2024.09.28
紅葉には少し早いが、久しぶりに那須岳に行ってきた。懸念していた体力の問題はさておき、晴天ではないものの、見晴らしがよく気持ちの良い山歩きができた。
本格的な登山は2024.5.19の苗場山以来、4か月ぶりである。
5月末に、大規模な展示会に参加してコロナ感染をしたらしく、1か月ほど咳が止まらず、体重も4kgほど減少し、体力の衰えを自覚していた。今まで、近所の低山に何回か登ったりして体力の回復に努めてきてはいた。
恐る恐るの本格登山の再開である。とはいっても、ロープウエーを使いエネルギー節約型にした。
コースは那須ロープウエー上駅~茶臼岳~峠の茶屋~朝日岳~峠の茶屋~那須ロープウエー下駅で、累積登高400m、歩行距離6km程度のミニ登山である。
10:20のロープウエーに乗車。登山の格好と観光客が半々の割合で、ほぼ満員。すぐに上の駅に到着。ラッキーなことに太陽こそ顔を出していないが雲が高く眺望が良い。朝日岳もくっきり見える。
登山道の上の方を見てみると、たくさんの登山客が斜面に散らばっている。中にはスニーカ、短パン、半そでTシャツ姿も混じる。木曽駒ケ岳を思い出してしまった。
頂上まで標高差200m程度であるが、体力が落ちているせいか苦しく、時間がかかる。それでも1時間ほどで頂上に到着。頂上は予想通り、大量の登山客でにぎわっている。
天候は、良いといってもさすがに日光などの峰々は雲の中であるが、近くの朝日岳はクリアに見える。
神社に参拝して、小休止。
登山客が次から次へと押し寄せる。大波のように大パーティーが到着するとあたりが途端に大混雑する。こんなに混雑する山頂は,2023年9月に行った日光白根山以来である。
大人数のパーティーが多い。学校行事と思われる数十人の高校生グループもいる。
早々に、混雑する山頂を後に、朝日岳に向かうことにする。御鉢の周りを1周して、避難小屋に向かう。過去3回ほど茶臼岳に登頂しているが、考えてみると御鉢を見るのは初めてである。過去はいずれもガスの中であった。
北側には、朝日岳が圧倒的な存在感を醸し出している。その山肌は、激しく崩落をしており、人を寄せ付けないような厳しい表情。茶臼岳は活火山だけあり、草木がほとんどないので、眺望が良い。
火山らしい荒々しい岩が露出した斜面の道を下る。はるか下に見えた避難小屋には意外にも30分余りで到着。ここで、いつものラーメンで昼食。
ここでも、大パーティが到着するたびに大混雑。ベンチに座りラーメンを食べている脇にも登山客がずかずかと入り込み、気が付くと人のストックを踏んずける人まで出る始末。
ここでも、休憩もそこそこに出発する羽目になる。次の目的地は、朝日岳、標高差は200m弱なので大した標高差ではない。
しかしながら、なかなか難渋するルートであった。
途中には厳しい岩場がある。記憶が定かではないが、10年前に比べて、危ない箇所の整備が行われており、鎖がずいぶんと増設された印象である。
この夏場によく訪れた八溝山は、登山道の勾配が緩やかである。しかしここの登りは比べ物にならないほど急登である。厳しい。足と呼吸が喘ぎ始める。休みのインターバルが次第に短くなる。厳しい岩場の登りに耐えて進むとやがて平坦な鞍部に到着する。朝日の肩である。ベンチがあり多くの登山客が休憩中。
ここから朝日岳ピークはもうすぐ。すぐそこにピークが見える。しかしなぜかなかなか近づかない。最後のピークの登りがしんどい。やっと多数の登山客がいる平坦な岩場に到着。朝日岳頂上である。頂上からの景色は、茶臼岳より感動的である。南をうかがうと、茶臼岳の雄姿と峠の茶屋からまっすぐ一直線に下ってゆく登山道が印象的。北側をうかがうと、南側の絶壁とは打って変わって、なだらかな曲線の山肌が広がっている。ハイマツが多いが、広葉樹は残念ながらまだ完全に夏装束である。
休憩の後下山開始。脚がすでに笑い始めている。急な岩場が多く慎重に下ってゆく。
避難小屋に到着。時刻は2時を過ぎており、あたりはだいぶん静かになっている。ここからは印象的な真一文字の登山道を下ってゆく。
ロープウエーの駐車場に到着したころには、駐車は半数ほどになっていた。それでもまだ登ってくる観光客もいる。
久しぶりの本格登山であったが、体力的にいささか心もとない登山でもあった。パワー(W)もエネルギー(Wh)もまだ回復できていない様である。
多くのお客で込み合うロープウエーで登山開始 |
天気は曇り、さすがに遠くは雲で見えない。斜面をたくさんの登山客が登ってくる。 |
やがて岩だらけの歩きにくい道に変わる。 |
朝日岳が水平に見えてきた。 |
荒々しい風景の頂上エリアに到着。 |
大人数のパーティも到着 |
頂上記念写真 |
火口の周りを御鉢巡りのルートが続く。これを回って、峰の茶屋避難小屋に向かう。考えてみるとこの御鉢を見るのは初めて。今まではすべてガスの中。 |
朝日岳登山道。ところどころに鎖場。左側は絶壁。慎重に進む。 |
峠に到着。朝日の肩。 |
朝日岳登頂 |
残寝ながら日光までは見えない・・ |
茶臼岳全貌!!避難小屋からまっすぐ下る登山道が印象的。 |
朝日岳から西には、三斗小屋温泉に向かう登山道が伸びる。 |
左奥の三本槍岳方面は比較的緩やかな道が続く。朝日岳北側斜面(右)は南側に比べて優しい風貌。 |
この急坂を登ってきた。すでに脚に来ているので慎重に下る。 |
荒々しい下り道が続く |
避難小屋に帰ってきた。登山客はすでにまばらになっている。 |
一直線の登山道を一気に下る。あっという間に避難小屋が遠くになる。 |
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