<スライドショー>
現在、九州の登山旅行の3日目。
今まで、韓国岳、久住山、阿蘇・烏帽子岳に登ってきた。
今日は、一番厳しい祖母山。
祖母山の登山ルートは、いくつかあるが、今日は竹田市の神原コースを選択。
往復11㎞の行程、1100mの登りとなる。
そのため、登山口に近い神原の民宿「清流」に投宿。
後で知ることになるのだが、食事のクオリティの高さで評判の宿である。
ご主人が、提供する地元食材を活用したフレンチ流の料理のレベルの高さには、正直脱帽。
6時前の朝食をお願いすると快諾していただきしかも手抜き無し。
お弁当も準備してくれてしかもそのクオリティも高さ。
ふと気が付くと、お弁当の箸袋に手書きのメッセージ。
恐れ入りました。
さて、登山の方であるが、朝早く発つことを旨としているので、朝6時すぎに宿を出発。
登山口は、宿から林道を5分ほど登ると、道幅の狭い林道に入る。
舗装されているが、狭くてくねくねの道路をしばらく進むと突然立派な駐車場が現れる。トイレも完備されているが、あいにくトイレペーパがなかった。
6:30時点、先客はいない。
今日は、気温がひくくなく、比較的軽装で、スタート。
宿のご主人のお話で、数日前に降雪があったが、不要だろうということでアイゼンは持参せず。
少し林道を歩くことになる。
大分は、林業の県である。大きく育った立派な植林が延々と続く。
すぐに、登山道への入り口がある。
最初はなだらかなのぼりがスギ林の中を続く。
谷を何回かわたるが、水は流れていない。
やがて5合目の避難小屋に到着。
山小屋には珍しく、火床があり、焚火可能である。しかも二か所も。
ここでもトイレがあったが、異物が詰まっており使用できず。
さらに進むと、やっと杉林もおわり、落葉樹の尾根道を登り始める。
行けどもゆけども同じような苦しい急坂が続く。
途中下りは一切なし。ひたすら登り続ける。
国観峠に近づくほどどんどん急になる。
やがて前方に大きな岩が現れ、その下を巻くように登る。
まずいことに、濡れた土の登山道に変わってきた。
急坂の上に、湿っており滑る。
これで雨が降ったらもっと悲惨なことになるかもしれない。
苦労しながら、滑る道を上り詰めるとやっと、尾根道に合流し、すこし行くと驚くほど広い広場に到着。
国観峠(くにみとうげ)(1486m)である。
救難時にはヘリポートとしても使っているようである。
駐車場を出て、ここまで2時間半ひたすら登り続けてきた。
ここまで800mほど登った。頂上まで、あと300m弱、1時間弱の登りになる。
ここからは比較的、緩やかな道になる。
泥道でスリップに注意しながらの歩行になるが、これが意外に体に堪える。
道が、石ころ主体に変わり、なだらかになってくると頂上が近い。
頂上には先客が二人休憩中。
あとからすぐに韓国の方が登ってきて、比較的広い頂上には4人の登山客。
あいにく、ガスの流れが多く。下界の様子はうかがい知れない。
それでも、時折、ちらっと豊後大野のほうが見えたりする。
しばらく待っても状況には変化がない。
雨雲レーダを見ると、八代市のほうから雲の塊が接近中。
あきらめてそそくさと下山を開始。
国観峠まで、何回か滑って転びそうになりながらも急いだ。
国観峠からの泥の急坂も難渋。
ロープにつかまりながらの下降。
靴も手も泥だらけ。
やっと5合目の避難小屋に来て小休止中、とうとう雨に追いつかれてしまった。
スピードを上げて駐車場に着いた頃は、じゃーじゃーぶりに。
洗い場があり、たわしで靴の泥を洗い落とすと、あたりはすっかり本降りに変わっていた。
最後に雨に降られはしたが、良しとしなければいけない。昨夏の東北では、5山中4山でガスの中だった。
歩行距離11㎞、累積登高1100m、5時間半の苦しい山登りでした。
民宿清流の夜ご飯の一皿。料理もさることながら、器にもこだわりが。 |
味噌田楽にシイタケのチーズ焼き。ほかにも数品出てきたが写真がない。 |
これは朝ごはん。 |
これはお弁当。 |
お弁当に書かれていた手書きのメッセージ |
(GPS高度記録)単調な勾配の祖母山神原ルート。Up/Downがないため、標高差~累積登高となる。 |
朝6時半の駐車場。ここで登山届を出す。備え付けのボールペンのインクがでない。 自前のペンをザックから出して記載。 |
林道をしばらく行くと登山道になる。 |
このような杉林がしばらく続く。 |
スギの林が切れ、落葉樹の沢沿いの道を歩く。 |
5合目の避難小屋。トイレも完備 |
火床がある。 |
「いのち水」の水は完全に枯れている。 |
国観(くにみ)峠に到着。お地蔵さんがぽつんと待っていてくれた。 |
国観峠のお地蔵さん |
Q合目の分岐に到着 |
祖母山(1756m)山頂に到着 |
岩の塊の上に祠が鎮座。とお賽銭をあげてお参り。 |
時折ガスの切れ間から下界が見えるが・・ガスの流れが速い。 |
登山道の途中で見たヒメキャラ。屋久島の高塚小屋の周りにも巨大なヒメキャラがあったのを思い出す。 この色は林の中で異彩を放つ。 |
神原にある武男霜凝日子神社/穴森神社に参拝 |
ご神木は圧倒される巨大なトチノキ。樹齢600年。 根元にサルノコシカケが発生しているのが心配。 心配のあまり、竹田市の方に連絡を入れて対策をお願いした。 |