2021年3月24日水曜日

キレットの通過がスリリングな茨城奥久慈・篭岩山(501m)(2021年3月24日)

 2021.03.24

<スライドショー>https://youtu.be/U8_hLBpbiRg


大分春めいてきて、最高気温が20℃が予想されている中、仲間二人と、茨城県奥久慈の篭岩山に向かった。このコースは、20~30mの深さのほぼ垂直のキレットが2か所存在し、難度が少し高い。

特に、篭岩山から南側2番目のキレットが、一番難度が高く、垂直の壁を大きなツタの幹と鎖につかまり通過する箇所がある。特に下りの場合には足元が良く見えず難度が上がる。 このためここを登りとするため、釜沢越から入り、いわゆる裏縦走路を南下するようにした。

佐中の林道わきに駐車し、釜沢越に向けて出発。30分ほどで釜沢越に到着。折から気温ですでに体は、汗が湧き出てきている。

少し下ると湯沢峡に到着。湯沢峡もこの辺に来ると優しい風情に変る。

3~4日前の大雨のせいで、水量がいつもよりはるかに多い。

それでも、小さな川なので簡単に谷を越えることができる。


杉林の谷あいの道に入り、最後にググっと上り詰めると裏縦走路につく。

この辺のクマザサは完全に枯れてしまい、木々の芽吹きもまだであるので明るい尾根道になっている。さらに10分ほど歩くと篭岩山(501m)に到着する。駐車場から1時間弱である。

登ってきた方向を振り返ると久慈男体山が良く見える。しかしながら、いつもはよく見える日光男体山、那須岳は春霞の向こうにある。

昼食にすることにした。少し降りた岩場で座る。南からの風が吹きわたり気持ちが良い。

下山を開始。いきなりひや汗をかきそうな急坂が始まる。鎖、木の根っこ、岩ぽこにつかまりながらそろそろ降りる。

ホッとする間もなくすぐに鎖の垂直ののぼりが始まる。下った高さを登り返す。

登り返したところからは、さっきまでいた篭岩山がすぐそこに見える。

またすぐさまきつい下りが始まる。

ホッとする間もなく、問題の垂直の登りが始まる。ここの難しいところは、途中で大きなツタの幹を横にまたぎ、横移動をするところである。


何とか、クリアするとあとはのどかな尾根道歩き。篭岩の展望台で休憩し、不動滝まで降りてきた。

今日は水量が多く滝は轟音を立ててしぶきをあげている。


林道を経由し、駐車場まで戻り、帰路に就いた。


だんだんと気温が上がってくると奥久慈の登山シーズンは個人的におしまいになる。

気温の上昇とともに蜘蛛の巣が顔にまとわりつくようになるのもいやである。

5月の連休が限界に感じる。 


釜沢越(峠)に到着。ここは久慈男体山からの縦走路と交わる十字路になっている。

湯沢峡に到着。谷川は、縦走路に平行に流れる。
いつもは水量が少ないが、2日前に大雨が降ったので今日は水量が多い。

篭岩山に到着。久慈男体山が良く見える。

篭岩山の山頂の岩場で昼食。この辺りのクマザサは数年前に全部枯れてしまった。

篭岩山から南方面。中央左の独立峰的なピークは明山。縦走路がある。

最初のキレットを下る。ケヤキの大きな根が鎖替わり。

すぐさま垂直ののぼりの鎖が待ち構える。

後続の人が真下に見える。

最初のキレットを通過するとほぼ水平にさっきまでいた篭岩山が見える。

ツタの弦と木の根っこにつかまり垂直の斜面を下りる。

難所をクリアして、笑みがこぼれる。

ここが最難関の最後の登り。途中でツタをまたぎ右にトラバースをしなければいけない。

上から見下ろすとまさに絶壁。10年ほど前会社のチームで来たとき、100万円のカメラを持った仲間がおり、みんなで100万円のカメラをリレーしてここを乗り切った。



後は篭岩展望台までのんびりした尾根道が続く。

やっと展望台に到着。

左右ピークの間を湯沢峡が走る。


これが篭岩。十六羅漢が祀られている。

篭岩からの下りにも一カ所崩壊した急斜面がある。

湯沢峡まで降りてきた。

今日は水量が多いのでルート取りに苦労をする。


これは滝口。

滝口を見上げる。真冬に来るとシャンデリアみたいな大きな氷の塊がぶら下がっていることがある。

不動滝滝つぼ。今日は水量が多い。

路端にはなの花が満開。

ミツマタの花もいい色になってきた。



2021年3月14日日曜日

大雨の後すっかり春めいた久慈男体山(654m)(2021年3月14日)

