2023年11月29日水曜日

大木のモミジの紅葉が圧巻の久慈男体山(2023.11.29)

 2023.11.29

今年も紅葉のシーズンになった。

紅葉狩りといえば茨城県奥久慈地方にある久慈男体山と決めている。久慈男体山の登山コースにはモミジの大木がたくさんあり、いつも満艦飾の紅葉で待ち構えてくれている。

昔の仲間を誘って、健脚コースで登り、一般コースで下山。

途中、大円地越で昼食。悲しいことに、作りかけのカップラーメンがひっくり返りスープなしになってしまった。仕方がないので、スープたれを半分にしてまぜそば状態にしてお昼ご飯。

本日は、県外からの登山客が多数詰め掛け、ウイークデーにしては混雑した久慈男体山であった。


朝日に輝く久慈男体山を目指して出発。西壁はとんでもない絶壁になっている。

暗い針葉樹林帯を抜けて”モミジ谷”に到着。ここにはたくさんのモミジ大木がある。

一部に緑を残したモミジ

日光の当たり方で色が輝いて見える。

狭い谷間はモミジの競演





まだまだある。

鎖を伝って、急峻な道を急ぐ。


ほぼ垂直の壁をよじ登ってゆく。

尾根に近付くと黄色の葉っぱばかり。

稜線が見えてきた。



本峰をバックに記念撮影。この辺で標高400m程度。まだ200mある。
このピークに男体山神社奥宮が鎮座する。

鎖場のオンパレード。まだまだ続く厳しい登山道。

ようやく頂上に到着

一般コースを下山開始。健脚コースに比べて安全に歩ける。

道端で見かけた花。名前を思い出せない。この時期に咲いている?

久慈男体山本峰の西側は絶壁。



大好きなケヤキ林がある大円地越(峠)に降りてきた。

この辺のモミジはまだ若木が多い。

すくっと立つケヤキは美しい。




一般コースの谷にあるモミジ巨木。このような木がたくさんある。




暗い谷間は赤く染まる。



健脚コース分岐まで降りてきた。



2023年10月30日月曜日

突然の雷雨に見舞われた久慈男体山(2023.10.28)

 2023.10.28

気温がずいぶん下がってきているので、クモの活動は低下しているはず。(夏に登るとクモの巣だらけになる)久しぶりに久慈男体山に登ってみた。

滝倉のトンネルの入り口付近に駐車をして、急な旧道跡を登って行くとすぐに古びた鳥居がある登山口に到着する。

いきなり急な登山道が始まるがしばらく我慢をしているとやがて緩やかになってくる。

すると久慈男体山の本峰が見上げる形で見えてくる。

そのままほぼ水平に進んでゆくと健脚コースに合流する。そこから少し登ると大きなモミジの木が林立する”モミジ谷”に到着する。この時期、モミジは完全に夏仕様のまま。紅葉にはあとひと月ほどかかると思われる。

ここでしばし休憩。

困ったことに、雨がぱらつき、しかも遠くの方で、雷の音がする。雨の時間が1時間くらいあるとの天気予報を見てきたが、雷雨の話は聞いていない。あたりはまだ明るいので、健脚コースを上がった尾根にある東屋に急ぐことにした。

