2012年8月17日金曜日

御池から尾瀬燧ケ岳を登り、尾瀬沼キャンプ場にテントを張る。(2012年8月16日)

120816

尾瀬の燧ケ岳に上った。御池から登り、尾瀬沼キャンプ場にテントを張った。

今年の初夏に来たときには雨天で頂をまったく拝むことができなかった。

今回は、頂上から尾瀬沼、尾瀬ヶ原のクリアな絶景を堪能できた。
まずまず満足の登山であった。
御池~頂上~尾瀬沼キャンプ場の約10km、7.5時間のコース。


家を朝早く出発し、かんかん照りの御池に到着したのが8時前。
桧枝岐の集落を通過する際には車の外気温が21度。
これはラッキーと思っていたが、御池に着くとなんと25度。
上のほうが温度が高いのである。

覚悟を決めて出発。
一泊分の荷物が重い・・・12kg。

よろよろと歩み始めるとすぐに燧ケ岳に上る分岐に到着。
ここからは多少陰気な、湿っぽい岩だらけの道がしばらく続く。
木立のなかなので少し涼しいのが助かる。

したから親子連れが軽快に登ってきたと思うとあっという間に抜かれる。
今日はこちらから登る登山客は少ない模様。

我慢して、単調な歩みを続ける。

50分ほどで、草原に出てきた。
広沢田代である。
とたんに直射日光が苦しくなる。
肌がじりじりという感じ。

ただ、湿原では、木道が整備されているので歩きやすいのが救い。

すぐにまた樹林帯に入る。
また単調な歩みを強いられる。
高度を増してきているので、振り返ると駒ケ岳の稜線が見え始めてきた。

燧ケ岳の頂上はあいかわらずまったく見えない。

やがて、小さな緩やかなピークを越えると広々した湿原が眼前に出現、
熊沢田代である。

日差しは相変わらず厳しいが、吹き渡る風がだんだんさわやかになってきた。


がれた沢筋を直登する道が現れる。
上から降りてくる人が小さく見える。

この辺になるともう高い木はなく日陰はない。

道が斜面を横切るようになった後、また上方向に曲がった。
しばらく我慢の歩行を続ける。

汗をだらだら落としながらふと前を見上げてみると大きな岩がごろごろしている。
ここが頂上(まないたぐら)だ!

尾瀬沼と、尾瀬ヶ原がくっきりと見える!
感動的な風景であった。

頂上では、20人程度の登山客。

ちょうどお昼だったのでおにぎりでお弁当。

長英新道を使って、降りてきたが、最初はまだしも後半は単調そのもの。
ナデックボの分岐を過ぎると基本的に樹林帯の道をひさすら降下する。

最初はちらちらと下界の風景画見えていたが、勾配がゆるくなってからは
まったく眺望なし。

前方で人の声がしたと思うといきなり、浅湖湿原の合流ポイントに到着。

目的地の尾瀬沼キャンプ場はもうすぐ・・・木道はありがたい・・・


上端の御池に駐車して頂上を経由して尾瀬沼キャンプ場へ。
10km、7.5時間のコース。
翌日は沼山峠でバスに乗車・




8時過ぎだが、御池の駐車場は閑散。
バスの運転手さんに後で聞くと、今はオフシーズンだとか・・

駐車場の奥のほうから入ってゆく。
立派な木道がある。

樹林帯の苦しいのぼりの後、道は緩やかになり、湿原に出くわす。
広沢田代である。



花は少ないが、可憐な花もある。

ひろびろとして気持ちがよい。
それにしても太陽が痛い・・

広沢田代の標識。
目の前には池塘が散在する。

振り返れば、会津駒ケ岳の稜線が見える。



やがて、また樹林帯に入ってゆく。


振り返れば、雲を戴く会津駒ケ岳と広沢田代がかなたに見える。



北のほうには、平が岳も見える高度になってきた。






樹木の背丈が低くなってきた。
気の早いナナカマドが葉っぱを赤く染めている。




小さなピークを越えるとまた広々した湿原が現れる。
熊沢田代である。



広沢田代より広々している。
ふきわたる風が心地よい。




これは、たぶん西方向。

整備された木道が続く。



熊沢田代の休憩所。
ここにもおおきな池塘がある。
ここまで2時間。

振り返った熊沢田代。鞍部にできているのがよくわかる。



湿原の花。名前はあとで調べる。


緩やかに木道は高度を上げる。
木道は本当に歩きやすい。

これはしらねあおいの実か?
ブドウみたいでおいしそう。



石だらけの登山道。
けっこう足をとられて体力を消耗する。



このがればをまっすぐ登ってきた。




熊沢田代もずいぶん下に見えてきた。



道がトラバース気味に左にまがるとこのような看板。
間違って沢を降りてしまう人がいる模様。







突然、大きないわがごろごろ。
ここが頂上!

尾瀬沼がきれいに見えてきた。




下界がきれい!


南方遠くに見えるは、奥白根?







柴安ぐらは、ガスってなかなか姿を現さなかったが、
一瞬その姿を見せた。


尾瀬が原もきれいに遠望できる。

白根山だ!意外に近い。

しばらく、頂上からの風景をお楽しみください。










濃いブルーが鮮やかなリンドウ(?)の群れ




















頂上の神社。

心無い人の行為。

南側に岩場をそろそろと下りることにした。

岩場を通過すると笹原。



100mほど下った場所から振り返った頂上。




時々濃いガスが視界をさえぎる・・


ごつごつした岩場を急降下する。



尾瀬ヶ原と至仏山。きれいにくっきり見える。


柴安ぐらは相変わらずガスっている。





振り返る頂





きれいな白骨木が現れた。

ここがナデックボの分岐点。
今日は左の長英新道。



分岐から見上げるまないたぐら。
ここからの姿もよい。



白い花が咲いていたが名前を知らない。
後で調べる・・



頂上から見えた赤土広場に到着。
振り返った頂。
ここを右方向に下りてゆく。


赤土広場から。



浅湖湿原の合流地点。
ここまで写真にできる風景なし。
単調そのものだった。
頂上から4.5km歩いたことになる。

浅湖湿原

浅湖湿原

浅湖湿原


大江湿原

大江湿原

大江湿原

大江湿原












尾瀬沼ヒュッテで登録して(800円/人)
テントを張る。
林間のキャンプサイト。


テントサイトはウッドベースで快適。
それに虫がほとんどいない!
奇跡的!
周りの人をうかがうとそれぞれテントの外でくつろいでいる。
昨年はここより高い庚申山の六林班峠でテントを張ったが
虫の大群に襲われて大変だった。

ボルトの穴に水がたまっており、ズボンがぬれたりする。
何とかしてほしい。



夕方の尾瀬沼。さわやかな風が湖面を渡る・・・


今日苦闘した燧ケ岳がうそみたいに佇む・・・