2022.8.07
永年のあこがれの山の一つであった白馬岳(2932m)登山を決行することになった。茨城県をベースにしてると結構距離があるので、ついでに近くにある雨飾山(1963m)にも登ることにした。せっかくなので、近くにある火打山、高妻山にも足を延ばせばよいものであるが、さすがに寄る年波に勝てずに、体力的にこの辺で押さえておく必要がある。
さて一発目の白馬岳であるが、無理をしないことを前提に計画することにしており、栂池高原までロープウエーで上がり、一泊。次の日に尾根まで上がり縦走し、白馬岳経由、白馬岳頂上宿舎に宿泊。翌日猿倉まで下山する2泊3日コースにした。
以前住んでいた横浜では、登山に適したバスが多々利用でききわめて便利であったが、茨城に住んでいるとどうしても自家用車での遠征になってしまう。車は便利であるが、今回のように登山口と下山口が異なる場合には、いささか都合が悪い。
幸いにも今回のケースは、バスの便が良く両登山口をバスで容易に移動可能である。
宿の人のすすめにより、白馬村にある八方第5駐車場に車を停める。何日止めても無料である。広大な駐車場には10台程度しか駐車していない。
駐車場のすぐ近くにあるバスターミナルに移動する。ターミナルからは長野、大阪、東京に向けて長距離バスが頻繁に出ている。おまけに、2階にはモンベルが店を構えている。あいにく次のバスまで1時間。
やっとバスが来た。栂池高原に向かう。乗客は数名程度。登山客は自分を入れて2名。栂池高原駅からは、ロープウエーを3本乗り継ぎ、自然園駅で降りると、標高はすでに1800mを超える。
空気はだいぶん温度が低くなってきているが、それでも直射日光が差すとさすがに厳しい。
沢山の登山客がぞろぞろと下山してくる。さすが人気の山である。
ロープウエーから歩くこと5分程度で、今日のお宿の栂池ヒュッテに到着。完全に山小屋を想定していたが、かいこ棚式の相部屋以外は、下界のホテルと変わらない。客層も明らかに登山客以外も多い。早速風呂に入り豪華な夕食。出発が早いので、朝ごはんをお弁当にしてもらう。
8月8日、いよいよ白馬登山。暑さを避けるために、5時前に出発。すでに何名かの先行者がいる模様。
根曲り竹が生い茂る岩だらけの登山道を歩き始める。すぐに明るくなってくる。小鳥が盛んにさえずっている。あいにくウグイス程度しか聞き分けられない。
登るに従い、雲海の向こうに唐松岳付近と思われる北アルプスの稜線が見え始めた。上空は薄曇りで、暑くもなくラッキーである。
出発して1時間ほどで木道が現れ天狗原に到着。あたりはちょっとした湿原になっており、池塘が点在する。ベンチがあるので小休止。行く手を見上げると雪渓が見えている。その上は平べったい山になっており、これが乗鞍岳のようである。登山道が、背の低い森の中をまっすぐに上がっているのが見え、多少身構える。
湿原の向こうの登山道は、きわめて歩きにくい。大きな岩がごろごろ転がっており、それらをのりこえながら高度を稼ぐ。
小さめの雪渓が目の前に現れた。ここを登ってゆくのであるが、幸いにも傾斜が緩くアイゼンは必要ない。
雪渓を登り、ゴロゴロ岩の道を登りきると、ハイマツに覆われた広大な平面に出てくる。向うの方に大きなケルンが見える。やがて、大きなケルンと標柱のある乗鞍岳頂上に到着。地形図を見るとピークと、最高地点と標柱の場所は異なっている。行く手の方から年配の人が、歩いてきた。しばらく話をする。聞けば、唐松岳から縦走してきており、白馬大池山荘に宿泊し、4日目だそうである。時間はたっぷりあるとのこと。
道はここから、白馬大池山荘に向かって大きく湾曲しながら降りてゆく。ただし、大きな岩がごろごろと転がっている道なので、歩きにくい事おびただしい。
高層のガスは取れてクリアに晴れ上がってきた。雪田、雪渓を頂く峰々が美しい。
大池山荘に到着。朱塗りの大きな山小屋である。小屋前の白馬大池が静かに横たわっている。透明な水がそのまま飲めそう。
小屋の前のベンチで小休止。小屋の前がテント場。ここの標高は2400m。森林限界の上である。厳しい直射日光を覚悟しながら、ここから白馬岳まで尾根道を500m以上上り詰める必要がある。約3.5時間の行程である。
ざくざくした雷鳥坂を登り始める。勾配はきつくないが妙に息苦しい。やはり高度が高くなると空気が薄くなるのか・・・
この辺りは比較的平坦であり、広大なお花畑が広がっている。見れば一面真っ白、見事なチングルマ畑。真夏の太陽を精一杯あびている。
登るに従い、北隣の雪倉岳が壮大な姿を見せるようになってきた。下の谷からピークまでずいぶんと高低差があり壮大さに圧倒される。
残念なことに、だんだんと雲が視界を遮るようになり始めてきた。
船越ノ頭に到着するころは、小蓮華岳の方が一瞬見えたかと思うと次の瞬間には真っ白状態。
ガスの切れ間に時折見える縦走路は、くねくねと天に向かってどこまでも登って行くよう。
幸いなことに多くの登山客が行きかい不安覚えるようなことはない。
縦走路の脇は、お花畑。色とりどりな花々が咲き乱れており、花の素人である自分にも、十分に楽しませてくれる。
小蓮華山(2766m)に到着。直線距離3kmほどの向うに、目指す白馬岳が見えるはずであるが、どうしてもその全貌を見せてくれない。
あと170mほどの標高差であるが、一旦ここで、100mほども下ってしまう。精神的に堪える。
三国境に到着。ここは雪倉岳への分岐になっている。最後の登りあと180m!!
