンなし。扇風機を借りると300円。布団を借りると300円シーツが・・・と無駄なものを落として安くあげられる。温泉入り放題。露天風呂は混浴だが、酸ヶ湯と同じような状況。



登山道の真上の木の小熊と目が合ってしまった岩手山(2038m)(2019年8月1日)

2019.8.1
7月29日から、東北に来て登山をしている。

初日は八甲田山。雨だった。
二日目は岩木山。濃いガスだった。
三日目は八幡平。濃いガスだった。

今日は四日目、今回のハイライト岩手山。そうあの啄木の歌にもある岩手山である。
盛岡サイドから見るとカーブした長い裾を描いており、存在感が抜群である。
登山口が630mの標高、ピークが2030mほど。登高1400m、歩行距離12㎞の行程になり、太陽がカンカン照りになった場合の暑さ対策を考えると緊張感を伴う。

10年ほど前、真夏の磐梯山をスキー場から登って、大変な目にあったのがトラウマ。

途中、水補給ができるのが、1800mの避難小屋。
それまで、ばてずに上がれることをメインに考えた。
ポカリスエット1L、水1L、塩、塩分を補給するゼリー、など考えられるだけ多くの対策物を持参した。おかげでザックが重い。

なるべく涼しい朝に標高の低いところを通過したいので、5時過ぎに馬返し登山口を出発。

7号目以上は雲がまとわりついているが、下界の天気は上々。

登山口からは最初少し下る。その後は、避難小屋(1800m地点)まで、森の中を登るだけ。3.5時間もかかってしまう。
しかし、避難小屋まで、木の葉っぱが太陽から守ってくれる。その代わり眺望は望めない。

途中旧道と新道の分かれ道になる。
旧道は、直射日光の下、岩場を上るルート。
迷わず新道を選ぶ。

途中ガレ場を通過する。
いきなりの直射日光の攻撃。
この時期、本当に強烈である。
下界がかすんで見える。


悪戦苦闘3.5時間、ようやく道の勾配が緩やかになり、やがて8合目避難小屋が見えてきた。
ずいぶん立派である。
まだ9時前で人は多くない。

小屋の前には、水場があり、大量の水が蛇口から流れ出している。
早速補給。
またザックが重くなった。

ここからはしばらく緩やかな道が続く。
今までが信じられないほどの平べったさである。

四叉路に到着した。不動平である。

突然、霧が晴れた。
主峰が見える。
ずいぶん丸い頂である。
青空をバックに美しい円弧を描いている。

振り返ると岩でごつごつした鬼ヶ城が見える。
その下には、避難小屋。
ここは広い広い鞍部である。

しかし、すぐにガスが襲ってきた。
木はもはやない。砂だらけである。
ザクザクした小粒の火山礫を踏みしめて一歩一歩登ってゆくとやがて、火口の縁に到着。
頂上はもうすぐ。強烈な風も吹きすさんでいる。

全く視界がない中、ザックザックと歩を進めてゆくとぼんやりと人だかりと標識らしきものが浮かび上がってきた。

そこが頂上だった。
その辺にいる人に頼んで、記念写真をとりあえずとってもらう。

長くとどまる理由もないので、お釜を回って帰ることにした。

追い風強風で下り坂は危ない。

その後も晴れることなく避難小屋を通過。

分岐を新道のほうにとって、とぼとぼ降りてゆくと少年二人が血相を変えて登ってくる。
興奮して、要領を得ない話を聞いてみると、親と一緒に登っているが、先に来てしまった。そうすると子グマが木の上で餌を食べている現場に出くわした。
それで、慌てて、登ってきたというのである。

ベルを手で振りながら、慎重に進んで、鉄の階段を下りた瞬間、ふと上を見ると、いるのであるクマが! 完全に目が合ってしまった。やばい。クマよけのベルなど何の効果もない。

7合目付近はまだダケカンバの実が残っている。それを一心不乱に小熊が食べているのである。近くに母ぐまがいるとまずい。そおっと下を通過して降りてきた。
冷や汗ものである。

登ってくる人には情報を提供しながら降りてきたが、その後新聞にも情報がないので何もなかったことだろうと考えている。

その後何事もなく、暑い暑い、長い長い道をたどって降りてきた。
下るに従いどんどん暑くなる。

登山口に到着!水場で頭から水をかぶった。
生き返った気がした。

この山にもう一度帰ってくるだろうか?

今は、もういいという感じだが、しばらくするともう一度と思うかもしれない。


馬返しキャンプ場から出発。大量の水が流れ出る水場がある。

一合目到着。ここまでずいぶん遠く感じる。合目ごとにこのような標柱が立っている。

木がない場所では下界が雲の合間から望めるようになった。



谷の向こうには並行して旧道が走っている。下で別れた人が登っているのが見える。木が無くて暑そうである。
所どころで新旧を行き来できるようになっている。

だいぶん上がってきた。登山口のキャンプ場が見えるようになってきた。

鉾立に到着。ここで旧道と合流する。ここまではきつい登り一本やりで苦しかった。

気温も下がってきて、16℃。常用域になってきた。

霧の中に避難小屋が見えてきた。

立派な避難小屋である。避難小屋であるが、宿泊時はお金が必要。
食事提供はないが、カップ麺を販売している。



不動平に到着。ここは四叉路になっている。

いきなりガスが晴れた。岩手山の火口縁。

これは鬼ヶ城(山)のよう。




鬼ヶ城の下には避難小屋がみえる。

どんどん晴れてきたがここまで。

厳しい環境の中で、緑の葉をつける植物。

砂礫は、火山特有の穴がある軽石。勾配がきついとずるずる滑る。


火口縁の道にはお地蔵さんの列が・・・




苦心惨憺到着した薬師岳2038m(岩手山)

小さな祠


火口壁の断崖






荒れるに任せた神社。石材の大きさから、以前は立派な社があったに違いない。

あまり手入れがなされていない神社遠望。巨大な石碑がある。どのように作ったのか興味が尽きない。

火口には高山植物



火口縁から下る斜面には見たことがないほどのコマクサの群生



小屋に到着すると大人数の高校生。


鉾立付近から下界を望む。真夏の風景。

キャンプ場に帰ってきた。思いっきり頭に水をかけて冷やす。