2020年12月4日金曜日

外ミー(野良猫のお母さん)@常陸太田市粟原釣り池

 2020.12.04

茨城県常陸太田市に久慈川の三日月湖がある。

そこは、ヘラブナが常陸太田市、常陸大宮市、地元漁協により定期的に放流されており、連日釣り客でにぎわっている。

そこの池の竹藪に野良猫(個人的に外ミーと名付けている)一家が住んでいる。ヘラブナの釣り師が釣り上げるいわゆるジャミ(ヤマベ、クチボソ、ニゴイ、時にはブラックバス)が彼らの主食である。

時には釣り人から、魚以外の餌をもらっているようである。

外ミー(母猫)は、たぶん捨て猫で、いつのころからこの池に住み着いていると思われる。

外ミーには二匹の子供がいる。今年の春先に生まれ、もうすでに母親ほどの体格になっている。何匹か生まれたらしいが生き残ったのはこの2匹のようである。いつも連れ立って歩いている。

外ミーは、今年の夏にも何匹かの子猫を生んだ。いつか、一匹の子猫を食わえて移動しているのを見かけた。
しかしながら、いつしか子猫の甲高い鳴き声が聞かれなくなった。知り合いの釣り師に聞くとハクビシンに食われてしまったようである。

外ミーは子猫がいなくなっても悲しそうな顔もしていない。きっといつものことだろう。かえって、哀れを催す。

今日も上の子供と一緒に釣り師の間を回って小魚をもらっている。こども同士は激しく奪い合う。外ミーは子供がねだるとあげてしまう。

外ミーは、インベーダ猫がやってくると激しく戦い子供を守る。外ミーがいないと、子供たちはインベーダ猫に激しくいじめられる。

こうして、今のところ外ミーのテリトリーは守られている。

最近は寒くなってきた。小魚の水揚げが極端に減ってきた。本格的な冬を迎えて、彼らの正念場が始まった。少ない餌でこの冬を越せるかが大問題である。

生きるということは本当に厳しい。


野良猫のお母さん;外ミー。体は小さいが、けなげに何匹も子猫を生んできた。

昨冬に生まれた子猫A

昨冬に生まれた子猫B

外ミーファミリー。一番左がお父さんと思われる猫。巨大な体格をしている。いつもは見当たらないが、時々、やってきては餌を一緒に食べる。子猫を決していじめない。





2020年12月2日水曜日

久慈男体山モミジ終盤、北風が冷たい。(2020.12.02)

 2020.12.02

異常に気温が低い中、久慈男体山に登ってきた。

ウイークデー、天気は完全に曇り、気温は5~6℃。

こんな日に、登山をする人はいないと思っていたが、いるのである。大円地の駐車場に着くと4~5台の車が駐車。さすがに我々を含めて年配の方がほとんど。

今日は、無理をせず、一般コースから登り、長福に降りてくるコース。

最初はさすがに寒く感じたがすぐに体も温まり、冷たい風が却って気持ちよくも感じる。

頂上には、3名の登山者が休憩中。北からの風が冷たい。日光の山は雲で見えない。那須の山もふもとしか見えない。

全般的にもみじは終盤を迎えている。

東屋で昼食をそそくさと済ませ下山。約三時間の山登りでした。


一般コースを急ぐ。健脚コースと変わらないような急坂が続く。



頂上到着の隊員たち。


男体山神社。あいにく風が強く誰もいない。

頂上からの下界眺望。曇りだが遠くまで見える。

稜線からは下界がよく見える。

モミジの老木の前で記念撮影の隊長

緒y服への下山途中に見上げる本峰方面。このピークは、本峰の北隣。

長福に降りる道すがら出くわしたモミジの下で記念撮影

長福からの久慈男体山本峰。

2020年11月19日木曜日

紅葉の久慈男体山~鷹取岩~釜沢越縦走(2020.11.18)

2020.11.18

久しぶりに久慈男体山から鷹取岩経由で釜沢越までの縦走を行った。
あいにく気温が高く暑苦しい登山になってしまったが、ところどころにはモミジの葉っぱが、彩を競っていた。このへんのモミジは、一斉に紅葉するのではなく、ばらばらであり、緑、黄色、赤とMix状態である。京都の神護寺で見た全山真っ赤とはいかないが、それはそれで違った趣を楽しむことができた。

