低気圧が接近中なので1日前倒しをして、木曽駒ヶ岳、乗鞍岳、焼岳を目指した・
ここ2か月ほど、登山をしていない。いささか体力的に不安をおぼえ、高低差が少ない木曽駒ヶ岳を初日にもってきた。
ロープウエーを使うと一気に2600mに達する。2956mの頂上までは300mの標高差になる。
横浜の自宅を朝3時半に自家用車で出発。時間の割に高速道には車が多い。中央高速道路経由駒ヶ根ICまで約3時間のドライブ。
千畳敷に行くには、いったんバスに乗る必要がある。
菅ノ台バスセンターからバスにのる。有料の駐車場が併設されており、すでに多くの車が待機中。始発は7:15。すでに行列が長い。
30分ほどで、しらび平駅に到着。すぐに始発のロープウエーが10分ほどで白銀の世界にいざなう。たった1時間足らずで、800mの駒ヶ根高原から2600mに到達するのである。
さらに二時間で頂上に立つことができる。
便利は便利だが、その分頂上に立ったありがたみが少ないという話かもしれない。
千畳敷駅に到着すると完全に白銀の世界であるが、気温は10度ほど、風は強く防寒着を羽織らなくては寒い。
駅舎を出るとすぐに千畳敷カールが目に飛び込んでくる。
すでに先行する登山者が米粒のようにカールをまっすぐ上に登っている。
一面真っ白、目が痛い。
上に向かうには一旦、30mほど下る必要がある。
アイゼンをあらかじめ装着して、登山開始。
一年ぶりで緊張を強いられる。
よく見ると山スキーの人が4割程度。
スキー板をはいて、登っている。
たくさんの登山客のため、踏み固められているが、それでも時々足をとられる。
勾配は次第に急峻になってく。
息を整える回数がだんだん増えてくる。
乗越浄土に到着。
さらに少し登ると中岳頂上。
ここまで来ると上は不思議に平坦な土地が広がっている。
一旦休憩。数名のグループが休憩している。
よく見るとだれもアイゼンを付けていない。
よく登ってきたと感心するが・・
さらに頂上を目指す。
少し下ったあと100mほどの最後の苦しいのぼりがある。
頂上には駒ヶ岳神社が鎮座。
北アルプスの峰々、少し悲しげな御嶽山、遠くには富士山、ぐるぐるなんでもござれの眺望である。
しばらく休憩後、超特急で下ってきた。
12:00の下りのロープウエーに並んだが、目の前で定員に。
それでも繁忙期のため臨時運転があり、9分後の便にのって帰ってきた。
それなりに負荷の高い春山登山であった。
菅の台バスセンターで切符を買う。ロープウエー込で往復3900円 |
ざっくり、登山者1/3、単なる観光客1/3、スキーヤー1/3。 |
雪の稜線が手が届くような位置に見えてきた! |
三つ目の赤い鉄塔の先が千畳敷。 |
雪解けはどんどん進んでいる。 |
4分ほどで下りのゴンドラとすれ違う。 |
千畳敷駅に到着。立派とは言えないがホテルを併設。通年営業だとか。 |
千畳敷駅。2612m。日本最高所の駅。 |
壮大な千畳敷カール! (どうしても長嶋さんの”ヘイ、カール事件”を思い出す) |
ホテルの下には小さなスキー場が運営されている。登山道はそれを迂回するようになっている。 |
カールのそこから見上げる雪渓。上部がきわめて急峻である。 |
雪渓上部。スキーヤーも一瞬の爽快感をもとめ、苦しい歩みを繰り返す。 |
上部から振り返った雪渓。 |
乗越浄土。ここから浄土か・・・ |
これが木曽駒ヶ岳本峰。今までの厳しいぼりを忘れる優しい風貌である。 |
中岳から望む宝剣岳。山岳指導員から単独行は禁止された。 |
駒ヶ岳まで平坦な地形が広がる。 |
御嶽山がまじかに見えてきた。悲しい事故の記憶のせいか、なんとなく悲しげに見える。 |
これが山頂。木曽駒ヶ岳。 |
お約束の神社に参拝。 |
記念撮影 |
反対側の頂上直下には頂上木曽小屋 |
愛機のGarmin60CSx。たった5mの誤差しかない。かれこれ7~8年使っている。昨年9月に立山の大雨で瀕死の重体になったが、ドライヤーによる必死の介抱で今は復活。ただし最近は雨に濡らさないようにしている。 |
3000mの高所でも気温は11°もある。但し、風が強くて、防寒着が必要。 |
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