2021.04.25
<スライドショー>
https://youtu.be/GGa5SYei5aw
比較的近くにありながら長年登れていなかった甲武信ヶ岳(2475m)のチャレンジすることになった。甲武信ヶ岳の登山コースは往復の距離が長いため、最短の毛木平発着甲武信小屋どまりの計画にした。それでも15km、累積登高1200mの山登りとなる。
朝4時に茨城を出発、北関東道~上信越道~中部横断道~毛木平の4時間のドライブ。
8時前に毛木平に到着。駐車場にはすでに10台ほどの車がとまっている。
早速準備に取り掛かる。隊長の大森さんの荷物がやけに重い。夜の宴会に備えた物品が大量に入っているそうである。
登山届を出して早速千曲川に沿った登山道を歩き始める。登山道といっても古い林道の跡の緩やかな道である。基本的に勾配はきつくないが、ところどころ崩壊したところは、巻道になっていたりする。そのような場所は極めて歩きにくい。
谷川の音にずっと付きまとわれながら歩く時間が長い。
なめ滝に到着。大きな岩の上を水が勢いよくすべり落ちる滝である。少し休憩。ここから上は路面が凍っている様子なのでアイゼンを装着。
道がだんだんきつくなる。
水音も聞こえなくなったころ、千曲川・信濃川の源流に到着。水でも汲もうかと思ったが、完全に雪に覆われている。
ここから本格的な急登が始まる。路面は氷で覆われているが、岩がぼこぼこしている道よりかえって歩きやすい。ただし、急登で歩みが苦しい。約200mほどの標高差を、苦しみに耐えるているとやがて道が緩やかになり、尾根道に合流する。
ここでやっと視界が、少し得られる。国師岳が壮大な姿で迫ってくる。残念なことに雪が舞ってきて視界がだんだん悪くなる。
ここから尾根道を100mほど上がると頂上である。
樹木がなくなり、岩がごろごろしたガレ場が始まる。ガレ場を越えると山頂である。
この山は山頂のごく周辺のみ樹木がなく視界が開ける。360°のパノラマをと期待をしたが、やはり雪が邪魔をする。
早々とあきらめて小屋に向けて100mほど下る。こちらサイドは、陽が当たりやすいようで、樹間の道でも雪・氷が少ない。
なつかしいような煙のにおいがしてきた。やがて木々の向こうに赤い屋根が見えてくる。
甲武信山荘に到着。チェックインが二時なので、それまでテラスで待つ。
家に連絡をしようと携帯(Y-Mobile)を取り出す。一瞬4G圏内になり、ごく短いメール文を送ったきり、後はなにもできなくなった。
山荘内に大きな薪ストーブがある。薪ストーブは何とも言えない暖かさがある。トイレが、感動的にきれいで実に水洗になっている。 水は、旧道にある水場からポンプであげているそうである。電気はソーラー。LEDの常夜灯も灯る。山小屋もずいぶんと近代的になってきた。
日曜日でコロナのためか、お客さんがほかに一人のみ。実に瑞牆山のほうから縦走してきたそうである。地図で確認すると20kmにもなる。超人的である。
いつものことであるが、山の夜は早い。7時にはもういびきが響き渡っていた。
翌朝は、快晴となったが気温が非常に低い。小屋の人によると、屋外は想定外の―10℃を記録。屋内でも―4℃程度。
6時半下山開始。当初は十文字峠を経由して下山する予定であったが、足への負担を考えて元来た道を帰ることにした。
下山とはいえ最初は頂上まで登り返す必要がある。ハアハア言いながら頂上に到着。ご褒美は昨日と打って変わった晴天のパノラマ。
左右の均整が取れた富士山、少し目を右にやると南アルプスの北岳が国師岳の向こうに覗いている。手前の国師岳はやけに堂々としている。
長く風景を楽しみたいが、西の風が強く、猛烈に寒い。
下山することにした。
元来た長い道を長い時間をかけてゆっくり下ってきた。
このコースは、ほとんどが眺望の効かない林間の道を苦しみながら上り詰め、最後の最後で素晴らしい景色にありけるといった登山であった。
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毛木平の駐車場から出発。隊長の荷物が異様に重い。 |
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鹿のファミリーが出迎え |
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谷沿いの道を快調に飛ばす隊長 |
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ナメ滝に到着。ここら路面凍結が多くアイゼンを装着。 |