2011.07.13
銀山平(9:45)~一の鳥居(10:48)~猿田彦神社跡(12:15)~庚申山荘(休憩30分、13:00発)~六林班峠(16:22) 歩行距離;15km(GPS計測)
以前から気になっていたルートを登ってきた。
本当は、花の咲く6月を狙っていたが、チャンスがなく7月まで伸びてしまった。
銀山平からの入山で、六林班~鋸山~庚申山を一日で回るのは自分の体力ではとてもむりそうなので、一泊することにした。
自分の体力を考慮してカシミールを使って、周到にシミュレーションを行い六林班峠にキャンプすることにした。
庚申山荘は、雷雨時などの非常用に設定。
自宅を4時半に出て、わたらせ渓谷鉄道桐生駅8:08の列車に乗った。
2両連結で、途中の運動公園駅まで学生で満員。さらに、大間々駅でほとんどの乗客がおりて、数名になった。
電車は渓谷沿いにそろそろ進む。
時々、線路脇の伸びきったたけのこにぶつかりながら進む。
カーブが多く、速度は高々50km/h程度。
のんびりしたいい鉄道。運転手さんもフレンドリーで、対向列車待ち合わせのときなど、いろいろと説明してくれる。下車して写真をとる時間も豊富。
一時間あまりで、通洞駅着。(9:26)
駅前に3台のタクシーが待機している。
銀山平まで、乗せてもらう。料金は2500円程度。
林道のゲートには、3台程度の車が停車。(9:45)
ここから、一の鳥居(実質的な登山口)まで、林道を延々とあるく。
4km、高低差200m、勾配がゆるいので、足腰への負担は少ない。
一の鳥居から、沢沿いに上り始めるが、緩やかな勾配が、猿田彦神社あとまで続く。
高低差400m、距離1.8km。
ここを左におれて、しばらく行くと庚申山荘。
少し中をのぞかせていただいたが、うわさどおりきれいな山荘で快適そう。
トイレの横にある水道で、水をいただいた。
ありゃー、ペットボトルが黄色になっている。
ごみがいっぱい入っている。
しばらく流しっぱなしにしたが、それでもだめ。どうも、水道管の内側に付着してるようである。
作戦を変更して、すこしづつ流すようにした。
大分ましになった。2.5L補充した。
ここからは六林班峠まで、カシミール上は、6km、高低差300mであるが・・・
地図上は、ほとんど、等高線にそってゆく感じで、厳しいのぼりは少ない。
ただし、実際には、小さなアップダウンが数え切れなく待ち構えており、厳しい。
六林班峠まで3.3時間もかかってしまった。
このルートにはさまざまな種類の林があり、下に背の低い笹原を有しており、美しい。
途中でおそらくヤシオと思われる広大な林を見かけた。
サルの一族が遠巻きにこちらを見守っている。決して一定上近くによっては来ない。
鹿の糞はそこかしこで、転がっているが、姿は見えない。
数え切れないほど、沢を越えて、尾根をまたぎ、散々あるくが、GPSでみた目的地までの直線距離は一向に少なくならない。ひたすら汗ばかりをかく。
救いは、このルートは水が豊富で、沢ごとに水が流れている。
ほてった頭に冷たい水が気持ちがよい。水浴びもした。
やがて、緩やかな稜線が見えてきた。それに伴い少し勾配がきつい。
突然、広場が目の前に広がった。
やっと六林班峠に到着。
広場にテントをはることにした。
あっちこっち地面が掘られている。
じっとしているとおびただしい虫が体にとまる。
飯どころではない、早々にテントに飛び込みやっとほっとする。
暗くなった。
さかんにテントに体当たりをするやからが居る。
ガサガサとまるで人があるくような足音がした。
耳をすましているとまた聞こえる。
ラジオをつけたり、懐中電灯で照らしたりすると音が聞こえなくなる。
熊とかイノシシだとやばいと身構える。
そのうち、敵さんもますます大胆になり、テントのすぐそばで笹を踏みしめる音がする。
懐中電灯で照らすとびっくり、暗闇に光の玉が2個x2。
よく見ると、もののけ姫のシシ神様のような、立派な角をもったお父さん鹿がこちらを悠然と見ているのではないか? 角のない鹿も見える。
夫婦で、えさアサリでもしているようである。
通常、野生の鹿は、警戒心が強く、こんな(5m)に近寄ってこない。しかも音、光で脅しても逃げない。人になついているのか???
鹿でほっとしたが、12時をまわるころ、おうちにでも帰ったようで、あたりは森閑としてきた。
一日目のコース。銀山平から六林班峠まで。約7時間、15kmの行程。
桐生駅発(8:08)間藤駅行き列車。2両連結だったが、大間々で一両に。
外観はややくたびれているが平成元年生まれの23歳。
林道途中にある天狗の投げ石。一抱えもある岩がごろごろ。
やっと到着した”登山口”一の鳥居。この前にひろびろした広場があるが、昔はここまで車で入れたのか・・・
猿田彦神社跡。一の鳥居から1時間30分。平らに整地したあとがあたりに散在。昔はしゅくぼでもあったのか・・・
猿田彦神社あとで見かけたランのような花。
猿田彦神社にはさまざまな碑が奉納されている。新しいものもあり今も信仰が続いているようである。
有名な庚申山荘。きれいに整備されており、トイレ、水道あり。
有名な庚申山荘。
庚申山荘の前の標識。
途中の”天下見晴”のピークから見る庚申山。手前が絶壁の断崖になっている。そのすごさは翌日実感。
六林班峠に向かう唐松林。笹原と唐松の葉のバランスが美しい。
六林班峠に向けてこのような道が延々と続く。
六林班峠の標識。背の高いだけかんばがある。
六林班峠の広場。向こう側が、庚申山荘方面。虫がたくさん。