 2021.03.14

ここ2週間、運動らしい運動をしていない。

スマホの万歩計を見ても、毎日2000歩以下、ひどい日は1000歩以下になっている。

これはいけないと一念発起し、久慈男体山に向かった。

昨日は春の嵐で大雨が降った。登山口に向かう途中で見る久慈川も泥濁りになって増水している。

滝倉から入り、長福に抜けるコースとした。

いつものように滝倉のトンネルの入り口付近に駐車して、登山口に向かう。くねくねと林道を少し登ると朽ちかけた鳥居がある。そこが滝倉の登山口である。

そこからいきなり、尾根道の急登が始まる。2週間もご無沙汰をしているせいもあり、歩みが苦しい。それでも休み休み歩みを進めるとやがて傾斜が緩くなってくる。

そのまましばらく行くと大円地からの道と合流する。

そこから個人的に命名したモミジ谷まではあと一息。

モミジ谷には、大きなモミジの木が何本かある。もちろん今どきは葉をつけておらず、あたりは陽の光があふれ明るい。昨日の大雨のためか、珍しく水音がする。ここは大きな岩がゴロゴロしている急な谷になっているが、すぐ上が尾根になっており、水がすぐに涸れるため、水が流れているのを見たのは今まで、1回しかない。今日が二回目である。

ここから鎖場が続くので、ストックをしまい。少し休憩をする。

上の方で、男女のチームの大声がする。見上げると上の鎖場に取り付いているところである。

尾根に上がる直前の鎖で、上からペットボトルが降ってきた。慌てて受け止めると、女性がしきりに謝っている。水の入ったペットボトルの落下音は驚くほど大きい。一瞬ギクッとなる。

尾根道に出た。ここらでほぼ半分の道のりである。ここからが正念場、鎖が続くことになる。

数えきれないほど鎖を過ぎてゆくと、尾根が近づいてくる。やがて、東屋のある尾根に到着する。強風が吹き荒れているが汗だくである。多少雲があるが遠くまでよく見渡せる。

ここまでくると頂上はもうすぐ。

絶壁の上に立っている男体山神社の奥社に到着。いつものようにお賽銭をあげてお参り。

一人の先客が社のわきで休憩中である。

天気は上々で、雪を頂いた日光の男体山、女峰山が遠望できる。

時折、強烈な西風が吹き抜けるが、陽の光が降り注ぎ寒さがあまりない。

間違いなく春は近そうである。

10時過ぎと時間はまだ早いが、お昼とする。昼食中、たくさんの登山客が次々と到着してにぎやかな頂上広場になった。

昼食後、帰りは長福を経由して、滝倉のトンネルまで帰ってきた。

長福の畑は、なの花と梅が満開であった。


林道のわきにある鳥居をくぐって入山。

尾根が、本峰に向かって真っすぐ伸びている。

登山道のわきには、黄色の花が。(名前はまだわからない)

モミジ谷に珍しく水が流れている。

千両か万両かと思ったがどうも違うみたい



登山道にはこのような鎖場が多数ある。



東屋前から西を望む。左の折れた木は、その昔、巨大なブナの立ち木であった。火事があった後、枯れて折れてしまった。



頂上から、日光男体山、女峰山

これは那須連山

頂上に佇む社

これはふもとにある男体山神社の参道

神社の裏手にある滝。今日は水が多くて威勢が良い。



長福集落はなの花が咲き誇り、もうすっかり春になっている。

長福集落から男体山を望む。梅が満開。