丹沢の奥に鎮座する蛭ヶ岳は丹沢山系で一番高いピークである。以前から挑戦したいと考えていたが、行程が長く、日帰りでは体力的に持たないと延び延びになっていた。
インターネットを見ていて、裏側(道志道)から入るルートを発見。自分の体力でもなんとか一日コースでいけそうなので決行。
約8時間、トータル20kmの結構つらい行程でした。
朝6時過ぎに道志村に入った。すでにたくさんのバイクが走っており、あぶない。
対向するバイクが高速でコーナーに突入してくる。
ヒヤッとする場面もあった。
問題は林道の入り口がわからないこと。
行きつ戻りつ、やっと、これだと思われる場所に到着。
しかし、すでに数少ない駐車スペースがいっぱい。
少し戻った林道のわきに止めた。
林道は舗装されており、歩きやすいが、勾配がきつい。
ヘアピンカーブをいくつか曲がった後、、八丁坂ノ頭への分岐に到着。
林道をそのまま進むと黍殻避難小屋のほうへ行く。
地図をみると時間的にはどちらも同じ。(八丁坂ノ頭まで2時間)
右のルート(八丁坂ノ頭)に向かうことにした。
八丁坂ノ頭の分岐までは、一言でいえば、きつい単調。
尾根をひたすら、右に左にくねくねと登ること約2時間。
あたりは、松の木交じりの似たような林が続く。
すでに気温が高くなっている。
半袖でも汗が噴き出る。
それでも、やがて道はなだらかになり、少し下るとそこが、八丁坂の頭分岐。
合流側の道が広くて立派。メインストリートはこちらのようである。
ここからは、緩やかな尾根道が続く。
すぐに、姫次に到着。
目をあげると、正面から富士山の全景が、いきなり、目に飛び込んでくる。
手前に高い山がないため、ひろびろとした姿が拝める。
ベンチで休憩。
直射日光が熱い!
すぐに出発。
ここからはせっかく稼いだ高度を100mもうしなう。
その後、しばらく、小さなアップダウンを繰り返したあと、最後の登りに差し掛かる。
木の階段が永遠につづくかと思うほど、登ってゆく。
数歩歩いて、休憩。数歩歩いて、休憩。・・・・・
ベンチがあったので、おにぎりを水で流し込んだ。
ものの、5分もしなかったが、その間に10人以上の登山客に追い越された。
気を取り直して出発。
よろよろと木の階段を登る。
うんざりしたころ、小屋が見えた。
頂上は想像以上に広く20人程度の人が休んでいる。
相している間にも、主に丹沢方面から続々と登山者が現れる。
さすが丹沢山系で一番標高の高いやまだけあって、周囲はぐるぐると眺望が得られる。
小屋の前の広場からは、東京、横浜がぼんやりと。
富士山の麓には、山中湖が小さく見える。
昨年けがした檜洞丸に行くには、大変な行程であることがよくわかる。
塔ノ岳といえば、これまた歩いてゆくことができないほど遠くに見える。
しばらく休憩した後、元来た道を引き返してきた。
帰りに黍殻避難小屋に寄ってきた。
黍殻山の分岐からの下りは、これまた急峻な尾根道を下りる羽目になり、
クルマについたころは、足は疲労で、曲がらない状態。
つくづくと丹沢は奥が深いと思う。
左上の青根から出発。しばらく舗装の林道を歩く。(最初の軌跡は喪失) 左の赤は昨年の檜洞丸のもの。 |
林道をしばらく歩くと八丁坂ノ頭への分岐に出会う。ここから、急峻な尾根道がしばらく続く。この辺は手入れの行き届いた立派な植林が続く。 |
今年は、花が早いのか。山桜もほとんど終わっている。つつじの花が見られた。 |
厳しかった尾根の登りも終わり次第に緩やかな登りに変わってくる。 |
八丁坂ノ頭に到着
姫次に到着。正面に富士山。ここから急な下り。 |
姫次は、三叉路。右に行くと袖平山、左は蛭ヶ岳。 |
最後の登りの木の階段。いつまでも続く。
富士山がまた見えてきた。手前が檜洞丸のよう。 |
くねくねと木の階段で、尾根道を果てしなく登る。 |
山桜も今年はほとんど見えない・・・ |
だんだん緩やかになった。頂上は近い。
蛭ヶ岳登頂! |
頂上は意外に広い。 |
頂上からの富士。手前は檜洞丸。檜洞丸は直線的には行けない。アップダウンがおおくて大変そう。 |
丹沢方面。後ろの遠いピークは塔ノ岳。気が遠くなるほど遠く見える。 |
頂上の山桜の老木。ぼろぼろになりながら一生懸命花をつけている。 |
頂上に立つ山小屋は、新しい。 |
宮が瀬湖と相模原、横浜方面。 |
頂上から南側。 |
もみじの幼木。葉っぱが赤い。
尾根道から望む座間、厚木方面 |
黍殻山避難小屋。新しくてりっぱ。 |
黍殻避難小屋 |
内部も明るく、ピカピカでまだニスのにおいがする。 |
避難小屋の前広場、信じられないくらいの広さ。 |
きつい下りもやっとおしまい。林道に出てきた。 |
これが駐車スペース。数台でおしまい。 |
林道わきに駐車した車にやっと到着・・ |