一周11㎞、5時間、累積登高1000mの久慈男体山縦走でした。

スタートは大円地から、健脚コースに向かう。このコースは、最初から急こう配が続きすぐに結構しんどくなる。暗い杉林を抜けると大きな岩がゴロゴロしている谷間に到着する。ここには、モミジの大木があり、期待感があったが、ほとんどの木は緑のままである。しかしながら一部は赤、黄色に染まっている。


鎖場が始まり、急登にあえぎながら50mほど高度を稼ぐと尾根道に出る。下界を伺うと、茶色に染まったなら、ぶなの類の紅葉があたりの山肌を染めている。ここから頂上がすぐそこに見える。すぐそこに見えるが、勾配がきつく仰ぎ見る必要がある。高度的には、半分のところであり、まだ200mあまり登る必要がある。

ここからは、鎖場に次ぐ鎖場。足にもこたえるが、腕の力も必要。背の低い木々の下をくぐるように登ってゆく。久慈男体山は、20年ほど前に山火事があった。火事の後は、低い背丈の木々は燃えてしまいあたり一面真っ黒であったが、今は灌木もすっかり再生して、火事があったことなど想像ができない。

やがて、岩の割れ目に沿うように登るようになると尾根は近い。

登り切ったあたりに大きなブナがあったがいつのまにか枯れてなくなってしまった。眼下には、長福の集落がおもちゃみたいに並ぶ。

頂上には、5~6人の登山客が休憩中。気温が高く、あたりがかすんで眺望があまり効かない。

少しの休憩後、縦走を開始する。ここが最高点で、釜沢越まで基本的に下る一方であるが、実際にはアップダウンが果てしなく続く。ここまで450mの登ってきたが、これから500mほど更に登る必要がある。1000mの登山になってしまいそれなりに構えてしまう。

大円地越までは、たくさんの登山客があるため、道がほこりっぽくなっている。

大円地越を越えると途端に道が細く踏み跡が少なくなる。
既に足に来ているが、少しづつ登り返すと岩だらけの小さなピークに達する。下を見るとモミジの谷である。

さらに、時にはきついアップダウンを何回か繰り返すと古い林道がある小草越に到着。林道を下りてゆくと新しい林道にぶつかる。最悪のエスケープルートになるかもしれない。持方集落に行くことができる。
ここから、西側に、大円地の蕎麦屋さんの裏手に降りてゆく道があったが、今は使われていないようで、荒れている。10年ほど前に無理やり降りて行ったことがあるが、荒れ放題であった。おじいさんが整備していた道だが最近はだれも使わないとは蕎麦屋さんのご主人の言。

ここからは基本的に絶壁の縁につけられた道を歩むことになる。右は絶壁、左は植林ができるほどの勾配である。左すぐ下には湯沢川が流れている。この時期水量は少ない。

右眼下の絶景を楽しみながら行くと前方に岩峰が現れる。入道岩である。その向こうには鷹取岩の絶壁。

鷹取岩の手前には厳しいのぼりが待っている。ステップを切った岩壁を登るのであるが、冬には氷が張っている。

登り切ったところが鷹取岩。目の前に入道岩、はるか向こうに久慈男体山。このルートの絶景ポイントのひとつである。鷹取岩は10年前の地震で、一部が垂直に崩落してしまった。割れ目があったが、その向こうがすっぽりないのである。その昔崩落した場所でラーメンを作ったのを思い出す。

ここまでくる登山客は数少ないが、それから先釜沢越まではさらに足跡がか細くなる。この時期、落ち葉に覆われて、時には道を見失いやすい。案内の看板も少ない。とにかく、崖の際を歩くようにルートをとればよい。

何個かピークを越えると道が極めて急な下り坂になる。釜沢越が近い。峠を右に降りて、杉林の中を下る。このくだりが、また急で、摑まるものもない。ストックでブレーキを確保しながらそろそろ下る。

