2017年5月5日金曜日

八ヶ岳、雪の急斜面に苦戦、緊張の赤岳(2017.5.3~4)

2017.05.03~4

昨日は、蓼科山に登頂し、八ヶ岳の赤岳に挑戦するため、美濃戸にある赤岳山荘に宿泊。
この時期、赤岳登頂には、技術と装備が必要あるとの助言を同宿の方にいただいた。
確かに、この時期、一般登山客には難しい個所がルート上に点在しており、緊張を強いられるシーンが何回もあった。

装備もさることながら、確固たる技術がなければ事故にもつながりかねないとの実感を持たされた。

ルートは、
初日;赤岳山荘~赤岳鉱泉~行者小屋~<文三郎尾根>~赤岳山頂~赤岳頂上山荘
二日目;赤岳頂上山荘~行者小屋~赤岳山荘

赤岳山荘を6時半に出発。
しばらく行くと北沢と南沢ルートの分岐に差しかかる。
赤岳鉱泉へのルートを取る。しばらく未舗装の林道を行く。

その林道もやがて終わりになり、山道になる。

谷川は、少し赤茶けている。なめてみると鉄分が多い。

やがて、雪道が現れてきた。
アイゼンをはくのも面倒なのでなしでとおす。
勾配がきつくないので、何とかなる。

赤岳鉱泉に到着。

分岐になっており、行者小屋方面に向かう。
だんだん勾配がきつくなり、とうとうアイゼンをはく羽目に。

小さな峠を越すと小屋が見えてくる。
行者小屋である。

テント場になっており、色とりどりのテントが並んでいる。
見上げると八ヶ岳の岩稜が延々と続いている。

向かう赤岳方面は一段と雪が多いよう。
緊張感が走る。

水場があり、水を補給。透き通った水でおいしい。
これから上には、水場はない。

林に入ると最初こそ勾配はきつくないが、登るに従い、どんどんときつくなってくる。

あまりに勾配がきつくて、途中の休憩場所もままならない。
少しの平坦地をみつけては小休止を繰り返すこと数知れず。

足を滑らせると大変なことになりそうである。
それでも登りはましである。
下りを考えると憂鬱になる。

やがて、風がきつくなって気が付くと、稜線に到着していた。
阿弥陀が岳につながる縦走路へ出たのである。
鞍部は風が強いせいか雪が付着していない。

土が赤茶けている。

見上げると赤岳は、まだ岩塊のむこうにありそうである。

岩の間には雪が飛ばされず凍っている。その斜面を注意しながら登ってゆく。

難しいのはすれ違い。

雪がなくてもやばいと思うような道を登り続けること約40分。
小さな鉄の梯子を登ると神社の社が目に飛び込んできた。
頂上である。

お約束の360°の展望が待ち構えていた。

本日の宿の赤岳頂上山荘はというと、まさに頂上にあった。
食堂はガラス張りになっており270°程度の展望が得られる。
まさに飛行機に乗った感があり、550円のビールを買って、しばらし空中の展望を堪能した。

翌朝は、地蔵尾根経由でそろりそろりと降りてきた。
降りる方がはるかに難しい。



左の赤岳山荘~赤岳鉱泉~行者小屋~文三郎尾根~赤岳~地蔵尾根~行者小屋~赤岳山荘のルート・
トータル15km、登高1200mの山旅

朝6時半赤岳山荘出発

すぐに南沢、北沢の分岐に到着。北沢ルートを行く。

しばらく林道が続く。鹿3匹がお迎え。


林道が終点になり、本格的な登山道が始まる。



やがて、雪がだんだん増えてきた。

赤岳鉱泉に到着。


見上げると稜線の向こうに赤岳が見えてきた。



小屋の前には巨大な氷柱。危険なの接近禁止


行者小屋には小さな峠を越えなければいけない。



樹間からは、雪に覆われた壮大な山容が見えてきた。


少し下ると行者小屋に到着。ここも雪に埋もれている。

小屋の前は交差点。

これは阿弥陀岳か

小屋の前は、テント場。結構広い。

いよいよ、赤岳の全貌が姿を現した。


横岳も手に届くよう


いよいよ厳しいのぼりが始まる。最初は緩いが・・

尾根に近づくに従い、下ることもおぼつかないような登りになる


氷の滝!



