2023年5月5日金曜日

残雪の御嶽山、屈辱の8合目リタイヤ・・・(20230502)

 20230502

永年の課題であった、御嶽山(3067m)に昔の仲間とチャレンジ。

が、あえなく8合目で撤退。残念至極。

5月2日朝、木曽町の旅館で目が覚めた。宿の窓から見上げる御嶽山は朝日を浴びて、きらめいている。空は真っ青、山頂は雪の白。絶好の天気である。

今日は、いわゆる黒沢ルートで頂上を目指す。

麓の黒沢地区にある宿(標高800m)から、駐車所のある場所(標高1800m)まで、スカイラインを登って行く必要がある。道は意外によく、ほぼ2車線道路で運転しやすい。

ずいぶんと高度を上げたころ、前方でスピーカが、何かをアナウンスしている。そこがバスターミナルでもある中ノ湯登山口。意外にも、駐車をしている車が少なく5台ほど。拍子抜けをする。

誰もいない駐車場で、スピーカが繰り返し繰り返し、登山に関する警告を流している。立ち入り禁止区域に入ると即刻警察に通報するそうである。

クルマを下りると風がビュービュー吹きすさんでいる。気温はそれほど低くないが、ものすごく寒く感じる。

完全に冬の装束で登山開始。雪はまだない。比較的緩やかな登山道で始まり、先行する隊長が快調に飛ばす。

徐々に雪が、増えてきたがアイゼンなしで歩ける。

1時間ほどで、行場山荘に到着。この時期営業はしていない。ここから雪も増えて、登山道の傾斜がきつくなるのでアイゼンを装着。

途端に苦しいのぼりが始まる。幸いにも雪は締まっており、アイゼンが滑らない。

しかし、どうも調子が上がらず歩みが苦しくペースが上がらない。数歩歩いて休む登りを繰り返すとやがて緩やかな斜面に出てきた。

女性が一人下山してきた。夫婦で森林限界まで行ったが、風が強すぎるので一人下山するとのこと。

ダケカンバの木立の間を縫いながら登りつめると先方に小屋が見えてきた。8合目の女人堂である。その周りにはおびただしい数の石碑が林立する。

へとへとに疲れていたので、小屋の風下で休憩。

太陽が出ているのでまだ救いはあるが、風が、ものすごく強く吹くと、冷たさが堪える。

見上げると青い空を背景に、9合目付近の岩場が目に入る。その付近が次のチェックポイントである覚明堂のようである。標高差で約400m。元気であればひと登りの距離・高度感であるが、残念がら、今日は、体力的に耐えられそうもないと判断して、撤退することにした。

下山中に一人の登山者に追い越された。聞けば、覚明堂付近まで行ったが、体を吹き飛ばされそうな強風なので下山してきたとのこと。

駐車場まで降りてくると朝来たとき駐車台数は変わっていなかった。先行客は、上部で悪戦苦闘しているかもしれない。

果たしてリベンジするチャンスと気力があるかどうか・・・


隊長の大森さん。

宿から見える朝の御嶽山。絶好の登山日和。

中ノ湯登山口から出発。ヘルメットは、噴火を想定して必須とされている。

広い駐車場はまばら。

すぐに御嶽古道の標識があり、登山道が始まる。



鐘があるお堂に到着。お参りをしてクマよけのため鐘を思いきり鳴らす。

アイゼンなしで、行場山荘に到着。ここまでは比較的緩やかな登山道。

ここでアイゼンを装着。

小屋のわきには、お社。下から参拝。

本格的な雪の斜面を歩き続ける。

8合目目の女人堂に到着。

この辺は、比較的に平べったいエリアになっている。

女人堂から望む本峰方面。

とりあえずここまで登った証拠写真。

隊長は余裕しゃくしゃく。

数年前の5月に登った乗鞍岳。

小屋の周辺はおびただしい数の石碑。

元来た道を帰ることに

駐車場は朝より大分気温が高くなっていた。






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