杉林が終わるとストレスのない山道になる。このまま林道まで降りてゆき、大円地まで、帰る。疲れ切った足での林道の歩きはつらい。

大円地から右回りで歩く。最後は林道で戻る、11㎞、1000mの登山になる。

久慈男体山に登ったあと徐々に高度を下げてゆく。細かなアップダウンが待ち受ける。

大円地の蕎麦屋さんのわきから登り始める。

健脚コースにある谷間のモミジの大木。曼荼羅模様。

久慈男体山神社。周りの木々はすっかり秋終盤模様。

神社から鷹取岩方面。下ってゆくが大分遠い。

谷間で見かけたモミジ。

大好きな場所の一つ大円地越のケヤキ林。ぽつぽつとモミジがある。
むかしは一面クマザサであったが、枯れてしまった。

大円地越から登り返し振り返る男体山

ところどころこのようなモミジ群落もある。

鷹取岩到着。入道岩の向こうに久慈男体山。
縦走路の西側は、絶壁。

釜沢越の小さな神社の祠。山桜の大木の下にある。正月にはお神酒が供えられる。

釜沢越(十字路)。東に緩やかに降りてゆくと湯沢峡。南側は、湯沢峡の不動滝の滝口につながる。西側の急坂を下りる。


林道から見上げる鷹取岩と入道岩。


































































2020年11月15日日曜日

コロナ禍でも超過密の筑波山(877m)、キャンプ場から登る。(2020年11月14日)

2020.11.14

久しぶりに筑波山(877m)を訪れた。

前回は湯袋峠からの約600mの登山であったが(http://chibira-tamy.blogspot.com/2012/01/blog-post_04.html)、今回は、楽をして、筑波山高原キャンプ場からの約400mの登山行った。

10時過ぎに、キャンプ場に到着。駐車場には、10台余りの先客。駐車場のイチョウの葉は真っ黄色で今が見ごろである。

キャンプ場からの登りは、いきなりきついのぼりで始まる。最初は常緑樹の木の下をねちねちと歩みを進める。

歩みを進めるとだんだん落葉樹が主体になってくる。

つづら折りの山道が進むこと1時間弱で、先方の方が騒がしくなってきた。尾根道に合流する。合流ポイントは女体山の頂上にある神社のすぐそばである。


驚くことにたくさんの登山客が行列をなしている。なんと、頂上の岩に立つための行列である。それにしても、おびただしい数の人である。今まで、コロナに無縁の生活を何か月も過ごしてきているがさすがにこの密度には、引いてしまった。

それにしても皆さん忍耐強い。長時間待って、つるつる滑りそうな岩の上に立ち記念撮影。中には、歩くのもぼつかない方もいる。今までずいぶんといろんな山の頂上に立ってきたが、このような人口密度は初めてである。


女体山神社に参拝して、男体山に向かう。

満足に歩けない。トロトロとした双方向の人の流れがず~っと続く。追い抜きもままならない。最も遅い人が流れを律する。

ケーブルカーの駅はとみてみれば、ここも長蛇の列。

男体山のたもとからも似たような状況。大量の量の人が行列をなしている。

男体神社への参拝を済ませるとそそくさと下山の途に就いた。

それにしても凄まじいコロナ登山であった。

林道から望む真壁方面。天気が良く高度感がすごい。

女体山前で尾根に合流するとすでに長蛇の列。



女体山に並ぶ登山客。





女体山山頂からの眺め。

女体山からは眼下に田園、街並みがよく見える




女体山山頂(877m)からの眺望。周りには視界を遮るものがない。


男体山山頂。女体山に比べて地味である。871m



ケーブル―駅の長蛇の列。




男体山山頂。写真をとるにも列に並ぶ。



2020年10月29日木曜日

黒斑山(浅間):カルデラの笹のグリーンとカラマツの黄色の対比が絶妙(2020.10.28)

 2020.10.28

嬬恋村鹿沢温泉の宿で目が覚めた。昨日の疲れをとるために温泉に5~6回も浸かった。宿の温泉は24時間開放で真夜中に入れる。

それでも何となく疲労が心配である。

とりあえず登山口である高峰高原の車坂峠に向けて出発。

ところがいきなり想定外が発生。道が災害で通行止めになっている。事前に調べてきたがそんな情報はなかった。パニック状態で、四苦八苦していると隣の湯ノ丸高原の方から林道が通じているのを思い出した。

引き返して、湯ノ丸高原に向かう。ところがこの道も災害でやられているのである。そこらで復旧工事を行っておりそのたびに信号待ちが発生する。

やっとの思いで湯ノ丸高原に到着。林道に入る。林道は意外にも舗装されている。どうも途中にある池の平という湿原が観光スポットらしい。池の平には大きな駐車場まで作られている。峠を越えると途端にがたがた道になる。

