2011年8月18日木曜日

酷暑の八海山、途中で無念のリタイヤ

2011.08.17

酷暑の八海山に登ってきた。

今回は、珍しくカミさんが同行すると言い出した。
事前に山用に衣服を買い整えていたのか、姿格好はばっちり決めている。
新しい靴と小さなザックを貸し与え、水、アクエリアスを持たせてあげた。

最初の気合はどこへやら、1時間ほどで到着した女人堂の避難小屋でリタイヤ。

仕方がないので、一人で先に歩を進めることにしたが、
あまりの暑さに、自分も摩利支岳手前でリタイヤ。

頂上付近はほとんど直射日光を受けて歩く形になり、おりからの高温でばててしまった。
手足も震えてきて、危ないと判断し下山した。

この時期登るにも、それなりの覚悟が必要であった。

ロープウエー山上駅(8:38)→女人堂(9:43)→薬師岳(10:37)→千本桧小屋(10:41)→地蔵岳(11:06)→不動岳(11:10)→白川岳(11:38)→エスケープポイント(11:41)→山上駅(13:47)
歩行距離;約9km、標高差;850m

女人堂までは、ほとんどが緩やかな登山道を歩くことになる。ただし、風がなくそれなりに苦痛が伴った。

千本桧小屋までは、ところどころ鎖場がある。があまり心配する必要がなく比較的簡単にクリアできる。

本日は、尾根を縦走して巻き道を戻る計画である。


千本桧小屋を出て、しばらく上がると巨大な岩の塊のふもとに出る。

ここからが、有名なcの岩峰群の始まり。
まずは尾根に上がる必要がある。

すぐに左に上がる道があり、入ってみたが、大空振りですぐに行き止まり。

少しトラバース気味に進むとまた左に上がる道が現れる。
鎖場であるがきつくない。
10mほど上がると尾根に出る。
戻る方向に行くとすぐに地蔵岳頂上。
あいにく湿度が高く、六日町側は薄ぼんやりしている。
それでも、あおあおと広がる美しい水田が眼下に広がっている。
眺めをさえぎる高い山もないので、筑波山に登ったような展望が得られる。

千本桧小屋方面に目をやると、うわさに聞く屏風岩コース方面が見渡せる。
小屋につながる道は比較的緩くみえるが、そのむこう側には、切り立った鋭い岩峰があり、
すごさが予感される。

東に目を転じると、雲の間から、時々駒ケ岳が望める。
まるで人を寄せ付けないような山望で、急峻な山肌が取り巻いている。

もちろん足元は絶壁。恐る恐る歩を次に進める。

それからは、鎖場のオンパレード。
垂直に近い上り下りが何回も続く。

それよりも参ったのは、暑さ!

だんだんと手足が震えるようになってきた。

目標としていた天地人の大日岳はもうすぐだが・・・

白川岳を越えたところに降りる道が見えたところでやむなくリタイヤ。

帰りの巻き道は楽勝かと思っていたが多少甘かった。

それなりに鎖が多い。

あつさのためにへろへろになってしまった八海山だが、
涼しくなれば、リベンジしなければいけないと真剣に思っている。

遠くまで来たので、宿をとった。
石打温泉石打ユングパルナス、食事がすこし豪華なコース。
安くて、食事がよく、温泉もよし。
食堂で、食事をしていると、八海山で出会った夫婦が2~3組。
満腹になり、気を失ったように眠ってしまった。

翌日(18日)前線の南下で大雨予報。
早めに引き払い、関越道経由で帰ってきた。

赤木高原SAでお弁当を買った。
これはお勧め。まいたけのうまみが染み出してくる味わいが絶品。

天気予報では、明日からやっと真夏の暑さから開放されるとか・・・



八海山ロープウエー駅。8:30の始発に乗った。

八海山ロープウエー山上駅。約20人。全員登山者だった。


真ん中のぎざぎざが八ツ峰。ずいぶん遠くに見える。
左の光った山肌は、岸壁を水が滴り落ちているところ。

六日町方向。かすんでよく見えない。晴れれば佐渡が見えるらしいが・・

ずいぶん歩いて到着した女人堂。真新しい避難小屋。きれいなトイレも完備のよし。
中央のピークが薬師岳。

女人堂では、修験者の方が休憩中。日陰が少なく休憩場所の確保が難しい。



薬師岳頂上。像が祀られている。現在も信仰が盛んなようで、護摩木(?)をもやしたあとがある。

薬師岳から見た千本桧小屋。その向こうが本日のメインイベントの八ツ峰。
小屋には、トイレ完備。

千本桧小屋から駒ケ岳。

千本桧小屋から、薬師岳。

千本桧小屋の売店;ビール600円。カップラーメン400円。残念ながら暑すぎて食欲なし・・・・

千本桧小屋の案内看板;八ツ峰(地蔵岳、不動岳、七曜岳、白川岳、釈迦岳、摩利支岳、剣が峰、大日岳)

