2016年8月21日日曜日

遠かった槍ヶ岳、上高地から入り新穂高温泉に降りる。(2016夏)【Day2】

2016.8.19

<スライドショー>

Day1:  http://chibira-tamy.blogspot.com/2016/08/day.html

Day3:  http://chibira-tamy.blogspot.jp/2016/08/day_39.html

槍ヶ岳登山二日目。
昨日は、上高地からババ平まであがり、テント泊。
1500mの上高地から500m上がってきた。
今日は、重いザックを背負って、3180mまで登り、槍平まで降りる。

昨夜雨が降ったが、今日の天候は少しましな模様。
携帯がつながらないので天気予報がわからない。
リオのオリンピックの情報も、まったく途切れてしまった。

これから、槍ヶ岳山荘まで、12kgの荷物を背負って、1000m登る必要がある。
足がすでに少しいたい。
前途が不安になる。

途中に水場があるので、1Lの水でスタート。

高い樹木もなくなり、時々さす陽の光が肌を刺すように痛い。
完全に晴天だと、大変なことになっていたかもしれない。

上を見上げてもなかなかご本尊が一向に顔を出さない。

苦しい歩みの顔をあげると、いきなりそれは見えた。
雑誌で見る姿とまさに寸分違わぬ姿。
すくっと三角形が空中を突き刺していてる。

だが、すぐにガスで姿を隠す。

苦しい苦しいのぼりを続け、たくさんの人に追い越されて、這う這うの体で、槍ヶ岳山荘に到着。

国内外のたくさんの登山客でごった返している。

一瞬、主峰がその姿を見せる。
多くの登山客が二条になって垂直の岸壁に張り付いている。
手が届く距離にある。

次の瞬間、ガスでまったく見えなくなる。

ほかの登山客がしているように、ヘルメットをかぶり、ザックをデポし、アタック。

さすがに慎重に3点支持で岸壁を登る。
とっかかりがたくさんあり、意外に苦労しない。
ところどころには垂直の鉄梯子。

結構長い。

決して下を見ない。

最後の梯子を登りつめると拍手で迎えられた。
達成感は半端ではない。

記念写真を撮ってもらってそろそろと降りてきた。

休憩のあと槍平のキャンプ場に向かう。

西鎌尾根につながる、千丈乗り越えを経由。

ライチョウの親子に出会った!
子供を4羽連れている。

ひざがものすごく痛くなってきた。
さらに具合の悪いことに、道はそんなによくない。
途中の沢に間違って入ったが、戻る体力が勿体ないので、強引に降りてきた。

降りるに従い暑くなってきた。
ひたすら単調な道がつづく。
ひざは痛い・・
汗だくになりうんざりする。

水場があった。ガレ場の伏流水が勢いよく流出ている。

しばらく休憩することにした。

ちょうど太陽が出てきた。

濡れたテントを乾燥。
ちょうどよかった。

4時半ごろ、槍平のテント場に到着。
広大なテント場である。

流水で冷やしたビールを買って、簡単な夜食を作って
本日はおしまい。

夜になると風がものすごく強くなってきた。
テントが揺れる。近所で天体撮影の兄ちゃんの声がうるさい。
誰かが、ライトでテントを照らしている。
と見れば、満月が出てきた。
昼間のように明るい・・・




朝5時半。西鎌尾根が明るくなってきた。




天狗原分岐付近で、少し槍が見えてき始めた。



可憐な花。名前を知らない。



イチゴがたくさんなっている。おいしそう・・・


ブルーの花弁が、青空の青に負けずに際立っている。


いよいよ御本尊現る。


一瞬晴れた。左右対称の三角形が美しい・・・


なぜかたくさんのハエがたかり五月蠅い


やっと槍ヶ岳山荘に到着



よく見ると、垂直の岸壁にありんこのように登山客が二条にへばりついている。
登りと下りとでルートが違うのである。








垂直ののぼりには長い梯子が・・・



ところどころすれ違うルートがある。


座っている登山客のすぐわきは垂直の絶壁


到着。残念ながら周りは全く見えず。



記念にプレート撮影


愛機のGarmin60CSx。長年使っているが何の問題もない。
表示高度は3183m!
誤差はたった3m。
やまのぼりには欠かせない。


くだりのはしご。恐怖の梯子を下りる。



ライチョウの子供がちょこまかと動いている


動きが速すぎる










子供を追っかけてお母さんが出てきた。


イチゴの種類?



カール。長嶋さんの”ヘイ、カール!事件を思い出す。



カールをくねくねと登山道!



ひまわりの赤ちゃん?



カール


千丈乗り越え到着


アザミの原っぱ


水場発見!のどと疲れた足をいやす


やっと槍平到着


テント場は広い!


キャンプ場から奥穂高?


