2025.10.11
岩木山に再チャレンジをしてきた。ただし今回はリフトを使ったお手軽登山。
お手軽とは言え、岩木山をなめてはいけない。とてつもない急坂を150mも登る必要がある。
前回、岩木山にチャレンジしたのは2019年7月30日、徹頭徹尾濃いガスの中を登り下ってきた。したがって、周囲の風景の記憶は一切ない。
今回は、晴天とはいかなかったが、津軽平野から北海道まで見渡せ、独立峰特有の高度感のある景観を堪能することができた。
リフトを使うと1480mまで一気に上がる。頂上は1624mなのでたった150mほどの登山になる。
リフトに搭乗し8合目駐車場を出発。登るに従い展望がどんどん開けてゆく。このあたりは、ナナカマドのような赤い紅葉は少ないようで、茶色、黄色が主役である。ダケカンバはとっくの昔に葉っぱを落としてしまったようですっかり冬支度を終えている。
左(北)の方に、美しい弧を描く海岸線が見えてきた。津軽半島の七里長浜である。その向こうは北海道松前半島のようである。
10分も経つと終点。体に当たる風が想像以上に冷たい。慌てて、近くの小屋に駆け込み、体勢を立て直す。
いざ出発。とりあえず岩だらけの道を歩み始める。
頂上の方をみてびっくり、とんでもない急登である。登山道に豆粒のような登山客が点々と続いている。
リフト駅からすこし下ると登山道のすぐわきにまん丸の火口が口を開けている。水は溜まっていないが鳥ノ海というらしい。
振り返ってみると、昨年の月山ほどではないが、あとからあとから登山客が上がってくる。登山道には木がないので、すべて見通しが効く。
右手におおきな岩が見えてきた。そのわきを巻いて少し下ると避難小屋。ここで少し水休憩。
ここから、頂上まで一気に130mほどを登るが、とにかく急登である。おまけに大きな岩がぼこぼこと露出していて歩きにくい。道は上り下りの二条になっており、右側通行である。
急登は苦しいがメリットもある。高度があっという間に稼げる。避難小屋から20分余りで頂上到着。
頂上からの眺望は素晴らしいに尽きる。南には白神山地、北には広大な津軽平野、その向こうに北海道の半島、東の方には八甲田の峰々が連なっている。
独立峰で、頂上付近が急峻なので足元がストーンと切れ落ちている。まるで飛行機にでも乗っているような高度感覚である。
前回は、深いガスのなかで一切見えなかった。こんな素晴らしい展望が待っているとはあまり期待はしていなかっただけ喜びが大きい。
しばし風景を堪能したあと下山開始。ほとんど下るだけであるが、これが結構汗をかくのである。たくさんの登山客とすれ違いながらリフトまで下ってきた時には、登りと同じように汗をかいていた。
たった2時間、150mほどの軽登山であったが、結構歯ごたえがあり満足度の高い山旅でした。
百名山に名を連ねている理由がよくわかる名峰岩木山でした。
津軽平野から見る岩木山。きれいな弧を描く。 |
8合目駐車場をリフトに乗って出発 |
晴天ではないが、 数十km先の北海道まで見える。 |
10分ほどで上駅に到着。 |
想像以上に寒いの小屋の中で衣服を調整 |
これが頂上。岩だらけの急登が続いている。 |
駐車場からの登山道の合流地点には大きな火口がある。鳥ノ海という名前がついている。岩木山は火山であることを認識 |
振り返る登山道。左のピークは鳥海山 |
リフト駅は高台にあり、いったん下る必要がある。 |
岩だらけの道が続く |
大きな岩のふもとを巻いて少し下ると避難小屋 |
鎖場はないが、とてつもない坂道が続く。避難小屋がだいぶん下に見える。 ロープは登山道を規定するためのものだが、つかまって登ってもいいみたい。 |
ほぼ一定の勾配が続く。頂上はもうすぐ。 |
やっと頂上。ケルンの前でお昼休憩
がけっぷちに石造りの立派な神社が建っている。 |
神社の前に展開される絶景。八甲田の峰々も遠望できる。 |
頂上には避難小屋もある。 |
北方向。津軽半島の西側は七里長浜と呼ばれる。弧状の海岸線が美しい。 |
下山開始。西側にある登山道は、上下別となっており右側通行。 リフト上駅も見える。 |
8合目の駐車場が真下に見える。 |
岩の急坂を慎重に下ってゆく。泥道がなく、靴には泥が一切つかなかった。 |
帰ってきました。たった2時間の山歩きでしたが満足感がMax。 |
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