2024.12.05
恒例となった奥久慈のモミジ狩りを今年も実施。
今回は、少し楽するルートを考え、持方集落を起点に、大円地越の谷あいの大モミジを鑑賞した後、久慈男体山頂上を経て、白木山に向かう尾根道途中のモミジを鑑賞する計画でスタートした。持方集落は標高450mほどもあり、ここから頂上まではわずか200m登るだけでよい。
トイレのある駐車場からスタート。しばらくは舗装路を歩き、いよいよ山道に入る。
杉林の中を登り始めると何かおかしいことに気が付いた。登山道の横に電柱がある。この電柱は頂上のTV中継所への送電線用である。大円地越ではなく、頂上直下に向かう登山道を歩いていたのである。
いまさら引き返すわけに行かないのでとりあえず頂上を経由して白木山に向かうことに。
道はすぐに落葉樹の森に変わり、結構な急登が続く。それでも20分も我慢を続けると、一般コースと呼ばれる尾根道に合流。ここから、頂上はもうすぐ。大きなアンテナがすぐそこに見える。
スカイツリーと同じ高さにある看板を通り過ぎるともう頂上。頂上には土浦方面から来たという大人数の女性グループがにぎやかに会話をしている。
いつものように男体山神社に参拝。社の裏手に行ってみる。天候にも恵まれ、今日も最高の景色を提供してくれている。絶壁直下では、半分ほど葉っぱを落としてはいるが、広葉樹が山肌を染めている。まさに秋の奥久慈の風景である。故郷の高知県では,山の木々は、ほとんど常緑樹であり、このような紅葉風景は珍しいのである。
小休止の後、白木山に向かう。この辺りは、持方集落を取り囲むような外輪山的な構造になっている。頂上からアップダウンを繰り返しながら、尾根道を進むと、袋田への縦走路分岐に到着。ひと月前には、ここを左に折れて袋田に向かったが今日はまっすぐ進む。
ところどころに鉄のフェンスの残骸が残されている。この辺りは昔牧場があった。
しばらく行くと、白木もみじ尾根と言われる場所に到着。モミジは終わっていなかった!斜面一面に大小のモミジが散らばっており、まるでライトに照らされたようにあたりが明るくなっている。ソロの女性登山客が休憩中で、この辺りを一週間ほど前から歩きつくしているそうである。どこそこのもみじがどうだとやたらと詳しい。南側の長福山のモミジも素晴らしいとのこと。初耳である。
写真をとりしばし休憩。
尾根道はやがて、林道の切通の上に行き着く。尾根道が林道で寸断されているのである。尾根道を外れ直角に下り、林道に降りてきた。
白木山にはもう一度尾根道へ登り返す必要があるが、それより大円地越のモミジの大木を見に行こうとみんなで合意。
いったん駐車場に戻り昼食後、再度大円地越向けて登り始める。
峠までは、70mほど登るだけでよく、あっという間に到着する。
峠には大好きなケヤキの林があるが、今日は峠を少し降りたところにあるモミジが目当て。谷あいの斜面にはモミジの巨木が多数ある。
最近の低温で終わっていないか心配であったが、待っていてくれた。このあたりのモミジは京都の寺院で見かけるような真っ赤一色ではなく、赤や黄色、はたまた白みがかった黄色と変化に富んでいていて、ものによっては緑も加わる。これはこれで趣があってよい。
谷間はまさにモミジの競演状態であった。
持方集落駐車場を出発 |
道を間違えた。結果的にすぐに頂上に到着 |
頂上神社の裏手から見下ろす山肌、曼荼羅模様が美しい |
天候はばっちり。日光の男体山も遠望 |
頂上直下の急坂を降りる。 |
すっかり葉が落ちてしまった尾根道を歩く |
ところどころでモミジの赤が目を楽しませてくれる。 |
クマザサの緑とモミジの赤の対比が美しい |
白木モミジ尾根に到着 |
あたりは、ライトアップされたように明るい。 |
林道で寸断された尾根道から降りてきた。 |
昼食後、大円地越まで登り返してきた。ここにはケヤキの林がある。 |
ケヤキの巨木が天に向かって競い合っている。 |
峠を少し降りるとモミジが群生している。 |
このような微妙な色合いもある。 |