先ほど抜いていった女性の登山客があきらめて降りてきた。聞くと最近この辺りで、滑落死の遭難があった由。少し心配になるが登りを継続。

このコースは急なのぼりで有名である。久しぶりの急登を急ぎ急ぎ登ること30分。息が切れ、心臓が早鐘を打つよう。足の筋肉も疲労が激しい。

再びパラパラとしだしたころ、Just-in-timeで東屋に到着。荷物を下ろす間もなく雨脚が強くなってきた。風がまだ余り強くないのでラーメンを作って食べる。

ラーメン昼食をしていると、驚くことに二人の登山者が避難してきた。あたりはますます暗くなり、風も強くなってきた。

気温も急降下。汗をかきかき登ってきたからだが震えだす。慌てて持ってきた防寒着と雨カッパを着装。

至近距離で、雷の爆音が聞こえる。以前日光男体山で遭遇した雷ははるか下の方で聞こえたが、ここはそんなに高度が高くないためか上のほうでなっている。

それでも1時間もしないうちにあたりが明るくなってきた。

後から来た二人は、雨の中下山をしていった。

こちらも頂上の神社に参拝して下山する。

頂上から見る下界は、谷々には、霧が充満している。まるでモノクロの写真をみているようであった。

麓の男体山神社に着くころには、気温も上がり、カッパの中は汗だらけ。


ブナが少し色づいているのみで、本格的な紅葉にはまだ時間がある。


モミジ谷を上がった尾根から見る本峰。空が暗くなってきた。




小降りになった頂上から見る下界


谷筋には霧が充満している。



頂上神社で参拝




長福から見上げる本峰。色づきは一部。


林道の傍らにはアジサイの花(?)

2023年10月21日土曜日

【妙高連峰登山:Day2】高谷池から黒沢池を経て、妙高の急登坂路を上る。(2023.10.18)

 2023.10.18

長らく気になっていたが、なかなかきっかけをつかめないでいた新潟・妙高連峰への登山をいよいよ決行。二日目。

今日は、高谷池ヒュッテ(2100m)から、黒沢池ヒュッテ(2000m)に行き重い荷物をデポ、妙高山(2454m)まで往復し、富士見平経由で笹ヶ峰登山口に帰る行程である。累積登高800m、歩行距離12㎞の山歩きになる。いささか体力が心配である。

 高谷池ヒュッテの2階で目が覚めた。いつも山小屋では起床時間より前に目が覚めるのが常であるが、なぜか今日は、ぐっすり寝込んでしまった。

5時になり、電灯が灯されると途端にあたりでガサゴソと準備が始まるが早立ちの登山客もいて一部の寝床はすでに空っぽ。

5時半から朝ごはん。どんぶりいっぱいの中華丼。あまり食えないと思いながらも完食。

予定通り6時に小屋を出発。外気はさほど冷たくない。ちょうど0℃であるが風がない。黒沢池に向けて木道を歩き始めるが、すぐに泥道になってしまう。土壌には大量の水分が含まれているようで、霜柱が凄く長い。ザックザックと踏みしめる。ありがたいことに滑らない。

笹原を進んでゆくと、小さな平べったいピークに到着。茶臼山というらしい。見通しが開ける。山の東斜面の紅葉が、朝日を浴びて、黄金のように輝いている。

右下の方に、高谷池の湿原よりも広大な湿原が見えてきた。まだ日陰になっている。湿原全体が黒沢池の呼称のようである。

黒沢池ヒュッテに到着。宿泊客はすでに出かけてしまったようであり、あたりは森閑としている。妙高山に登った後ここに引き返してくるのでザックをデポし、身軽になる。今日の天気は、高気圧ど真ん中の超快晴。雨具、防寒着等重いものはすべておいてゆく。持っているものは水500mL、お昼のお弁当のおにぎり2個。あとは、EnergyGel3~4個、行動食のナッツ2~3袋をサブザックに詰め込む。念のために上着は着てゆく。

妙高本峰に取り付くと400mほど登るだけでよい。問題は、そこに至るまでに、外輪山に150mほど登り、急峻な外輪山火口壁を150m下る必要があることである。

浅間山の外輪山の黒斑山トーミの頭からの登山道のイメージに近い。上からのぞき込むと結構な高度差を感じげっそりする。

案の定、大倉乗越から下りは、鎖場の連続。垂直に近い角度で降りてゆく。鎖場の難所を越えると、斜面をトラバースしてゆくのであるが、根曲がり竹の切り株が露出するアップダウン道が続く。

ようやく妙高本峰の取りつき口にあたる長助池分岐に到着するとベンチで3名ほどが休憩中。こちらも一息入れる。

ここからの登りが、大変で、妙高のピークに向けて急坂をまっすぐ登って行くような大変な登りとなっている。ぼこぼこした岩が転がる谷筋を登って行くと、見上げると後ろにひっくり返りそうになるような岩の登りになる。救いは、泥んこ道がなく足の掛かりもよく非常に登りやすい。

地元茨城の久慈男体山健脚コースを彷彿とさせる道になっている。

あえぎあえぎの1時間10分ほどで、泥んこの頂上広場(北峰)に到着。岩の塊がそこらに点在している。先月登った日光白根山の頂上の雰囲気である。まさに火山の頂という風景が展開されている。

