2026年10月20日火曜日

巨岩に圧倒される瑞牆山(2230m)、12年ぶりの再訪(20261018)

 20261018

瑞牆山には、2014年9月に登った経験がある。みずがき自然公園から富士見平小屋、山頂、不動滝を経由するループのコースを計画した。富士見平小屋を目指すが、途中で道を間違えてしまった。獣道を強引に登って行ったら、巨岩が林立する隙間から、メインルートに合流した。その時、正面に富士がポッカリと浮かんでいたのが強烈な記憶としてある。

https://chibira-tamy.blogspot.com/2014/09/2014.html

今回、昔の仕事仲間に誘われ、再チャレンジ、前回と同じルートを設定したが、またもや道間違いが発生して時間と体力を大幅に消耗してしまった。、

それでも苦労して辿り着いた瑞牆山の頂上では、良好な天候も相まって、この上ない感動的な風景が待っていてくれた。

自然公園に付属するキャンプ場で前泊して、6時15分に出発。心配していた天候も、快晴になった。公園は山の西側に当たり、快晴でもまだ薄暗い。累計800m程度の登山になる。

舗装された林道を少し下ると、路肩に数台のクルマが駐車している。登山口の標識があり、至る富士見平小屋と書いてある。

山に入る。よく整備されており、歩きやすい。いきなり標識のない分岐の遭遇。前はこの辺りで間違えてしまった。よくあたりを見回し、踏み跡の多い方向に進む。この山域は、とにかくいろいろな人が出入りしているようで、登山道以外の道が多く標識も少ないので迷いやすい。要注意である。

天鳥川の沢を渡るとだんだんと山道が険しくなってくる。道が小さな尾根をまたいだ。同じような調子で道が続いている。相当下った後、仲間がコースアウトに気づく。尾根を登る道があるというので引き返すことにした。数十mの高度ロスである。

ところが前方から3人組がやって来た。今の道が正しいという。さらに”自分たちは昨日この道を通って瑞牆山に登った。”と主張している。

そうなのかと思い直し、彼らに続く。道はどんどん下っている。方角的にも出発点に戻っている。案の定、突然3人組が道を間違えたと叫び始めた。

散々下ってきた道を戻ることにした。今度は100mほどの高度ロスである。体力的にもそうだが、結構精神的なダメージが大きい。いい加減、登れるかどうか心配しているときなので気分が暗くなる。

尾根まで戻り、比較的幅広い尾根道を歩み始める。落ち葉のため、確かに見落としやすい分岐ではある。

結構、長い時間歩き、未舗装の林道に出る。さらにだらだらと進むと林道の終点までくると、なぜか2台の車両が止まっている。少し進むと、瑞牆山荘からの登山道と合流。そこから50mほど登るとやっと富士見平小屋に到着(8:20)。色とりどりの数多くのテントが並ぶ。近くには水場もあり結構いい感じのテント場である。出発して、2時間かかってしまった。

小屋を横目に、先を急ぐ。道が途端に悪くなる。大き目の岩がごろごろとした道をだらだら下り、最後に登り返すとしたらめげそうな急坂を下りきると天鳥川の沢に至る。(8:50)

すぐそばには、大きな桃が割れたような桃太郎岩がそびえたつ。山ガール3人組が盛んに写真を撮っている。いつまで待っても終わりそうもない。先を急ぐ。

ここからが問題の山道となる。とてつもない急坂を頂上まで一気に登ることになる。実に平均勾配が30°近くになる。大きな岩がごろごろしている。周りにはとてつもない巨岩が次々に現れる。まさに瑞牆山の本領発揮である。

大分登って、巨大な岩の柱の下に来た。(10:40)そこは前回合流したポイントである。今はロープが張られており、立ち入り禁止となっている。振り向くと前と同じく、富士山が美しく雲上に頭を出している。

ここまでくると頂上までもうすぐ。元気が出てくる。

急登の連続が終了し、勾配がようやく緩くなった。頂上が近い。

不動沢への分岐を過ぎて、少し上ると、木立の向こうに岩に立つ人影が見えて来た。そこが頂上エリアである。

頂上の岩の上に立つ。(10:50)

そこからの風景は、まさに値千金である。富士山、金峰山、八ヶ岳をはじめとした遠くの山々はもちろん、眼下には瑞牆の象徴的な巨岩群が林立している。足元は絶壁である。脚をすくませながら写真を撮りまくる。

時間も時間なので岩の上で昼食タイム。直射日光が結構きつい。

桃太郎岩で写真を撮っていた山ガール3人組もすぐ下で昼食タイム。見ていると、様々な調理器具を持ってきており、料理を始めた。キャキャとえらい楽しそうである。

しばらく頂上からの風景を堪能した後、下山開始、不動滝を目指す。(11:30)

