2010年6月20日日曜日

グミのシーズン

2010.07.19

暑い日だった。
京都の嵐山にある法輪寺に行ってきた。
渡月橋をわたってすぐの場所にあるお寺であるが、境内に神社がある。

電電宮といい、電気の神様を祀ってある。
その脇に、エジソンとヘルツのレリーフがある。
二人は異国の地で神様になっている・・・・
電気の神様電電宮
エジソンとヘルツのレリーフ”電電塔”の謂れ
エジソンのレリーフ


ヘルツのレリーフ

2010年6月9日水曜日

つつじ満開の女峰山(Day 2)

2010.06.08

昨夜は、寒くて何回か目が覚めた。
うつらうつらとして、ふと目が覚めると、5時。
窓が小さくて暗いのと、小屋の中だと外のもの音が聞こえにくい。

急いで朝ごはんを食べてから、出発。(6:10)
今日の目標地点は、JR日光駅。直線距離でおよそ、10km。
登山道も緩やかな稜線にそって、ほぼ直線。標高差約1700m。

今朝は、天気が少し悪くて曇り。お日様は見えない。
下界は、霞がたなびいている。墨絵のようである。

林の中を少し行くと、小さめの岩がごろごろと転がっているガレ場を横断。
すぐに、コメツガ(?)の立派な林に入り、しばらく進むと箱石金剛に行き着く。(6:50)

この辺の道は、稜線のすぐ下をトラバース気味に歩く。
地図を見るとわかるが、稜線の向こうは雲龍渓谷に落ち込む絶壁が続いている。
地形図を見ると確かに(昔の)道は稜線に沿っている。
安全な道が確保できなくなったのだろうか。

箱石金剛の標識から少し上に登ると三角点の標石がある、竜巻山頂上である。
木々にさえぎられて良く見えないが、向こうに昨日苦戦した霧降から続く稜線が見える。

途中厳しいくだりがあるが、全般的に快調な歩みで遥拝石というところに到着。(7:50)
ここは鞍部になっており、南側は笹のなだらかな谷間、北側は雲龍渓谷の想像を絶するような谷底。
左右(南北)見事な対照になっている。

昨日苦戦した奥社跡のピークから、谷底までは一気に1000m近く落ち込む。
滝が数条ほぼ垂直流れ落ちているのが眺められる。
良く見ると、驚くことに絶壁の途中が滝口のようである。
すなわち、絶壁の途中から水が湧き出して滝として流れ出している。
あのような岩盤が水を透しているのであろうか?

まさに絶景だった。
本日コースの最大の見ものであった。お勧めの眺め。

遥拝石と思われる岩に登ってみたが、絶壁の淵にそっとのっかかっただけの岩のようである。
いつかは雲龍渓谷に向かって勢い良く落っこちる運命が待ち構えているようである。
早々に静かに下りてきた。

南側の笹原には、鹿の一族、およそ10頭が、ぴょんぴょんとはねながら逃走しているのが眺められた。時折、口笛を吹くような音がするが、警戒音のようである。笹原には鹿の獣道が縦横に走っている。

白樺金剛(8:45)あたりから下は、森の相も変わり、唐松の立派な林が主になる。若芽の新緑が新鮮できれいだが、だんだん退屈する。

道はひたすら単調にだらだらと、しかも延々と続く。

ところどころにある、赤や、オレンジ、白のつつじの群落が目を慰めてくれる。

途中で、登ってくるご夫婦に出会ったが、シロヤシロを見に行くとのこと。
最初は何のことかわからなかったが、白いつつじのことらしい。
昨年も見に来たが、シロヤシロの色の”調子”がよくなかった由。
今年は確かにたくさんきれいに咲いていた。

いやになるほど歩いたころやっと行者堂に到着。

滝尾神社の石畳と杉の巨木、(500年物とか!!)圧倒されながら帰ってきた。
日光の町は本当に坂と流水の町である。
至るところで、坂を流れ落ちる水音が、聞こえる。

昨日同じく、JRに乗って帰ってきた。

今日のコースは、自分の体力では、逆行できそうもないことがわかった。
約10kgの荷物を背負って下るだけで足ががくがくになってしまった。


本日は、唐沢小屋からJR日光駅まで。


小屋から眺めた下界。墨絵のよう。


男体山は、雲隠れ・・


岩だらけのガレ場


竜巻山頂上。ピークの感じはしないが、三角点標識はちゃんとある。


笹原につけられた鹿のみち。縦横無尽につけられている。登山道と間違えて踏み込む人も出てきそう。


遥拝石・黒岩の標識。このコース一の絶景ポイント!!雲龍渓谷の眺めがすごい。


雲龍渓谷の向こうに見える女峰山。(遠い方のピーク)