千本桧小屋から見た屏風岩コース方面。向こうのピーク下がとんでもない急峻な道になっている模様。

地蔵岳から千本桧小屋、薬師岳を望む。

ローソクみたいな岩。間違いルート。

屏風岩方面。ピークの向こうが垂直に落下している。

卵みたいな岩。そのうち転げそう。

地蔵岳。

地蔵岳から千本桧小屋。

地蔵岳のお地蔵さん。きれいなべべ着ている。

振り返ってみる地蔵岳

不動岳

屏風岩方面。

千本桧小屋と地蔵岳。

??

まだまだ続く岩尾根のアップダウン。

鎖を使って、長いトラバース。

ようやく見えてきた摩利支岳。ぶれているのではない。その向こうにも相似の岩峰が霧の中でそびえる。


白川岳

一歩間違えば奈落の底!!

摩利支岳。その厳しい様に圧倒される。よく見ると垂直はしごが立てかけている。

へばっていたので、ここから迂回路にエスケープすることにした。

八が峰は、土に埋まっていた巨大岩塊が、長年の風化で岩だけになってしまったような風情である。

日の池神社。小さな丸い池がご神体。

迂回路で振り返った大日岳方面。

迂回路から見上げた白川岳(?)。ほぼ垂直の絶壁。

やっと入り口のローソク岩が見えてきた。迂回路も日差しがきつく大変だった。

途中の祓川で、頭を冷やさせていただいた。
きれいな水が大量に流れており、飲用可能と見えた。

ルートにはアジサイがさいており、ドキッとするブルーのものがあった。

群馬県の赤城高原SAで買った井上食堂のまいたけ弁当と、鳥まいたけ弁当。
どちらも安くておいしい。おすすめ!!

2011年8月16日火曜日

酔峰作、へら竿架け、万力、針はずし。

2011.08.16

酔峰さんから、へらぶな用の竿架け、針はずしなどをいただいた。

酔峰さんは、鉄工関係の仕事をされており、必ずしもこの道のプロではないが、
できばえは見事。

日本にはこのような工芸技術が脈々と継承されており、”日本のものづくり”のバックボーンとなっていると痛感する。

なくなってしまったが、大工の叔父さんがいた。
鉋屑などは芸術的であった。
透き通っており、均一の厚さ!!

いわく”見えないところにも手を抜かない。”

酔峰作の竿賭け、万力、はりはずし



万力。竿受け部は、竿が傷まないようにフェルト貼り。


さおかけはラッキョウ竹。ていねいにためている。

竿架け根元部は、黒竹を継ぎ足している。

針はずしも、黒竹をつき足している。


2011年8月13日土曜日

日光男体山、日差しが強烈!


2011.08.12

二荒山神社(9:15)→3合目(9:50)→4合目(10:16)→5合目(10:34)→8合目(11:42)→頂上(12:32)→志津峠(14:34)→光徳入口BS(15:10)(途中で車に乗せていただいた)

日光男体山には今まで3回登ったことがある。

一回目は7年程前の夏。
暑い日だったが、7合目くらいから雷が鳴り出した。
たくさんの登山客があったが、雷が鳴り出したとたん、少なからずの登山客が下山を急ぎだした。
雷は下のほうでなっていたので、頂上まで急いで雨宿りをした。

二回目は志津峠から。

三回目は再び二荒山神社から。

二荒山神社から登ると非常にきつい。
精神的にも、きつい箇所が、数箇所ある。

今回は、そのきつい二荒山神社から志津に抜けるコースを選んだ。

中禅寺温泉BSでバスを下車。(9:00)
二荒山神社まで、歩く。
気温はまだ高くないが、陽光がかなり厳しい。

いつもと違って、雰囲気が大いに異なる。
車が少ない!やはり、原発の影響がでているのか??