途端に、道の様相が変わる。変化も少ない陰気な感じの急登である。このルートを長時間にわたって、歩き続けるのは精神的にめげてくる。下りでこれだから、登りではもっと堪えるだろう。

長時間歩いてやっと不動滝に到着。(13:20)大きな一枚岩を水が滑り落ちている。ベンチがたくさんあるが誰もいない。小休憩。

ここからは道が整備されている。はるかに歩きやすい。それでも小さなアップダウンは絶えない。

古い林道らしき道に出てきた。歩きやすさはこの上ない。多くのクルマが駐車されている地点に到着。ようやく娑婆に帰ってきた感がする。

また分岐に出てきた。芝生公園と書かれた方向に向かう。芝に覆われた美しい林間のみちである。 多少の登りがある。道の両側には大きな岩が点在しており、ロッククライミングの練習をしている人が木々の合間から伺える。

最後の下りに入った。前方眼下に芝生公園が見えてきた。若者グループが楽しそうにバレーボールをやっている。

ようやくキャンプサイトに到着。(14:45)出発して8.5時間になる。

こわばった腰をかがめてテントを回収。すべてを車に投げ込み、茨城に帰投。

今回の瑞牆山登山は、12年前の記憶とは異なり、体力的にきついものであった。

瑞牆山自体は素晴らしいが、残念ながらまた来ることはないだろう。

それにしても天候に恵まれ、幸運であった。


薄暗いみずがき自然公園を出発(6:15)

出会った3人組に続き道を間違える。

富士見平小屋に向かう尾根道から本峰が見えてきた。

未舗装の林道を少し歩く。

林道の終点到着。小屋関係者の車両か??

富士見平小屋に到着。小屋前は金峰山への分岐にもなっている。


富士見平テント場、たくさんのテントが張られている横を通り過ぎる。


小川山への分岐を通過

急こう配を下り、天鳥川へ

天鳥川を渡ると桃太郎岩。大きな割れ目がある桃のような巨大な岩で、山ガールが撮影中。

階段がある箇所は助かる。

厳しい岩の道が続く

見上げるばかりの巨岩が次々と現れるようになった。

巨岩に次ぐ巨岩

岩の壁の下を登る

両側から岩の壁が迫る。

富士山がよく見える箇所に到着。前回はここで登山道合流

木々の向こうに人だかりが・・・頂上広場

これが頂上標識

記念撮影




早速富士山がお迎え

広い岩の頂上広場

頂上直下に点在する岩のピーク

頂上直下に点在する岩のピーク


前壁の岩の上でくつろぐ登山者



頂上直下に点在する岩のピーク





多くの登山者でにぎわう頂上広場

少し戻り不動滝に向けて下山開始



下山道は狭くて、急峻。一直線に下ってゆく。

小川山への分岐に到着。ところどころ標識があるがいずれも古い

歩くのも大変な下山道

ようやく不動滝に到着

大きな岩の上を水が滑る不動滝

不動滝を過ぎると道がよくなり、橋も多く作られている。谷筋をひたすら下る。

芝に覆われた美しい林道

芝に覆われた美しい林道

キャンプ場に帰着。テントを回収、腰が痛い・・・




2026年10月14日水曜日

快晴の乗鞍岳、お客さんがいっぱい!(20261011)

 20261011

今年は、スーパーエルニーニョの影響か、雨の天気が多く、年に一度の家族旅行の成り行きが心配であったが、なんと超快晴!今までの登山経験の中でもトップクラスの天候での山歩きを満喫できた。

乗鞍登山は、登山バスで向かうと標高2700mまで連れて行ってくれる。300mほど登るだけで、日本19位の剣ヶ峰頂上(3026m)に立つことができる。

乗鞍岳は、最高峰の剣ヶ峰をはじめとする数多くのピークの総称で、乗鞍岳という頂は存在しない。(白馬岳の近くには乗鞍岳がある。)

登山バスのルートは、長野県側からと岐阜県側からと二つある。平湯温泉に前泊した関係で岐阜県側のほおのき平のバスターミナルからバスに乗ることにした。

8:00前に、駐車場に到着。広大な無料駐車場は8割がた埋まっている。始発のバスは出発した後でバス乗り場には200名ほどが残されている。あまりにもお客が多いため、5台のバスで回しているとのこと。頂上へ行って帰ってくるには1.5時間ほどかかるので、下手するとそれだけの時間を待つ必要がある。しかもあとからあとからどんどんと登山客が到着する。結局1時間以上待ってしかも4台目のバスにやっと乗ることができた。立ち席はない。その昔、丹沢のヤビツ峠に移動したときは、半分くらいが立ち席で、1時間、山道を揺られる人は気の毒であったことを思い出す。