ガスがどんどん濃くなってきた。苦しい登りを刻んでいるとガスの向こうに人影と、標識が見えてきた!!ついにやってきました白馬岳頂上2932m!!
周りは何も見えないが、南側は絶壁。その下の方からガスが吹き上げてくる。風は強いが、寒さはない。日頃の行いが悪く、いつもながらのガスの頂上風景である。休憩もそこそこに下山を開始。
すぐに頂上直下の白馬山荘に到着。比較的緩斜面に広大な建物が何棟もある。定員が800人だそうである。糞尿の処理だけでも・・・と余計な心配をしてまう。ただ今は、コロナ患者が出たということで休業中で、閑散としている。唯一空いていたレストランに入り、サイフォン式のコーヒーを注文。2800mの空中レストランである。本来なら窓の外には、壮大なパノラマが広がっているはずであるが・・・昨年、暴風雨の中で立ち寄ったミツマタ山荘でのコーヒーを思い出す。
のんびりと時間を過ごした後、白馬頂上宿舎に向かう。白馬山荘からは指呼の距離にある。鞍部に建つこれまた大きな山小屋である。
夜になった。夕焼けとか、下界の夜景をと優雅なことを言ってられない。濃いガスと強風にあたりは覆われてしまった。
夜ご飯タイム。コロナのせいで、輪番制。館内放送で番号が読み上げられる。最後は170番を超えてる程度の数で終わった。定員は400人オーバーなのでハイシーズンなのに半分程度の数に抑えているようである。ご飯はバイキング方式で山小屋にしては相当豪華な方である。食べられる量だけをビニールの手袋をはめて取る。残飯を削減するのが大きな目的だそうである。
部屋は、蚕棚方式で一部屋16人定員のところを8人。自分のことはわからないが、夜になると早速いびきの競演。いびきにもいろいろな種類がある。一回ごとに”プッシュー”という人や、”ガーピー”、”ガ~ガ~”、・・・・いろんな音を聞いているうちに寝落ちしてしまった。
8月9日。朝はいつものように早い。
早出グループは、朝くらい4時ころまでに出発して行った。
となりのおじいさんは、明日早いのでうるさいかもしれませんが・・と仁義を切ってくれていた。いつまでも寝ているのでおかしいと思っていたら、5時前になって、時計を見たらしく、やおら起き出して超特急で、出て行ってしまった。なんでも朝日岳経由朝日小屋に向かうそうである。
今日は、猿倉まで降りるだけなので、8時ころ出発を考えていた。ところが、6時半にもなると部屋の中は空っぽ。することもなくなったので、予定を大幅に切り上げて6:30下山開始。強風が、濃いガスを含んで峠の方から吹き下ろしている。
ほとんどん人は、レインウエアなど着込んで出かけて行ったが、こちらは長袖一枚を着込んで半ズボンで下山開始。このルートはとんでもない急勾配である。いきなり急こう配が始まる。しかしながら、この斜面も素晴らしいお花畑。様々な花が入り乱れて咲き誇っている。
5分も歩かないうちに汗だくになってしまい、結局半袖一枚に。
岩だらけの急こう配を過ぎると、雪渓の上端に出てくる。
買ったばかりのアイゼンをつける。一応8枚歯(モンベルスノースパイク、2310円)。持っている10本歯のものは重いので、軽量化優先で購入したもの。あまり知識がない状態で急いで購入したものだが、大雪渓下降用には、あまり正解ではなかった。横に広がる爪がついているが小さすぎ。足を踏み出すと踏ん張れなくていきなりスリップし、お尻をしたたか打ってしまった。この時期、雪渓の雪は締まって固いのである。
山小屋で売っていた1200円のアイゼンは、この点考慮されており、大きな横向きの歯がきちんとついていた。
仕方がないので、カニの横ばいを行いながら、降りてきた。それでも、岩だらけの道を下りるより雪渓の方が歩行速度が圧倒的に速そうである。
雪渓の後は、山道と林道をしこたま歩きようやく猿倉荘に到着。上から3時間40分かかってしまった。
猿倉からは、バスも出ているが、ちょうど相乗りタクシーがあったので、八方第5駐車場に向かい、次の雨飾山登山口の雨飾高原キャンプ場に向かう。
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朝5時前。親切で、快適だった栂池ヒュッテを後にする。 |
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山小屋のわきから登山道が始まる。 |
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歌の楚々としたイメージとは違う巨大なミズバショウに遭遇。 |
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晴れ上がってきた!!左のピークは白馬岳につながる鑓ヶ岳(2903m)。右の杓子岳の直下には大雪渓が見える。 |
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平べったい乗鞍岳(2456m)が見えてきた。 |
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天狗原に近づくと木道が現れた。歩きやすい!! |
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天狗原到着。ちょっとした湿原となっていて、池塘が点在。向うの平べったい山が乗鞍岳。ベンチはまだ朝露で濡れていた。ここで小休止。 |
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湿原にはたくさんの種類の高山植物の花が咲いている。 素人にはまだ名前が分からない。後で調べよう・・ |
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湿原にはたくさんの種類の高山植物の花が咲いている。 素人にはまだ名前が分からない。後で調べよう・・ |
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池塘にはあやめも。時期が遅いのか、終わりかけている。池塘に咲くあやめもなかなか風情があっていい。 |
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ワタスゲは朝露でしっぽり濡れている。 |
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湿原の中を木道が走る。 |
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風吹大池分岐通過 |
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乗鞍岳直下の雪田が迫ってきた。 |
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東を振り返ると火打山、妙高山あたりか。近々、登ってみたい。 |
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乗鞍岳の直下は、ペンキを目印に巨大な岩を乗り越えて登る。 |
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岩の隙間にはイワカガミ。しぶとく生きている。 |
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大きな岩が立ち塞ぎ歩きにくい事この上なし。 |
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ここの雪田を登る。勾配が緩くアイゼン不要。 |
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振り返ると天狗原の池塘が光る。 |
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チシマギキョウ(?)が朝露に濡れている。 |
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白馬岳方面。この位置だと隠れて見えないか・・・。いい天気になってきた。 |
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ケルンが見えてきた。でもここは本当の乗鞍岳頂上ではない。 |
