2022.02.04
動画 https://youtu.be/MopWjvFz1aA
仲間二人と生瀬富士に登り、袋田の滝のある渓谷沿い縦走し、生瀬で対岸に渡り、月居観音を経て下山した。
近年は、温暖化のせいか、滝が氷結することが少なかったようであるが、今年は氷結した滝を真上から望むことができた。
朝9時過ぎ、袋田第一駐車場に到着。週日のためか、車が少ない。ここは標高100mあまり。
ここから生瀬富士(約400m)頂上まで300mをまずは登ってゆく。
道路を横切り民家のわきの道を登ってゆくと廃屋があり、その脇が登山口になっている。標識は何もない。
道は谷筋の薄暗い杉林のあいだをほぼ直線的に登ってゆく。ただし、勾配がきつくないので快調に歩みを進めることができる。
谷筋を上り詰めると九十九折れが始まる。何回か折り返すと尾根道に取り付く。
道は次第にきつくなってくる。どんどんきつくなり耐えられなくなるころ巨大な岩の塊が前方を遮る。この岩の塊の上が生瀬富士頂上である。
頂上到着。(9:54)360°の眺望。快晴とはいかないが、遠くの方まで見通せる。標識では標高が406mとあるが、この数値は北に続く”茨城のジャンダルム”の上の三角点のようだ。
頂上に荷物を置いて、ジャンダルムによってみる。魚の背びれのような岩の尾根が続いている。両脇は絶壁で切れ落ちている。
周りには眺望を遮るものは何もない。遠くは日光、那須連山が雪を頂いて聳え立っている。
恐る恐る元来た道を戻り頂上で荷物を拾う。
頂上からは滝のある滝川の方に降りてゆくのであるがこれまた超急なくだりとなっている。下る方が難しい。慎重に降りる。
川や旅館群を真下に見る場所まで来た。まさに絶壁である。歩行者がありのように見える。
縦走路は単調ではなくアップダウンが激しい。
アップダウンに飽きてきたころ、四度の滝(袋田の滝の別称)のまさに真上に到着。(11:14)
覗いてみると真下に凍った滝や、観瀑所のコンクリートが見える。足がすくみ、お尻のあたりがむずむずする。
時間も時間なのでお昼とする。風がなく、適度に陽の光が差し暖かい。
ここからは、生瀬に向かって急坂を下るのみ。
すぐに凍った川岸に到着。水量が意外に多い。
小さな橋を渡り、水が表面を流れる巨大な岩の上を歩いて渡るのであるが、岩には小さなでっぱりがあるので、靴をぬらさずに済む。
岩の上を渡ってゆくとすぐに別荘のある対岸につく。
ここから、尾根を登り観瀑所方面に降りてゆくルートがあるが、相談の結果、月居観音経由で帰ることにした。この辺の標高は約200m。観音様は約320m。100mほど登る。
一旦国道461号に向かう。
すぐに看板があり、道路の下をくぐって、月居古道を登ってゆく。
道は幅広くゆったりと登ってゆくが、もはや肺と足の筋肉が悲鳴を上げ始めてきた。とろとろと明るい落葉樹の林の道を登りつめると、スギの巨木の林になった。
巨大なイチョウの木が目に入るとそこはもう観音様の境内になる。
門をくぐると立派な鐘突き堂。鐘を突いてもよいが、何回もつくことは禁止されている。
思いきり一回突く。いつまでも残響がひびきわたる。
坂道をもう少し登ると観音堂に着く。(12:30)
お参りをする。
下界を眺めるが、以前に比べて木が成長してきており、邪魔になってきている。
更に50mほど階段を上ると、ピークに達する。真向かいに先ほど昼ご飯を食べた場所が真向かいに見える。それはまさに岩の絶壁の上である。
ここから下はほとんど急な階段になっている。うんざりとするほど階段が続く。しかもきわめて急な斜面につけられたため、1ステップの幅が極端に狭い。要注意である。そろそろと下るが永遠に続きそうな感じである。
樹木には葉がなく丸裸で、周りが良く見える。気持ちの良いハイキングコースである。
やがて、四度の滝をまじかに見ながら最後の鉄の階段を下ると今回の山旅もほぼおしまい。(13:20)
結構疲れるハイキングでした。
第二無料駐車場から出発。正面左のピークが生瀬富士。 |
尾根に上がる前の九十九折れ |
尾根に上がると茨城県北トレールの標識。月待の滝まで6km。 |
とてつもない岩の急こう配を登ると生瀬富士頂上。標識は406mとあるが、地形図を見るともう少し北のジャンダルムの標高のようである。 |
日光連山は雪雲に覆われている。 |
これが茨城のジャンダルム。背びれのような岩尾根が伸びる。両側は絶壁。 |
ジャンダルムから生瀬富士頂上(左)を望む。 |
ジャンダルムで記念撮影 |
生瀬富士頂上から急こう配をおりて、再び登り返すと滝川の”上空”に出てくる。人の姿がまるで米粒みたい。 |
滝本分岐に到着。ここは4差路になっている。 |
さんざんアップダウンを繰り返すと四度の滝”上空”に出てくる。 |
生瀬で川を渡る。 |
国道をくぐって月居古道に入る。 |
月居古道は緩やかな道である。 |
観音堂に到着。コンクリート製である。 |
ここがピーク。ここから急な階段が始まる。 |
最後の鉄の階段でハイキングはおしまい。 |
見上げる岩壁。この上で昼食をとった。 |