振り返ると、よくぞ登ってきたと思えるような急登。
尾根道に到着。

阿弥陀岳の雄姿。


この岩の塊が頂上のよう

キレット分岐到着。きつい勾配になっている。

ザイルを使って二人組が降りてきた。

竜頭峰分岐到着。

やっと赤岳頂上!

恒例の記念写真

少し降りたところに本日の宿赤岳頂上山荘。まさにへばりつくイメージ。

入り口は、雪の階段を下ったところ。

食堂はまさにガラス張り。感動もの。ビール片手にのんびりと
富士山も絶好の位置に見える。

食堂の様子。板張りの床で清潔。ストーブがあたたかい。


寝床。30人程度か。一人分の幅がきっちりあり、助かる。

朝の北アルプス。


朝日をあびた赤岳頂上


今日は、雲が多い。富士山も上下に雲で挟まれてる。

下降開始。狭い尾根あり、急斜面ありで緊張感満載。

ハイマツがある場所はなぜか少し安心する

100m程度を汗かきながら降りてきた。振り返った頂上山荘。

清里方面を滝のような雲!

やっとホッとできる平面まで降りてきた。振り返る山頂。

赤岳天望荘通過。

地蔵のかしら到着

お地蔵さんが鎮座


赤岳

行者小屋到着

大分暖かくなってきた。半袖の人も。

















2017年5月4日木曜日

頂上直下の雪の直登が厳しかった蓼科山(2017.5.2)

2017.05.02

白樺高原にある蓼科山に登ってきた。
標高1900mの7合目登山口から登ると600m程度の標高差なので楽勝と高をくくっていたが大間違いであった。
特に、頂上直下のきつい雪の登りは大変だった。

大体80%程度は雪道であり、樹林帯のためか、高度の割に雪が多く残っていた。
途中の鞍部にある蓼科山荘までは、樹林帯のなかを黙々とあるく。
途中一部厳しい坂があり、さすがに歩きづらくなり、アイゼンを装着。
しかし、大した難所もなく蓼科山荘に到着。

蓼科山荘からは右に折れて、山頂まで、180mの標高差を一気に、まっすぐ登る。
180mばかりであるが、頂上に向けてまっすぐ、きつい雪の壁を登ってゆく。
おそらく夏道はジグザグであろう。
積雪だからこそ、直登が可能になっていると思われる。

何回も休憩をせざるを得なかったがほどなく蓼科山頂ヒュッテに到着。

山頂の標識はすぐそばにあるが、一番高い地点は、大きめの岩石がゴロゴロと転がっている平面の向こうにある。
岩の上をしばらく歩く必要がある。

平べったい頂上の西端にあるコンクリでできた標石に登ってみた。

特徴のない100名山かと思っていたが、さに非ず。
頂上からはぐるぐるほぼ360°の眺望が得られ、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳の雪の峰々が圧倒的に迫ってくる。

下りは超特急、往復3.5時間の百名山の旅でした。


7合目駐車場に到着。蓼科神社の鳥居が立っており、ここが登山口になっている。

7合目の駐車場からすでに北アルプスの峰々が危機の間から垣間見える。左のトイレは凍結閉鎖中。

登るに従い、北アルプスが・・・(振り返り)


雪の斜面越しに北側;北アルプスを望む






頂上直下の急登。あっという間に追い抜いて行った登山者

これは八ヶ岳。

蓼科山山頂の標識。しかし最高地点は向こうの岩のあるところまで少し登る必要がある。

本当の山頂の場所


南アルプスが、見えてきた。 
甲斐駒ケ岳と北岳と仙丈ケ岳か・・

これは北アルプスの峰々(槍ヶ岳しか行ったことがない)

頂上の岩の平原。むこうに標石が見える。左奥は御嶽山。

本当の山頂で記念撮影

頂上の平原のど真ん中に鎮座する蓼科神社

蓼科山頂ヒュッテ。まだ雪深い・・・

メニュー;こひー500円。日本酒600円。

まっすぐ下が蓼科山荘

蓼科山荘も雪深い


白樺湖越しに振り返る蓼科山。