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これは、支尾根の雪倉岳(2611m)。 |
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乗鞍岳に到着。まさに北アルプスという風景。 |
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ここから大池山荘に向けて70mほど下降する。 |
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大池山荘が見えてきた。岩を乗り越え乗り越え行くため40分ほどかかる。 |
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白馬の手前の小蓮華岳か・・ずいぶん遠い。 |
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鑓ヶ岳もよく見える。 |
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白馬大池の水面近くまで降りてきた。風がなく静かな湖面となっている。 |
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朱塗りの小屋と背景が意外とマッチする。 |
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水は透明。でも魚はいないよう。 |
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白馬大池到着 |
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小屋前がテント場。 |
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小屋周辺は広大な平原になっており、様々な花々が咲き乱れている。 |
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アヤメも、チングルマも終わりに差しかかっている。 |
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チングルマ!! |
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一面がチングルマの花!!ここから2km先の小蓮華山を目指す。 |
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雷鳥坂を登坂中。白馬大池山荘の全景。定員が200名だそうである。 |
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真正面に乗鞍岳のケルンが見える。 |
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右手に雪倉岳(右:2611m)と鉢が岳(左:2563m)が見えてきた。 |
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行く手には、ハイマツの間をだらだらと縦走路が続く。 |
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東の方には、高妻山か? |
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端正で壮大なたたずまいの雪倉岳! |
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今年はブナ類の身も豊作みたいだ。クマが困らない。 |
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こんな高所の岩の割れ目でしぶとく生きている。 |
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さすが人気の山で人通りが絶えない。 |
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だんだんガスが濃くなってきた。 |
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船越ノ頭到着。 |
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当たりはすっかりガスに覆われ視界が効かない。 |
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ガスが切れた瞬間シャッター。手前の小蓮華岳でもずいぶんの距離。 |
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ガスに浮かぶ幻想的な雪倉岳。 |
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完全に雲の上に来てしまった・・・ |
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これはどうもヤマハハコというらしい・・ |
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一瞬のガスの切れ間。日差しがきつい。 |
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これはタカネナデシコというらしい。 |
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ミヤマアズマギク? |
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登山道の両脇にはハイマツがあり、その間には様々な花が咲いている。 |
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ピンクの花はハクサンフウロ(?)右の白はコバイケイソウ。 |
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ハクサンフウロ |
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上向きに咲くイワギキョウ。 |
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やっと小蓮華岳に到着。ここから70mほど下り、200mほど登り返す必要がある。 |
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まだまだ続く縦走路。だんだん緑が少なくなってきた。白馬岳はどうしても姿を見せてくれない。 |
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白馬岳、いよいよ最後の登り(のはず) |
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右手の鉢が岳方面。縦走路が続いている。 |
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気が付くと地面が白に変わっている。 |
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花の女王コマクサ!!。コマクサは、気位の高い花で、他の花が遠慮する厳しい環境にあるのをよく見かける。岩手山の頂上直下の火山性のザレ場で大群落を見かけたのを思い出す。 |
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白馬岳に向けては単純な登りではなかった・・・ |
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三国境に到着。ここは三叉路になっている。 |
