日立市の北側に位置する竪割山の頂上に鎮座する黒前神社に初詣。
竪割山は10年ぶりくらいである。
登山口は、国道349号から入り、山道をひとしきり走る必要がある。
こんな山中まで、少しの平地が作れる場所には必ず田んぼがある。いつも想像するのは、それを開墾した先祖の執念と努力である。しかし、時代が、それを維持するに厳しくなっており、ところどころ放棄地になっている。あと何年続けられるであろうか?
山道はやがて完全に人里から離れてしまう。
道の所々にトランシーバを持った猟師が、イノシシを待ち構えているのを横目にどんどん山の中に入ってゆく。
やがて杉の林の中に交差点が現れ、そこからの砂利道を500mほど走ると登山口駐車場になる。
駐車場は、ものすごく広く、20~30台は止められそうである。
きれいな水洗トイレも整備されている。
すでに会津ナンバーの車が到着しており、登山の準備に余念がない。
登山道は、鬱蒼とした杉の大木の中から始まる。最初は平坦であるが、やがてだんだんきつくなる。
途中一か所休憩所がある。思わずしばしの休憩を入れた。
さらにしばらく我慢をすると池のほとりにあずまやが現れる。
神社はもうすぐである。
幅の狭い階段をトコトコ登ってゆく。
T字路のつくと、そこを右に曲がるとすぐに黒前神社。
さらに階段があり、奥社となっている。
昔の人はこの山頂まで、木材をどのように搬入したのであろうか?
山頂は、奥社のすぐ裏側。鉄製の展望台がある。
登ってみると、周りの木は先端がカットされており360°の眺望が楽しめる。
残念ながら、曇りで日光などは眺望はない。
北は土岳、東は太平洋、南は東海村、西には八溝山が望める。
帰りは、太刀割石を経由して下山した。
所要時間は約一時間のミニ登山でした。
たった1時間余りであったが、20人ほどの登山者に出会った。
人気の山である。
登山口の案内看板 |
鬱蒼とした杉林の中から登山道が始まる。 |
後生車。木の円盤があり、回すと願いがかなうとか。仏教の輪廻車、念仏車を思い出す。 |
薄暗い杉林の登山道 |
いきなり大きな岩が現れる。不動岩・8m x 5m x 1.5m. ざっと100トンの重さがあると推定される。 |
これは烏帽子岩。烏帽子に似ている。 |
烏帽子岩も巨大。 |
手形石。手の形に似ていないが・・・ |
畳岩。 |
神社の下にあるあずまや。10年前にはテーブルがあったが・・ |
立派な山門が迎えてくれた。 |
山門の左側を守る像。 |
山門の右側を守る像。弓を構えている。 |
奥社の手前の階段 |
山頂の標識。 |
展望塔 |
展望台から:北西側、八溝山方面 |
展望台から:北側土岳方面 |
展望台から:西側、久慈男体山方面(?) |
展望台から:南方面、常陸太田、水戸方面 |
展望台から:南西側加波山方面 |
巨大な太刀割石。刀で断ち割ったと書かれている。 |
広々した駐車場 |
林道わきにはもうミツマタの花が咲いていた。(つぼみ状態) |