雲龍渓谷の向こうにそびえる奥社跡のピーク。下に1000mほど落ち込む。


南側の斜面から見た山々。


遥拝石(?)と思われる岩の上に建つ”栃木しらかば山友会”の標識。
今から40年も前に建てられたもの。



鞍部の東に立つのが黒岩。疲れていたので登らずに帰ってきた。





大きな砂防ダムが見えた。

振り返ると女峰山は遠くガスに包まれていた。


稜線をはさんで右(南)は急峻な岩場、左(北)は緩やかな笹原。

八風という場所からの男体山。


これがシロヤシロの群落。この辺にはたくさんあった。



近寄ってみたシロヤシロ。白い清楚なつつじであった。


唐松林の新緑。延々と続いている。


唐松の新芽。淡い緑が新鮮。


稜線をはさんで右側(南)が太陽を好む白樺、左側(北)が唐松林。対照が見事。


白樺金剛。周りには白樺はない!。後ろにはシロヤシロとかれた桜。


水場付近のゆるい笹の傾斜地。


水場付近の谷間のつつじ群落が美しい。


水場の様子。水はちょろちょろという感じ。時間をかけてくみ出す必要。


つつじの一種。色がきれい。


突如現れたる”殺生禁断境石”高さは3mくらいありそうな巨石。どうやって運んだのか???


行者堂近くの稜線にあったひば(ひのき?)の巨木。圧倒される。胴回り6m以上か?





滝尾神社の杉巨木と石畳の参道。パワーを感じた。


荘厳な東照宮参道。多くの外国人を見かけた。周辺には、末社(?)が多数建っている。


有名な神橋。ちょうど結婚式(?)が行われていた。


やっとJR日光駅に到着。ここにも外人さんが多数。


大正天皇が入られた貴賓室が公開中。大正のにおいがぷんぷん。


日光線の電車運転席。古い車両を使いまわしているようである。




つつじ満開の女峰山(Day 1)

2010.06.07
つつじ満開の女峰山に登ってきた。
昨年は、霧降高原の第3リフトに駐車して、女峰山日帰り往復をしたが足が死ぬほど痛くなった。
今年は、その反省に立ち、一泊の登山を計画したが、・・・・・
ルートは、霧降高原~赤薙山~女峰山~唐沢小屋(泊)~黒岩~行者堂~JR日光駅。
GPSによる総徒歩距離は25km、登った高さ1600m、下った高さ2200m。
荷物の重さ;13kg。(結果的には自分の体力の限界に近かった・・)
JR宇都宮駅を出発し、JR日光駅。バス停は東武日光駅側にあるので、急いで移動。
どうも、東武とJRはいがみ合っているようで、宇都宮にしろ、日光にしろ、お互いに駅は離れ過ぎている。宇都宮に至っては、1600mほども離れている。
それはさておき、東武日光駅前を出発したバスは急坂を営々と登ってゆき、標高1200mの終点に到着(10:30)。
ここまでくると、景色は、完全に高原で、さわやか一点張り。つつじが一面に咲いている。
荷物が重いので、リフトを利用。3本通しの片道で、1300円。
#4リフトを降りるともう標高1600m地点。(10:50)
笹の原っぱをたんたんと登ってゆくが、直射日光が意外にきつく、汗が噴出。
それに、花粉が多いせいか、妙に鼻がむずむずする。くしゃみ5連発。
途中、昼食休憩を挟み、やっと赤薙山(2010m)に到着。(12:20)
赤薙山から女峰山は、直線距離で約3kmだが、はるかかなたに見える。またコースは大きく湾曲している。感覚的には、今日中につけるだろうかという雰囲気。
やせた尾根をたどって、奥社跡に向けて標高差200mを登る。
意外と苦しくて時間がかかった。
途中、無人の一人用のテントを発見。見るとピッケル、アイゼンを放置。
結構な重装備でここまで登ってこられた方が居る。
奥社跡に到着。一人の登山者が休憩中。(13:10)
ここを過ぎると急に残雪が現れる。昨年よりはるかに多い。少し不安を感じる。
少し下って登り返すと後は、比較的平坦な道が続き、距離を稼げる。
一里ヶ曽根到着(14:30)
遠く新潟方面の山々は真っ白。
一方女峰山は直線距離1km程度。
疲れてきたので、この下の鞍部にでもテントを張ろうかと思い降りてみるが、ここも今年は雪が異様に多い。テントを張れそうな平坦な場所を探して見ると、鹿のふんが、大量に転がっている。
水場も近くにあるが、なんとなく、気分が乗らないので、予定を変更して、唐沢小屋を目指すことにした。
ここから頂上までは、悪戦苦闘。1分歩いて、3分休むようなペース。
しかも途中、結構やばい場所がある。
へろへろになって頂上にやっと到着(16:50)。下の水場からここまで、昨年の倍以上の時間を要した。
頂上には、この時間さすがに人っ子一人居ない。
天候も良いほうで、まだ陽も高く、いつものように周りの山々を拝むことができた。
そろそろと、唐沢小屋に下った。足に相当来ているので、一歩一歩慎重におりたが、とうとうガレ場で足を2回も滑らせてしまった。いずれも踏んだ石が流れて転び、2~3mほど流されてやっととまった止まった。
ほうほうの体で、小屋に到着。先客はなく、お一人様状態。
まだ明るいので外で、外でインスタントラーメンを作って食べたが、山頂から冷たい風が吹き降し始めたので小屋に退散。
小屋の中は、昼間の日光の熱を蓄積しているためか、ものすごく暖かくて気持ちが良い。
家に電話した。電波が微弱。外にアンテナバリを3本ペンキで描いているところに立ってみたがだめ。
しかたがないので、小屋に戻ってテーブルにおいてみるとなんと3本立っている。
電波は不思議。ちなみにキャリアはau。
小屋の中でも、夜は寒くなり、小屋においてある毛布を借用。
疲れている割には、なかなか寝付けない・・・・

