2021年8月29日日曜日

汗を搾った晩夏の八溝山(1022m)2021年8月28日

 2021.08.28

夏でも気軽に登れる山として、八溝山(1022m)が気に入っている。

広葉樹の下の広い登山道が特徴である。道が広いため、大嫌いなクモの巣が顔にかかることが少ない。しかもそこそこの高度があり、平地よりも6℃くらい気温が低い。

それでも25℃は越え、湿度も高いため少し歩いただけでも汗がほとばしる。

いつものように、8合目あたりの登山口に駐車して、昼食時間を含めて2時間弱の頂上往復の登山でした。

ほとんど意味のないことと思うが、頂上の展望台はコロナのため閉鎖されて上がることができなかった。


林道のわきから幅広い登山道(参道)が始まる。



ブナの巨木の下の道は気持ちが良い。
茨城県ではブナの木は比較的珍しいとのこと。


 

参道の両側には、スギの巨木が多い。
参道を離れるとほとんど広葉樹なので、古の昔、先祖が植樹したものであろう。




金性水に到着。冷たい水が大量に流れ出している。
ペットポトルに入れるとたちまち大量の結露が発生する。





神社まで直登する八丁坂。まさに汗が噴き出る。
まっすぐ150m高度を稼ぐと八溝嶺神社に到着する。

直径2mもあろうかと思われる杉の巨木にも遭遇する。







2021年8月3日火曜日

真夏の十和田湖と奥入瀬散策(2021年7月29~30日)

 2021.07.29~30

白神山地から、弘前を経由して、十和田湖に移動。

このシーズンの十和田湖は、閑散期のようであり、観光客は少なく出会う車も少ない。山道は、結構狭く、しかも台風の影響か路上には枯れ枝が沢山落ちている。そんなに急こう配ではないが、山道はグネグネと永遠に続きそうな感じがする。

散々車を走らせやっと峠に到着。滝ノ沢峠である。峠を越えると突然道路の勾配が急になる。火口壁特有の急斜面の道路をどんどん下ってゆく。木々の間から、湖面が時々白く光っている。

ホテルで一泊ののち、お決まりの観光コースに出発。

今回初めて知ったのであるが、十和田湖は半分秋田県、半分青森県である。今回は秋田県にあるホテルに投宿。奥入瀬は青森県にある。

まずは奥入瀬。渓流に沿って歩くのであるが、楽なくだりのコースを選択。子ノ口(ねのくち)湖畔に駐車して、少し国道を歩くと奥入瀬の渓流入り口がある。十和田湖の水は、ここから流れ出すのである。

湖面の標高400m。高原のイメージを持っていたが、400mではそんなに涼しくならない。

樹木の葉っぱのおかげで直射日光を受けないが、蒸し暑く、汗を搾る散策であった。

途中で耐えかねて、バスで引き上げることにした。

帰りのバスのエアコンの涼しいこと。






奥入瀬渓流は14㎞ほどある。ところどころで、左右から滝が流れ込む。遊歩道は国道102号と並行している。



橋を渡ると渓流の入り口。階段を下りてゆく。



最初は、どこかの小川の雰囲気。










水門が、現れた。東北電力の表示。水力発電の取水口らしいが、今は使われていないよう。




渓流には広葉樹の巨木が散在し、厳しい太陽の光から守ってくれる。



渓流は、急流になったり緩流になったりしながら14㎞をくだってゆく。

このような急流が現れたりする。

歩道は時々途切れて国道を歩く羽目になる。ただし、今は交通量は少ない。

魅力的な花を発見。名前は後から調べる。

銚子大滝。本流にある唯一の滝ということである。その他の滝はすべてサイドから流れ落ちる。

玉簾(tamadare)の滝


同じような渓流の風景が延々と続く。

白布の滝

緑の下を歩道が続くが、湿度が高く汗が噴き出す。



雲井の流れのバス停に到着。バスに乗って帰ることにした。ただし、便数は多くなく6本/日である。十和田湖面は標高400m。ここまで4㎞歩き、標高が330m程度。渓谷としては緩やかな流れになっている。