ここが林道の最高点であり、そこを越えると下りになる。ただし、未舗装のため、速度を出せない。

結局30分ほどで車坂峠に到着。あたりはカラマツの林。黄色が美しい。

そそくさと準備をして、出発、トーミの頭を目指す。トーミの頭向けて2コースあり、20分ほどコースタイムが違う。短い方の中コースを選ぶつもりが、表コースにいるのに気が付いた。中に比べて傾斜がきつく、アップダウンもある。引き返すにはタイミングが遅い。

ところどころ眺望の開けたところがあるが、基本的に背の低い木の林の下を延々と1時間かけて登ると、避難小屋に到着する。ここから少し降りると槍ヶ鞘。ここで初めて、浅間本峰にご対面となる。最高点の前掛山(2524m)は2kmの直線距離である。

今までは、遠景でしか見たことがないが、まじかのご対面である。左奥の方からはわずかに白い煙が上がっている。それは想像していたより静かにたたずんでいるのである。たった250年程前に大暴れした山である。何とも言えないミスマッチを感じる。

少し下ると中コースからの合流地点。登り返すとトーミの頭。完全に絶壁となっており、頂上から覗き込むと下の壁面が見えない。完全に垂直である。

谷底とは300mほどの高低差。ほぼ垂直の斜面をくねくねと登る道が見える。見ていると登り返すファイトがくじかれそうな角度である。

更に登ること20分で、黒斑山到着。外輪山で最高地点であるが、トーミの頭程のインパクトはない。それでも正面の浅間山は、先ほどと表情の違う顔を見せてくれる。

時間が、余っているので少し遠出して蛇骨(だこつ)岳を目指す。樹林の中が基本であるが、眺望の良い場所にところどころ出くわす。そのたびに本峰は微妙に表情を変える。

蛇骨岳からは今まで見えなかった嬬恋村の方が眼下に望めるようになる。ゆったり構えた四阿山、その下の嬬恋村のカラマツ林が見事である。ここから先は基本岩道になり、下のカルデラ平原に降りることができるが今日はここまで。

下りは中コースを経由したが、表よりはるかに登りやすそうである。

累積登高700m、歩行距離9km、4時間の山歩きでした。

車坂峠からは、小諸に向けて降りてきた。峠付近のカラマツ紅葉は実に見事であった。


車坂峠に登る道から眺めた四阿山。実におおらかな山容である。
嬬恋村のカラマツ林は、よく見ると整然と立っている。人工林のようである。

湯ノ丸~高峰林道からの風景。雲海の向こうには八ヶ岳(右)富士山(左)が見える。




車坂峠の駐車場に到着。

湯ノ丸峠の方を振り返る。池の平まで未舗装。

高峰高原ビジターセンタの前から登山道が始まる。

登山道入り口。すぐに表、中コースの分岐がある。

表、中コース分岐。見過ごしてしまった。

表コースは最初はこのようなゆるやかな道が続く。

中コースは眺望が全くないが
表コースではところどころ視界が得られる。

大分登ってきた。車坂峠方面を振り返る。スキー場になっている。

登りつめたところに避難小屋がある。完全に火山仕様。

避難小屋から少し降りると槍ヶ鞘に到着。初めて浅間本峰にご対面。
外輪山のカルデラ側は鋭い崖になっている。

中コース合流ポイント。300m、20分の違いがある。


振り返った槍ヶ鞘。尾根を境に左右が対照的。

外輪山の先の方。黒斑山、蛇骨岳、仙人岳とピークが続く。奥から谷底に降りることができる。



トーミの頭。足元は震えるくらいの絶壁になっている。

トーミから見下ろした草すべり。カラマツと黄色と笹の緑の対比が印象深い。
(黄色と緑が見たまま再現出来ていなくて残念)

正面のピークが黒斑山。



見る角度が変わり少し表情が変わる。北側の薙には雪が残っている。



黒斑山で記念撮影



前替え山に登る道は雪で白い

よく見ると左奥(鋸岳)から延びる登山道が確認できる。

蛇骨岳到着。ここから先は、森の中の道がなくなる。






蛇骨岳で初めて北側の眺望が開ける。向かいは四阿山。


嬬恋村はカラマツ林が多い。


蛇骨岳からトーミの頭(右の絶壁)剣が峰(左)


今日は蛇骨岳から引き返すことにした。



草すべり分岐。

草すべりへの道は険しい斜面につけられている。



草すべりから下への道がくねくねと続いている。




駐車場から振り返る黒斑山

車坂峠付近のカラマツ林


八ヶ岳と佐久の町