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右手の鉢が岳の直下には長池が見える。おそらく昔は長円形であったろうが、一方の端が土砂で埋まってきている。 |
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やっと見えた白馬岳頂上。 |
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3000m近い標高でもイワギキョウが頑張っている。 |
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タカネシオガマ(?) |
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イワツメクサ |
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タカネヤハズハハコ(左)とタカネツメクサ(右) |
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タカネシオガマ群生 |
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タカネシオガマとイワギキョウの競演 |
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ガスの向こうに人だかりが・・ |
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悪戦苦闘、やっと到着しました白馬岳! |
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とてつもない絶壁の南側からガスが吹き上げてくる。 |
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老兵のGarminも2928mを示す。 |
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頂上直下の白馬山荘。 |
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コロナのため、定員800人の巨大な山荘は閑散。 |
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2800mにあるレストランは営業中。客はまばら。贅沢なコーヒータイムとした。 |
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少し下ると白馬頂上宿舎。白馬村運営。定員416人!! |
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よくわからぬ花? |
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白馬山荘は、白馬頂上宿舎からすぐ上に見える。 |
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大雪渓側の峡谷。深い谷になっている。谷底から陸続と登山客が上がってくる。 |
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今日の寝床。カイコ棚方式。上は使われていない。 |
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小屋の周りも大変な花畑。猛毒のトリカブト。意外にも高山であちらこちらで見かける。 |
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8月9日6:30猿倉向けてとてつもない急こう配を下降開始。湿気を含んだ強風が峠を越えて吹き降ろす。 |
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ミヤマアケボノソウ |
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ハクサンフウロ |
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イワオウギ。 |
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ミヤマダイコンソウ |
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クルマユリまたはコオニユリ。 |
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避難小屋まで降りてきた。中は狭く湿めっぽい・・ |
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急斜面の雪渓を横目に下降。 |
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はるか下に大雪渓が見え始めた。 |
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ありのように登山者が列をなす。 |
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雪渓からは、勾配が緩くなっている。 |
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白馬の村も雲でよく見えない。 |
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見上げるととてつもない断崖絶壁。 |
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雪渓には、落石(岩)がごろごろ。雪渓上で、大きな岩が滑り始めた。叫び声をあげようとした瞬間に止まってくれた・・・ |
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後で調べよう・・・ |
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雪渓の上端が下に下がっている(秋ルートというらしい)ので、 橋を渡り巻道に入る。 |
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雪渓上端まで来た。ここでアイゼンを履く。 ルートにはベンガラで赤くマーキングされている。 |
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雪渓では空気が冷やされて霧が発生。登山者の列が霧の中に消えてゆく。 |
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支流の谷にもまだ雪が残っている。 |
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振り返る雪渓。霧で幻想的。 |
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登山者が次々と霧の中に消えてゆく。 |
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雪渓の下端まで降りてきた。カニの横歩きの連続で膝がばらばら。 |
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白馬尻小屋に到着。トイレがある。今年は小屋はたたんでいる。 |
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この時間帯になるとさすがに登山者は減ってきた。 |
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猿倉山荘。ここまでバスが入る。 |
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明日に備えて雨飾高原キャンプ場に移動。 |