奥入瀬の散策の後は、定番の十和田湖の遊覧船。
遊覧船に乗るには、湖を半周して対岸の休屋(やすみや)に行く必要がある。

遊覧船は、休屋(やすみや)の桟橋から出る。

幸いにも観光船はあまり混んでいない。


十和田湖の水は、周りの山から流れ込むものもあるが、湖底から湧き出しているものもあるそうである。温度が高く真冬でも氷が張ることがないということである


湖面は風もなく静かで鏡のようである。松島を思い出させるような小島が点在する。

それぞれの島には名前がついている。


他の遊覧船に遭遇。船名がなぜか八甲田。十和田にある観光船はこの二隻のみ。







観光船はサービスのため、小島の近くを走ってくれる。




立派な松が生えている岬を通過。




湖水は比較的透明度が高く、プランクトン少ない夏場が一番透明度は高くなるそうである。






周辺の山の上からも十和田湖の絶景が望める


発荷峠からの眺め。風がなく湖面が鏡のようになっている。
十和田湖は二重カルデラになっており、前に見える半島が内側の外輪山である。その向こうが火口側で、水深も300mを越える。

発荷峠からの眺め。

発荷峠からの眺め。



2021年8月2日月曜日

真夏の男鹿半島と白神山地(2021年7月28~29日)

 2021.7.28-29

2021年7月現在、日本には世界遺産なるものが23件存在する。別に世界遺産コレクタではないが意識せず、既にそのうち5件も訪問している。今回白神山地で6件目となる。

白神山地は法隆寺、姫路城、屋久島とともに、1993年に日本で一番早くに認定されている。

白神山地は秋田県と青森県の県境に広がる山地である。それぞれのピークは高々1000m程度であるが、山域は広大で、著名なビューポイントまではふもとの村から長い距離のドライブが必要である。ちなみに藤里のビジターセンタを起点に、岳岱(がくたい)といわれるポイントまでドライブすると、狭い山道を1時間弱運転しなければいけない。所によってはすれ違いがむつかしいので要注意である。

また、動物が沢山暮らしているので、動物優先の運転も求められる。

ちなみに、遭遇した動物は、クマ、狸、リス、山鳩。特に山鳩はたくさんいて、なかなかよけてくれない。

今回は、秋田県藤里町から入山し、秋田県の弘前方面に抜けた。


途中で、男鹿半島の寒風山に立ち寄った。頂上には、回転展望塔があり、広大な八郎潟干拓地が眼下に広がる。北を望むと目的地の白神山地が広がっている。




寒風山から八郎潟を望む。八郎潟はかつては琵琶湖に次ぐ第二の面積を誇っていたが現在は、干拓地の周辺に残存湖が多少残るのみである。



海沿いには多数の風力発電風車。どこもそうであるが、すべてが同じように回っていないのがいつも気になる。



八郎潟の広大な干拓地には一面稲作が行われている。干拓地内の道路はひたすら直線。











秋田といえばなまはげ。寒風山の展望台に展示がなされている。



白神山地の岳岱(がくたい)に到着。立派な展示小屋がある。太陽電池による照明がつくが暗くてよく見えない。



樹齢400年といわれるケヤキの木。残念ながら半分朽ちている。

樹齢400年といわれるケヤキの木。残念ながら半分朽ちている。

ケヤキの幹には漢字の刻みが入っているものがある。これはいたずらではなく、戦時中に伐採が計画されていた跡ということである。ブナの木から戦闘機のプロペラが作られたりしている。

朽ちたブナには虫の巣か、キノコがびっしり。

モリアオガエルの池。今はふ化してオタマジャクシが泳いでいる。

岩の上のブナの巨木。幹回りは2~3mある。

見上げるとブナの木には大量の葉っぱが繁茂している。