全ルート。初日は霧降高原からスタートし、唐沢小屋に泊まった。

JR宇都宮駅の日光線ホーム。車両は古いが、雰囲気は抜群。乗客の3割は外人さん。9:12発の列車に乗った。

車内の駅案内。7つの駅を40分で走る単線。運賃は740円。

霧降高原行きのバス停。東武日光駅のまん前にある。運賃は640円。この日の乗客は6名。10:03発のバスに乗った。

霧降高原のBS.このバスに乗ってきた。リフトまでしばらく登る。

20年ほど前にも乗ったことがあるリフト。なだらかなスロープに沿って登ってゆく。日光きすげには早いが、この時期つつじがたくさん咲いている。

4番リフト終点からの東方向風景。写真では見えにくいが、遠くの街がかすんで見える。
日光でも好きな風景のひとつ。

焼石金剛付近から眺めた赤薙山。この辺はまだ元気だった。

1689mの丸山がやっと下に見え始めた。

赤薙山直下の標識。巻道は体力節約目的にはあまり意味をなしていない。
(上の合流点が、頂上のすぐ近くにある)

一番遠いピークが女峰山。直線3kmだが、今日中に着くとは思えない距離に見える。
右のピークが次の目標の奥社。(赤薙山頂)

赤薙神社のほこら。

山桜がまだ咲いている。葉っぱと花びらが同時に出ている。

奥社跡。ここから道は直角に右に曲がる。
いきなり雪が道をふさぐ。時たま、下が空洞になっており、踏み抜くと結構体力を消耗する。

石楠花のつぼみ。開花はもうすぐか?

遠くに見える新潟の(?)雪をたくさん戴いた連峰。シャッタを絞ってやっと写った。

一里が曽根の標識。この辺の地名には曽根とか金剛とかが多いがいったいどういう意味だろう。

一里が曽根からの下り急勾配。鞍部を見るとここも雪が多い。

鞍部に多い草。名前を知らない。昨年は白い花が咲いていた。

まだまだ女峰山は遠い。やせた尾根、急坂を乗り越えて行く必要がある。

女峰山神社。さすがに誰も居ない。

山頂の標識。男体山が背景。

団子三兄弟を連想する男体山、大真名子、小真名子の山々。

本日の宿所。唐沢小屋。10m四方程度の大きさ。中にはシュラフが2個、毛布が1枚あった。