ここから、西の方をうかがうと、昨日登った火打山はもちろん、はるか向こうに雪をいただく北アルプスの峰々が連なる。東の方はというと絶壁となっており、東側の登山道にある大谷ヒュッテ(避難小屋)が真下に見える。ものすごい高度感である。

妙高は双耳峰になっており、少し標高が低い北峰に頂上標柱がある。

南峰に行ってみる。こちらは完全に岩だらけのピークになっており、各々のかたまりははとんでもない大きさである。ものの本によると安山岩というらしく黒くて大変固い。

昨日の火打山とは、打って変わり荒々しい風景である。

お客さんが続々と登ってくるが、大部分は、大きな荷物をしょっている。これから、東の燕温泉に下山するようである。

下山をすることにした。もと来た道を引き返すのは少数派。

途中、続々と登ってくる登山客を、優先させながら下山。登りと違い、精神的、肉体的にも余裕がある。

高谷池でテントを張っていた外国人の少年少女グループが大量に登ってきた。ガイドが引率しているようである。荷物を全く持っていない。しかも半そでである。どうやら自分と同じルートで引き返す算段と見受けられた。今日は心配ないが、急に天候が悪くなったらと余計な心配をする。そういえば、雨の富士山に登った折、大量の外国人登山客が、半そで、半ズボンで登っていたのを思い出す。どうも人種が違うようである。

それにしても大倉乗越へののぼり返しのつらいこと。休み休み歩き、黒沢ヒュッテ、富士見平分岐をへて、もう紅葉を楽しむ余裕もなくほうほうの体で、駐車場に着いたのはもう3時になろうとする時刻であった。朝出発して9時間かかってしまっていた。



朝日を受けて輝く火打山

北アルプスの峰々も朝日に輝く

道は霜柱でザクザク。滑らないのでドロドロよりまし。

つつましいピークの茶臼山到着。ここで北側の展望が開ける。



茶臼山から。日本海方面は雲が多い。朝日で斜面の紅葉が美しい。




下の方に広大な黒沢池(湿原)が見えてきた。

池もある。

黒沢池ヒュッテが近づいてきた。

宿泊客は出発した後で、森閑としている。ここで重い荷物をデポする。

小屋前は三差路。右が富士見平/笹ヶ峰、左が妙高山。ここから150mほど外輪山を登る。

大倉乗越(2,145m)。せっかく上った150mをここから下る。

妙高の本峰が間近に見え始めた。手前から登るが、きつい勾配になっている。

振り返るとやさしい風貌の火打山も見えるが、遠くなってきた。



長助池が眼下に

振り返る大倉乗越。この外輪山の火口壁を下ってきた。



長助池分岐に到着。

とてつもない勾配の登山道が始まる。ぬかるみがないので助かる。

頂上につながる岩のピークが見えてきた。

ついに妙高山頂点に立つ。

東側は、高度差が大きい展望が広がる。野尻湖方面。

妙高高原駅方面。




荒荒しい頂上風景

南峰から北峰を望む。東側は切れ落ちている。







妙高に比べて火打は優しい風貌。
後ろの丸い山は焼山。活火山で煙が噴き出している。

西側の外輪山







頂上エリアは意外に広い。

北峰の広場は、どろんこでぐちゃぐちゃ。

北峰から南峰を望む。

長助池分岐まで降りてきた。高谷池ヒュッテで作っていただいたお弁当を食べる。おにぎり二個。ラップされているので湿り気があり食べやすい。

これからこのうっとうしい外輪山火口壁ののぼり返しが始まる。

続々と登山者が登ってきて妙高に向かう。

黒沢ヒュッテでザックを回収。外国人少年少女たちのものと思われるたくさんのザックがデポされている。

黒沢池は広い

吹き渡る風が、気持ちがよい。

途中のブナのトンネルを抜ける。

黄色が目に刺さってくる。

黒沢の橋まで戻ってきた。ゴールはもうすぐ。

黄金色のトンネルまだまだ続く。

笹ヶ峰登山口帰着。まだたくさんの自動車。