補助席まで埋まった超満員のバスに揺られて、45分、到着した2700mの乗鞍岳畳平の空は、あくまでも青く、雲ひとつない。最高の天気となっている。風景は完全に3000m級の北アルプスのそれである。目の前には森林限界を越えた高山の風景が広がっている。

ほとんどが登山目的の客で、一斉に剣ヶ峰方面に歩き出す。戦前の軍のエンジン研究所へに通じていた車道をしばらく歩く。この車道の勾配はゆるいが、空気の薄さもあり意外につかれる。最初に現れるピーク富士見岳(2816m)は、車道を歩くことで巻くことになる。

乗鞍は、複数の火口があり、火口湖も数多く点在しそれらを右に見ながら歩くとやがて小さな峠に到着する。ここでいきなり東側の風景が目の前に展開する。眼下には乗鞍高原とうねうねとつながる登山道路。遠くを伺えば、八ヶ岳や南アルプスの峰々が連なる。残念ながら、知識が不足しており、どれがどれだか識別ができない。

ここで車道は下り勾配になり、肩の小屋に到着(2770m)。畳平から40分ほどかかった。ここまで70mほど登ってきたことになる。

右を見上げると摩利支天岳(2870m)の頂上には宇宙線研究所の観測所がある。

ここで小休憩。公衆トイレも設置されており、多くの登山客が休憩している。

ここからは本格的な登山道となり、大きめの岩を乗り越えることが多くなる。急な坂道では、大渋滞が発生する。

頂上山荘を通過。たむろしている多くの登山客を横目に、先を急ぐ。

岩だらけの道が続く。剣ヶ峰頂上の神社の社がすぐそこに見えてきた。ここでも大渋滞。みんな頂上の標識の前で写真を撮るために並んでいるのである。

せっかくなので我々も並ぶ。じっと我慢の待機。絶景が慰めてくれる。3人組のグループの番になった。見ていると、ご丁寧に一人ずつしかもポーズを変えて何枚も写真撮影。さらに3人のうちの2人ペアを3組撮影、最後に全員で数枚撮影。こういう人たちがいると列の歩みが極端に遅くなる。それでもみんな文句も言わずに待っている。

待つこと30分、やっと我々の順番になった。さすがに気分が高揚する。後ろの人にカメラを渡して撮影していただいた。

下山開始。

下りは、余裕で、と思いきや、岩がごつごつ露出した急峻な登山道は、慎重に行かないとやばい。後ろから高速でプレッシャーをかけてくる登山客を行かせながら肩の小屋まで慎重に降りてきた。

ここまでくれば、あとは車道を歩くのみ。といっても結構な距離がある。

やっとバスターミナルに帰ってきた。岐阜側、長野側のバス便とも長蛇の列。帰りのほうが登山客の到着が分散しているためか、待ち時間は少し短い。

帰りのバスは、静かそのもの。ほとんどの人が居眠りをしている。

45分ほどでほおのき平バスターミナルに帰着。まだ多数の車両が残されている。

宿に帰ると、さっそく温泉に飛び込んだ。硫黄のにおいが少しする温泉であった。

それにしても今回の乗鞍岳は快晴に恵まれ、日焼けはしたものの充実した時を過ごすことができた一日でした。


ほおのき平バスターミナルは長い行列

満員のバスは、急坂のスカイラインを登る。

畳平到着。あたりはすっかり3000m級の風景。



畳平をあとに登山開始。最初は車道を歩く。

だらだらした緩い勾配の車道が続く。


畳平と鶴ヶ池。背景は恵比寿岳


小さな峠に到着。巻いた富士見岳を振り返る。


峠を越えると剣ヶ峰が見えてきた。


東の長野側のスカイラインと遠くは南アルプス(?)


肩の小屋に到着。ここから本格的な山道が始まる。


見上げると摩利支天岳の頂上に建物が・・戦前のエンジン研究施設跡(?)


大分登ってきた。摩利支天岳が下に見え始めた。遠くには槍の切っ先が見える。


数少ないベンチで小休止


頂上直下の写真渋滞。



剣ヶ峰、30分待ち、写真撮影


南には御嶽山が・・・


頂上直下に小さな鞍部がある。正面は三俣蓮華


鞍部でお昼ご飯。コンビニがないので宿でお弁当を作ってもらった。


肩の小屋まで降りてきました。後は車道を歩くだけ。



畳平に帰ってきました。下山客をバスが待つ。