鋭い尾根道が奥穂から続く









遠かった槍ヶ岳、上高地から入り新穂高温泉に降りる。(2016夏)【Day1】

2016.8.20
<スライドショー>

永年の夢であった槍ヶ岳登山を決行。
二泊三日のテント泊行であった。

Day2: http://chibira-tamy.blogspot.com/2016/08/day_21.html
Day3: http://chibira-tamy.blogspot.jp/2016/08/day_39.html

残念ながら天候にすぐれず眺望が得られなかったが、それなりに楽しめた登山であった。

しかしながら、3日間トータル38km、累積登り;1600m、累積下り;2300mと結構厳しいコースであり、毎度ながら、こんな山登りは二度といやだと帰途に就いた。



2016.8.17
   ・夜22:25 新宿~上高地
2016.8.18
   ・上高地からババ平キャンプ場
2016.8.19
   ・槍ヶ岳登山~槍平キャンプ場
2016.8.20
   ・槍平キャンプ場~新穂高温泉~平湯~新宿



初日、上高地から出発。5:30にもかかわらず、すでにたくさんのバスが到着して、多くの登山客が出発の準備に余念がない。
ここからは、ほぼ平坦な林間の登山道を黙々と歩く。梓川にそっていて、ず~っと川の水音が付いてくる。
上高地は1500m程度の標高。しかし、10km歩いてもたった100mしか、高度を稼いでいない!
それでも10kgを超える荷物を背負っての歩行は、汗が噴き出る。

一の俣を過ぎたあたりからやっと勾配がきつくなり、やがて槍沢ロッジに到着。
テントの登録をして、キャンプ場に向かう。
テント場には結構距離がある。
1時間弱でやっと到着。
時間はずいぶん早くお昼前である。
テントは4~5張しかない
さっそくテントを張って、昼飯にする。

ここのテント場は、登山道が中を通っており、ひっきりなしに登山客が行き交う。
大人数の韓国客が大声で話しながら通る。

携帯は通じない。

ひまなので、テントに入って昼寝。
雨音で目が覚める。

夕ご飯を食べて、休んでいるとまたもや雨。
シュラフをかぶって、寝ることにする。

雨音を聞きながら、いつの間にかぐっすり寝込んでいた。


バスタ新宿発の夜行バスに乗り込む。3列シート。


朝5:20上高地到着


残念がら天候は今一つ



カッパ橋到着


残念!




明神分岐到着



非常に整備された登山道を黙々と歩く。


天候の状況は変わらず。


徳澤に到着。広いテント場は閑散。



梓川。急流でないため沿ってゆく道も緩やか。


横尾に到着。


相当の割合の人はこの横尾大橋を渡り涸沢に向かう。


ここが槍ヶ岳への中間点のよう。
上高地から往復するだけで42km!


槍沢ロッジ


槍見という岩。だんだん雰囲気が・・・



ばば平のテント場に到着。向こうには東鎌尾根が見える。



これが新築。様式だがにおいはそれなりにする。
夜になれば電灯をつけることができる。
においを我慢すれば、緊急時の避難場所になりうる・・・
立てば20人ほどは、はいれそう。


これが持参のテント。軽量化を狙って持ってきたいわゆるツウェルトタイプ。
悩みは、結露が多いこと。特に雨があると大変。


2016年6月13日月曜日

桧枝岐・帝釈山(2060m)・オサバ夏祭り、馬坂峠往復(2016年初夏)

2016.06.11

福島・桧枝岐村にある帝釈山オサバ夏祭りに参加してきた。

お祭りといっても、特別なイベントがあるわけではなく、参加者にはバッチを配られた。

登山口は、桧枝岐村の温泉施設新燧ノ湯のわきから林道に入り、40分も砂利道をがたがた走ったあとの馬坂峠。

整理員がでて、駐車の誘導をしている。
峠の広場はすでにいっぱい。
一段下の駐車場に駐車。

峠にはきれいなトイレが設置されている。

全員で用を済ませて、いざ登山道へ。

すこし緩やかな道の後、急激に高度を稼ぎ始める。

道の両側には、白い可憐な花がちらほらと咲いている。
地味だが、それなりに好感がもてうる風情である。
ただし、時期が早いのか、ポスターで見るほどの群落ではない。

あえぎあえぎ、登り続けると、あっという間に帝釈山頂上(2060m)。
たくさんの人が休憩中。

すぐに出発し田代山に向かう。
150m下って、80m登り返すと、立派な小屋が見えてきた。
田代山頂上と思いきや実は、本当の山頂標識は少し下ったところの草原の中にある。

少し早いが、お昼。

広場には、避難小屋を兼ねる御堂がある。
中をのぞくとすごくきれい。

隣に真新しいトイレがある。
これまたすごくきれいで、スリッパをはいてはいる。

よその女性が靴を脱いで入れというので、ベンチに座って靴を脱いでスリッパをはこうとすると異様に大きい。
後で聞くと、靴を履いたままで入れるとのこと。

小屋のすぐそばに湿原が広がる。
吹き渡る風が気持ちがよい。

湿原を一周。ただし、一方通行になっている。

後は元来た道を帰ってきた。

太陽が顔を出すと、完全に夏であった。



馬坂峠の看板。台倉高山ではなく、帝釈山に向かう。

出発前の時間



すぐに帝釈山頂

150m下って80m登りかえして、弘法大師堂に到着。


近くには立派なトイレ。


個室前の廊下。

個室。きれい!

トイレ前の広場でお弁当




これは田代山湿原。広々して気持ちがよい。









可憐な花

岩うちわ?

帝釈山に戻ってきた


これがオサバ草。白い花をつけている。





馬坂峠に帰ってきた。これはといれ。

ミニ尾瀬に寄ってきた。こまくさが咲いていた。