コロナ騒動の中、遠くまで出かけてゆく気になかなかならない。
しかし、近くにある茨城の山は、標高が低くて、夏は暑く、8月などには登った記憶がほとんどない。
最高峰の八溝山でも1022mしかない。
八溝山は、車道が頂上まで通じており、800m近いところにも登山口がある。
暑すぎれば撤退の覚悟で、行ってみた。
ところが、意外にも快適な登山を楽しむことができた。
頂上付近のごく一部を除けば、ブナ、杉の大木の下を歩くのである。さらに道が広く刈り払われているため、嫌いなクモの巣がない!
当然汗は絞ることになるが、直射日光の容赦ないジリジリ感に苦しめられることはない。
9時半ごろに8合目の駐車場に到着すると先客が2台。
舗装の林道をしばらく歩くとすぐに右に入る登山道がある。
幅の広いなだらかな登山道である。
しばらくあるくと谷あいにある水場に到着する。
水場は、水戸黄門さんがネーミングの金性水。ご隠居の一番のお気に入りの水場だそうである。
竹筒から勢いよく水が流れだしている。
コップですくって飲む。1000mの山にしては冷たい。
顔を洗う。
生き返ったようなさわやかさ。
しばらく進むと、鉄水が現れる。
水量も少なくの飲む気がおこらない感じの水場である。
ここを左に曲がると、神社までほぼ一直線に100m以上上がってゆく八丁坂である。
さすがに、汗が噴き出る。
何回か休憩を入れて林道を横切る。
時折、吹き抜ける風が涼しく気持ちがいい。
しばらく苦しい歩みを続ける。
やがて、また林道に出くわすが神社はすぐそこ。
神社に参拝後、展望塔に向かう。
昔は、門番の人がいて、料金を払っていたが、いつの間にか無料開放になった。
頂上の広場は木がなく直射日光が厳しい。
コンクリの階段を最上階まで登ると先客が3人。
そこは、厚いコンクリの屋根の下、しかも涼しい風が吹き抜ける。
火照った顔と体に気持ちがよい。
残念ながら雲が多くて遠くの山は顔を出してくれない。
いつもなら日輪寺経由で下山をするところであるが、今日は元来た道を折り返す。
駐車場に着くと、6~7台の車が駐車中。
今まで、こんなに多くの車を見たことがない。
みんな考えることが同じかもしれない。
汗を絞る登山であったが、意外と爽快感の残る2時間の八溝山であった。
林道の途中で見晴らしの良い場所がある。 |
緩やかな登山道がしばらく続く。 |
金性水に到着。水の流れをよく見ていると、勢いが変化する。不思議である。 |
龍毛水。比較的水量が多い。 |
頂上直下の鳥居を通過。 |
展望塔から。 |
残念ながら日光、那須方面の山々は望めず。 |
八溝嶺神社。1200年程前の建立という。 |
ブナの生い茂る気持ちのいい登山道を下る。 |
8合目駐車場に帰り着くと7台ほどの登山客の車両が。