社務所によって入山料(500円)を払い、500円のがんばれ日本!はちまきを購入。

山門を抜けるとすぐに急な石段が始まる。
ここから、林道の合流地点までほぼまっすぐ登ってゆく。
個人的には、これが最初の難関。

勾配がだんだんきつくなる。
しんどい割には、GPSで確認する高度がなかなか上がらない。
やっと、石垣がみえてくると3合目の林道に到着。

ここからの、林道歩きは単調だが、快調に歩け、すぐに4合目の鳥居に到着。
しはらくは林の中なのできつい日光を避けることができる。

五合目を過ぎたあたりから、薙の直登が始まる。
個人的には、2番目の難関。

ごろごろした岩が転がる道が、うんざりするほど続く。
時々、木陰で涼むしかない。

そんな厳しいのぼりも、8合目を過ぎるあたりからなだらかな道に変わってくる。
しかしながら、緩やかな斜面になってもなんだか歩みが苦しい。

特に頭にくるのが、赤い砂に足をとられる頂上直下。
個人的には3番目の難関。
足がもつれて疲れることおびただしい。

足がもつれながら、奥社前の小さな鳥居をくぐった。
やっとゴール!!
頂上には40人ほど。少ない・・・。

下界も大分見えるが、あいにくと湿度がたかいのか、クリアには見えない。

昼食後、志津峠へ向かった。

とたんに静寂が訪れた。

裏側の道は、登山者が少ない。
表側ののぼりが1200mあるに比べ、700m程度で頂上に立てるにもかかわらずである。

結局のぼりのトレイルランの2人組と下山途中の家族4人組と、写真撮影に余念がない1名のみであった。

理由は、たぶん、登山道が単調すぎる。
9割がた、コメツガの林のしたを淡々と歩くのみである。

単調さにいやけがさして、ずいぶんたったころ志津峠に着いた。
2時過ぎだが車は数台程度。これも少ない・・・

悪かった峠付近の道はきれいに舗装されている。

気合をいれて、三本松まで約10kmの林道歩きを開始。

ところが、親切なかたに出会い、太郎山分岐から光徳入口BSまで車に乗せていただいた。
2時間の節約ができた。
親切な宇都宮ナンバーさんありがとうございました。

お聞きすると、大真名子、小真名子、女峰を8時間で縦走されてきた由。
感嘆符!

15:28のバスに乗って帰ってきた。
今年は渋滞もなく順調に日光駅に到着。


本日のルート;二荒山神社~日光男体山~志津峠~光徳入口BS



光がまぶしい中禅寺湖畔


二荒山神社前の交差点。車が少ない!!






二荒山神社社務所。風格がある。



牛が寝転んでいた。神様になっているようである。


登山口の山門。


2合目付近の登山道の様子。緑の森の中を行く。


三合目標識.。


3合目付近からの中禅寺湖と社山




4合目の社務所。きれいになっているが鍵がかかっており入れない。
緊急時は地下のコンクリの空間を使えそう。


4合目の鳥居をくぐって行く。


4合目の標石。


4合目からの中禅寺湖。社山が下に見えるようになった。


5合目。この辺から苦しくなる。


薙ののぼり開始。


中禅寺湖が角度をつけて望めるようになってきた。


このようなのぼりが延々と・・


7号目標石。


このような鉄の鳥居も・・


まだまだ続く薙の登り


8合目社務所。中に入れない。


8号目。瀧尾神社標石


8号目。瀧尾神社の社。想像以上に小さい。


9合目標石。


赤茶けた登山道。足をとられて苦しい登り。


日光白根山と戦場ヶ原。あいにく雲が多い。


赤茶けた登山道と中禅寺湖。





もうすぐ頂上。


頂上の奥社。7年前はここで雨宿り。満員だった。




頂上から太郎山を望む


一風変わった日光男体山の三角点標石があった。


ピークに聳えるの剣


ピークから少し降りたところに奥社と社務所がある。


志津峠には、爆裂火口の縁を伝って下りてゆく。


爆裂火口の縁。残念ながら女峰山はガスで見えず。


太郎山と大真名子山


裏側の道もしばらく赤い砂礫の道が続く。


雲の隙間から大真名子山

何かを連想させるきのこを発見。


志津避難小屋が見えてきた。


志津避難小屋近くの水場。豊富ではないが、何とか汲めそう。


志津避難小屋入り口。社務所をかねているよう。ドアを開けてみたがかび臭かった。



志津避難小屋反対側。


志津非難小屋の近くにあるお堂。







志津峠の標識。最近熊の親子の目撃情報が記載された旨の看板が・・


志津峠の広場。もう車が少ない。


光徳入口(日光駅方面)バス停時刻表。2本/時間ほどある。
遅れ気味に来たバスはほぼ満員だった。